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リアリティ

いつもありがとうございます。


号外投稿です。

 リアリティとは何か。

 そもそも、小説は、虚構であります。嘘です。作りものなのであります。

 特に、ファンタジーなんて、モンスターにしろ、魔法にしろ、見たことがあるというひとは、かなり特異なかたで、たいていの作者は、実際には見たこともないものを書いているわけです。

「ありえないこと」が重なっていく『不思議の国のアリス』のようなファンタジーもありますが、大部分のファンタジーは、『あり得ること』と『あり得ないこと』が織りまざった世界です。

 ただ、いくら嘘のお話とはいえ、あまりにかけ離れた世界では、共感をよぶことができません。

 たとえば、普通、ナイフで皮膚を切ったら、痛いです。血が出ます。

 切って痛くない、血が出ないという人物を出した場合、読者は頭をひねるでしょう。

 それ相応の説明がなければ、「わからない」世界です。

 腹が減ったり、見目麗しい異性にときめいたり、傷ついたら痛がる、この辺の感覚というのは、『あえて』でなければ、変える必要のないものです。

 

 さて。

 ファンタジーやSFの場合、舞台そのものが、虚構だった場合、世界説明というのは、常について回ります。

 ここで、『納得のいく』『大ウソ』をつくのが、リアリティにつながります。

 よほどの天才でない限り、たいていは、既にある理論に乗っかった大嘘のほうが、作りやすいです。

 たとえば、五行説や、四大元素など、過去に理論として論じられたものを利用した魔法体系の方がリアルを感じられます。

 SFでも、ある程度の科学知識があったほうが、『それっぽい』宇宙を創造できます。


 すぐれた作品になると、現実世界の問題を、嘘の世界に『わかりやすく』映し出し表現します。

 ちなみに。私、ひさびさに、ディズニー映画の『ズートピア』で、痺れました。

 虚構の中に浮かび上がる『リアル』が、実に自然で、テーマの取り組み方が真摯。

 子供向けと言って、侮るなかれ。そんじょそこらのファンタジーより出来が良いと、私は思いました。

 人物の描き方がリアルなのですよ。そして世界の仕組みが。あれだけ見た目は大嘘な世界なのに。

 ひさびさに、「すげー」と唸りました。


明日は定時更新です。

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