時間
いつもありがとうございます。
日本人は時計が好き。
とある番組で、ある日本家庭にある『時刻を表示する』ものを数えたところ、40を越える数値になったとか。
実際に、自分が見る『時計』は、一個かもしれませんが、日本の家電には当たり前のように『時計』機能がついています。
どこまで真面目に時計を合わせるかによりますが、パソコンはもちろん、炊飯器、オーディオ機器、エアコンなど、とにかく部屋のどこかで時を刻むものは存在します。
携帯電話の普及で、腕時計をするひとは減りましたが、『時を刻むもの』なしで、外出する日本人は、たぶん、少数派なのではないでしょうか。(見る、見ないは別として)
時計の発明は、紀元前にさかのぼり、人類は、時を刻むことで、『一日』を管理したいという欲求をかなり昔から持っていたと思われます。
時を知ることは、とても重要で、『暦』と合わせて、大切なものでありました。
ところで。
たとえば、『異世界ファンタジー』や『SF』の場合、この『時』の取り扱いに悩むことがあります。
つまり、一日=24時間という、このルールは、現代の地球ルールでありますから、必ずしもそうでなくても構わないわけです。
異世界の場合、まず、いわゆる振り子や、ぜんまい式の時計があるのかとか。
時計を持たない人間が時刻を知るすべがあるのか、どうか、など、気にし始めると、結構、迷うお話です。
時計を持っていない人間どうしが、「待ち合わせ」をするとしましょう。
そうなると、日没、日の出、これが一番わかりやすい時刻となります。
あとは、太陽や月、星を使って、地上の構造物を使い、一定の位置を指定するとか。
ようするに、『時計』というのは、複数の人間が行動するのに、非常に便利なアイテムであります。
これがどの程度の人間が所有し、また、所有しない人間が『寺の鐘』などで、『時を知る』すべがあるかどうかで、時間の自由度は随分変わるといえます。時計がある方が、複数の人間がひとつの出来事に取り組む場合の時間、その出来事の拘束時間は減るのです。
さてさて。
SFの場合。これも非常にムズイ。
そもそも一年からして、地球の公転周期であります。
たとえば、火星や金星に植民したとして(できるできないは、このさいべつ)、一年も、一日も、地球とは違うわけです。特に金星にいたっては、自転速度が極端にゆっくりですから、金星の一日を一日として人類が生活するのは、不可能です。(金星自転速度は、地球時間で243日)。
もちろん人類が太陽系だけで生活しているなら、『地球時間』を公式とすればいいのですが、銀河系全域に広がったりすると、もう、たいへんです。
光が何十年もかかる距離なのに、リアルタイム通信はどうやったら可能なのだろうとか。
宇宙時代に時間を共有するというのは、なんか理屈をでっちあげる? 必要があるなあと思います。
よくあるのは超空間通信システム&超空間転移システム。超がつくと、なんか凄くてできそうな気がする不思議なお話。