恋愛
いつもありがとうございます。
今回のテーマは、物語の中の『恋愛』。
『恋愛』というジャンルの作品を書いているものの、以前、規定にあった『9割』恋愛なる作品は、正直言って、書くのは結構つらいです。
幸いなことに、ジャンル改正で9割恋愛というオソロシイ規定はなくなったので、ジャンル詐欺疑惑から逃れてホッとしていたりもします。
思うに。
どんなジャンルを書くにしろ、恋愛を全く書かないと言う作品は、ある意味、少ないのではないのでしょうか。
たとえ恋に発展しないのであっても、人間を描く以上、『好意』と『嫌悪』は、出てくるわけですから。
ところで。
恋愛ジャンルというのは、どうしても『どこかで見た様な』お話が多くなる傾向があります。
男がいて。女がいて。好きだ嫌いだとすれ違いののち、結ばれる。(破局もある)
結局のところ、縦軸に走っているのは、大ざっぱにみれば、みんな同じものなのです。
しかし。正直、この王道を外した独創的な展開が『わくわくする』ほど面白いかというと、そうでもないんですね。
だから、いわゆるテンプレじゃなくても、キャラの配置は、びっくりするほどよく似てしまいます。
それで、恋愛を主としたお話は、『横軸』をどうするかでオリジナリティが出てくるわけです。
なろう恋愛の『異世界』で多いファンタジーミックス。これは、非常に有効な手段ですね。
『現代』恋愛ものは、本当にオリジナリティが出しにくいです。
学園にしろ、会社ものにしろ、よほど『学園』や『会社』を特殊にしなければ、新鮮味はありません。
(主軸を仕事、横軸を恋愛にすれば、まだ、独創性が出しやすいですが)
ちなみに……私は、高校生の恋愛ものを書くのに『釣りもの』を書きました。
調べてみたら、ライトノベルの釣りものって、びっくりするぐらい少ないようで、アマ○ンで検索したところ商業作品もあまりなく、なろうでも、キーワードで『現実世界』『釣り』で検索すると19作品しかなかったです。(中には、魚釣りじゃない釣りも含みます)ちなみに『釣り』だけだと479作品(2016/7/28現在)
ただ、趣味や仕事を中心にすると、その内容に興味のある方から読まれやすい半面、そうでないかたに読んでもらいにくいという点があります。
『私は、恋愛が書きたいンじゃーッ!』
と思う方は、やっぱり、『王道』で、せめるべきかもしれません。
さてさて。
実際の作品数はともかく、本人はファンタジー書きだと思っている私にとって、恋愛の立ち位置は、小説の中のフレイバー。
アクション性の高い作品は、常に『時限爆弾』の時計の秒針が聞こえるような緊張感が必要ですが、そんな物語こそ、『緩急』が必要で、その『緩さ』を表現するには、恋愛シーンはうってつけです。
例えば。敵に追いかけられて助けを待つひとときに、ボディガードの男が依頼人の女の肩をそっと抱くとか。
そんなショットが少しでもあると読者は、物語の緊張を一瞬忘れます。
緊張に緊張を重ねていく手法もありますが、その場合、かける負荷のためのアイデアが非凡でないと、読者は疲れますし、マヒもします。
逆に、時々緩めたり、緊張させたりした場合、かえって、緊張を持続しやすいように思えます。
(あまり緩めすぎると、何やってんだ、それどころじゃねぇだろーが、ボケっ! と突っ込まれます)
なかなかバランスは難しいですが、アクションの多い作品ほど、恋愛シーンが入っていると読みやすい気がします
自分の作品数を数えたら……いつの間にかエッセイが一番多くてびっくりしました(笑)