完結のもたらすもの
いつもありがとうございます。
月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。
ジャンル再編成がなされまして、なろうのファンタジーも環境が変わりつつあります。
現在はまだ、混沌としており、テンプレ&非テンプレ、ハイ&ローなど、作者も読者も戸惑いのなか。
なかなか、『光あれ!』
ババーン!
と、いうような、感じにならず、ちょっとがっかりしましたが、よく考えれば、たくさんの人間が集うというのは、そういうものなのかなあ、なんて思ったりもします。
そんななか、読み手、書き手として創作から見える風景(主にファンタジー)をつらつらと書いていこうと思い、連載を始めることにいたしました。
基本、拙作『やっぱり ファンタジーが好き!』とスタイルは変わらないので、浅学、無責任、興味本位のミーハー視点のため、創作等のお役にはあまりたたないと思われます。
それなら、前作のエッセイをそのまま完結を外して書けばいい、というご意見もあるかとは思います。
しかし、前回はファンタジーに集中しすぎましたので、もう少しだけ範囲を広げたいと思って、リニューアルすることにしました。
で。一回目のテーマは『完結がもたらすもの』でございます。
しょっぱなに、完結、というのも、なかなかにシュールですが。
始めて書いた小説というのは、なかなか『終わる』ということは難しいものです。私も、きちんと完結できるようになったのは、三本くらい挫折した後。
私の場合の完結させれたポイントは、『人の目を意識した』ことです。
はじめて書き終えられた作品は、同人誌という場で、完結投稿が基本でした。なんとしても、読まれたい、評価を受けたいと思ったら、書き終えるしかなかったのです。
さて。なろうの場合、完結させなくても、投稿は出来ます。
これは、本当に、ありがたいことです。
私の場合、誰かが見ていると思わないと、すぐ挫折する情けない人間なので、書き溜めて投稿、ということはできず、日々のPVに一喜一憂しながら小説を書いております。亀更新ながらも、なんとか書き続けられるのは、誰かが見てくれているかも、待っていてくれるかもという、自負があるから。
ただ、この『完結しなくても投稿できる』というスタイルのため、なろうには、未完の大作がかなり溢れています。
私も経験があることなので、挫折がダメとは言いませんが、私見をのべさせていただくとしたら。
挫折して放り出すよりは、夢落ち、世界滅亡落ちというようなエンディングでも、終わらせた方がいいように思います。なにより、放り出すより、無茶無責任エンディングでも、強引にたたむことで学ぶ執筆技術があります。
私も、全ての作品で『しっかり閉じた』と自慢できるわけではありませんが、完結することで見えてくる反省というのは、構成技術の見直しにもなり、これはただ漠然と書き連ねていくだけでは得られないものだと思います。
作者の皆様。「エタる」といって、挫折放棄する前に。ご自身や読者が望むラストでなくても。
終わらせる努力をしてみませんか?
自分の連載も更新が亀過ぎて読者様に怒られそうです。
このエッセイは、小説を真面目にやるために、毎週土曜日更新予定です。
(と、自分に言い聞かせてます)