水たまり
飲むと死んだ。
ぼくは7年くらいホームレスだったので、
飲むと死んだ。
水は、ぐらぐらとしていて、ぼくのそのときの目には、
水のようだ、としか思わず、
本当に飲みたくなったのだ。
たたきつぶすように、その水は雨に撥ねていて、
ゆらぐように、純粋な血をそのなかにたたれているみたいだとぼくは死んでから、
思う。その水たまりはおいしかったけど、なぜかぼくはそこから抜け出せず、
どんどん死んでいったのだった。
そもそも、くらりと水は水のように透明を出しているような、
いらいらするような感じ。
そして、水たまりになると、極端に燃えるような反映とかを、
燃やしているので、ぼくはそこに入りたいような気がするけど、死んでしまっているので、
また同じことを考えるのだろう。
死んだあとは、ぼうっ、と合わせ鏡のように、きらびやかに世界は反転してしまって、
純粋にみらみらと、ぼくは幽霊になったのだった。
すると、猫が、見える。その猫は、一人ひとりの背中に張り付いていて、
亡霊ばかり殺しているように、生き物の手とかに張り付き、
つまり、亡霊の妨害をしているのだった。
ぼくは緑を飲むような気分になってくる。つまり、それだけその猫のような塊のような
ものは、亡霊のような感覚をもっていた。
合わせ鏡を飲むような、その猫を中心に歪曲する空間は、クズのように、
鉄とかを飲んでいるみたいな、そんな空間だった。
密度は、赤くなっていくのだ。
亡霊とかは、売るように死んでいく。
売りは、売るような姿勢を見せている。
つまり、この空間には、亡霊と、猫がいっしょにいるのだった。
猫は、いる。
しかし、ぼくはその猫が気に入らず、首を絞めてみると、
シュー、と、その猫は自分をいたぶるように、目が暴発しているみたいだった。
水たまりは、こちらを見ているような気がする。
ぼくは、出会うようにその水たまりを見る。
きらきらとしているその水は、まるで死体をそのなかに詰まれているように、
何かの白紙をべたっーとその表面に並べつめているようだった。
水たまりは言う。
「水」
と。
そして、ゆらゆらと赤くなっていくのだった。
ゆらゆらしいその水たまりの反映の連鎖。
気付かないように、めぐまれているようなその水たまりらしいのは、
水たまりらしかった。
ゆるせないようなそのきらめきと、みらみらしているその水たまりっぽい
反映は、ちぎるような感じだった。
水たまりは、走るように水たまりだった。
そして、じっくりと水たまりらしい感覚は、ぼんやりしているのだった。
糸は、きれいにじっとしていた。
目は、くるくるとしていて、じっとりと水たまりの表面を焼いているみたいだった。
知るか、
とでもいうようなその水たまりは、やがて水たまりらしさを水たまってきた。
沸騰するように、オーブントースターは、焼ける。
りんとしているそのオーブンは、ぐらぐらと沸騰している。
りんとしている。
風鈴のような、その緑は、オーブントースターをも確実に焼いていくような感じなのだった。
緑は、オーブントースターなどを焼いていくのだった。全体的に、
オーブントースターは、おおむね焼いていて、焼け焼け
に焼けているのだった。そして、時計は焼ける。
オーブントースターは言う。
「ぼくは、6時。想像もできない6時を見せてやるぜ。
覚悟しろよ。本当に、覚悟したまえよ。
だって6時ならね。覚悟したまえよ。」
そういうと、そのオーブントースターはりんりんと鐘をならして継承を
爆発させていく。そもそも、そのオーブントースターは、ほっとかれるように
クズを連鎖させているのだった。クズっぽいきらめきのオーブンは、
きょうもゆらゆらゆらゆらオーブンみたいな感じを連鎖させていた。
ゆらぎは、ゆらぎにゆらいでいたのだった。めためたの目。
めためたしいそのめためたとめためたしい目。
オーブントースターは剣を振るようにオーブンを巻いているのだった。
オーブンだから、プライドのようなそのオーブンは、ゆれているのだった。
そして、巻くのは、ゆれていたのだから、ゆれゆれだった。