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第九章 あらすじ

戦争を終えそれぞれの国に帰還し始める連合軍。そんな中、悠達は一足先に帰還し、各地に戦争の終結を伝えていた。ギルド本部ではⅩ(テンス)の仮認定を受けⅩの冒険者証が納められた神鋼鉄オリハルコン製の宝箱を借り受け、更にアライアットの新ギルド長候補として人探しの才能である『千里眼』の持ち主のイライザとその仲間であった『隼眼ファルコンアイズ』アルベルトの捜索を依頼される。


妹である香織と『異邦人マレビト』である可能性が高いと判断したサイコの居場所を突き止めたいと考えていた悠はその依頼を受諾。僅かな情報だけを得てミーノス、ノースハイア、アライアットと情報伝達に行脚した。




次なる攻略目標であるドラゴンズクレイドルの攻略手順を煮詰め始める悠であったが、その頃ドラゴンズクレイドルでは伝言を託したウィスティリアが囚われの身となっていた。


幾ら悠の脅威を説いても耳を貸さない同胞達に業を煮やしたウィスティリアは唯一献身的に従うプラムドと謀り、虜囚の身である自分の代わりに密かにプラムドを派遣した。


悠と出会いレイラの力を目の当たりにしたプラムドは平身低頭し協力を約束、慣れないながらも行動を開始する。


ドラゴンズクレイドル侵入の目処をつけた悠にハリハリは任務の分担を提言し、悠が居ない間は各自で行動する事が決まった。


荷物に紛れドラゴンズクレイドル近辺の小島に侵入した悠はそこで水精族の少女プリムと出会い、その支配者である海王ネプチューンと相対する事となったが、海王ファルキュラスは悠を敵と認識し苛烈な戦闘に突入してしまう。


大怪我を負いつつもファルキュラスを撃退した悠は戦闘後に和解しファルキュラスと協力関係を築いた。




一方その頃、元『六眼』のメンバーである『隼眼』アルベルトと『千里眼』イライザの捜索依頼を受けたビリーは同じく捜索メンバーとして選出された者達と共に、僅かな情報を頼りに捜索を開始した。


アザリア山脈近辺の森林を捜索するビリー達はシャロンの『生命探知ライフサーチ』の力を頼りに数日後アルベルトを発見するも、結婚して子供も設けていたイライザの反対にあい説得は暗礁に乗り上げたかに見えた。


しかし、自分の母の弱さにイライザを重ねた蒼凪の決死の説得によってイライザを翻意させる事に成功。2人の協力を取り付けた。




バローは妹レフィーリアに求婚するというアグニエルを見届ける為に領地に戻っていたが、その顛末を見届けるとカザエルの下を訪れた。


公爵に叙され、更には王家の一員となる事をカザエルに打診されるがバローはこれを拒否、冒険者ギルドとの確執を乗り越えたマーヴィンに後を託して単身ミーノスへ向かうのだった。


そこで依頼を果たしたビリー達と遭遇したバローはコロッサスと久しぶりに手合わせする事になるが、その噂は燎原の火の如くミーノスの街に伝播し大観衆の中でのイベントに祭り上げられてしまう。


以前よりも磨かれた己の剣技でコロッサスを打ち倒さんとするバローであったが、コロッサスもまた悠の治療によって更に強く進化しており、バローは次第に劣勢に追い込まれて行った。


腕を切り裂かれ諦めかけるバロー。そのバローに仲間達の声援が響く。


彼らの前で不甲斐無い姿を見せる事だけは出来ないと奮起したバローは限界を超えた力を振り絞るも惜敗、両者の死闘は幕を閉じた。


ビリーがアライアットに戻ると察したバローは自らの愛剣である真龍鉄の剣をビリーに託し、剣士としての志を新たにする。


その後、余興としてアルベルトの弓技が披露されたが、同級生達に押し出されたラナティはアルベルトすら瞠目する天賦の才を発揮し観客を大いに沸かせた。


依頼を果たした一行はアルベルト達と別れ、屋敷へと帰還する。




ドラゴンズクレイドルのプラムドは硬軟織り交ぜた交渉によって穏健派の幹部格であるスピリオ、クインクエットの信頼を勝ち取り、暫定的に穏健派の旗印と成りおおせるが、急激な態度の変化はヘリオンの疑念を呼び、監視を受ける立場となった。


悠とコンタクトを図るプラムドだったが、その監視に気付いた悠はプリムの協力を得てこの問題を回避、妙に饒舌なヘリオンから人間への侵攻計画の一部を聞かされたプラムドはその情報をプリムに託して覚悟を固めていた。


ファルキュラスから受け取った『海王の腕輪』により映像通信が可能となった悠はハリハリらと協議しドラゴンズクレイドル攻略作戦を詰める。


プリムの献身的な働きで情報交換の手段を得た悠だったが、小島にバラまかれた謎のメッセージによりこの件に絡む謎の第三者の存在に感づく事になり、不安を抱えたまま状況は進んでいった。


穏健派のトップとして扱われる事になったプラムドは龍王からミーノス攻略を命じられ、これを機に悠と謀って攻略作戦を進めようと画策したが、猜疑的なヘリオンの進言によりミーノス攻略に監視を付けられてしまう。プリムは悠に救援を求めるべきと主張したが、作戦の本質は強硬派の排除が第一であるというプラムドの強い意志を覆す事は出来なかった。


帰還したプリムから詳細な情報を得た悠は再びハリハリらと協議するが、そこに雪人から連絡が入る。ハリハリの作戦案を聞いた雪人はそこにファルキュラスによる陽動を含める事を提案し、ファルキュラスはこれを快諾した。


翌朝、プラムド達が出発するのに合わせ、渋るプリムと別れた悠はファルキュラスと共に小島を出発、ドラゴンズクレイドルへの侵入を試みた。


真の姿を現し陽動を開始するファルキュラスであったが、ドラゴン達が集まり切る前に突如として世界各国を大地震が襲う。それにより発生した津波で悠は不完全のままに上陸する事を余儀なくされるが、こっそりと後を付けていたプリムの隠蔽能力により発見を回避した。


プラムド達もミーノスへ向かう途中でそれに気付き足を止めたが、その隙にヘリオンがプラムドに耳打ちし即座に反転、自分が連れて来た味方であるはずのドラゴン達を次々と屠り始めた。


ヘリオン離反。それは悠にもたらされた不確定情報であったが、プラムドはその情報が真実であったのだと確信、配下のドラゴン達やヘリオンと共に監視部隊の一部を殲滅する。


ヘリオンの口から真実を聞いたプラムドはドラゴンズクレイドルへと急ぎ戻るのだった。



ドラゴンを歯牙にもかけぬ強大な力を振るうファルキュラス。幾多のドラゴンが倒れて行く中、ルドルベキアまでも引きずり出す事に成功し、悠はその間に手薄になったドラゴンズクレイドルに突入、ウィスティリアの自由を確保すると龍王を目指して内部を走った。


目に付くドラゴンを打ち倒しつつ龍王の下に飛び込んだ悠はそこで親衛隊とも言うべき精鋭達の妨害を受けるが、戦闘経験の薄さを逆手に取り龍王との対面を果たす。


漆黒の鱗を持つドラゴン、龍王アポクリファは悠とレイラの仇敵であるアポカリプスの息子であった。


悠の言葉に動揺し強烈な一撃に激怒したアポクリファは魂を糧に所持者を老化させる呪具『龍角ドラゴンホーン』を最大出力で使用し更なるパワーアップを図るが、慣れない力に振り回され悠を追い詰める事は叶わなかった。


ストロンフェスの決死の献身に目もくれず己の戦いに没頭するアポクリファだったが、最大の技である『無限縛牢陣エターナルプリズン』すら破られ、悠の『竜ノ狂奔オリジンブレイク』の前に散った。




決着かと思われたその時、悠の前に追い求めていた元凶であるフードの女ことミザリィが『転移』によって出現、膨大なマイナスカルマを持つミザリィを悠は敵と認めた。


ミザリィのドラゴンズクレイドルでの真の目的は『龍角』により強化したドラゴン達を洗脳し手駒とする事であり、洗脳されたドラゴン達に悠が足止めされている間にミザリィは蓬莱の秘儀『竜ノ爪牙マテリアルコラップス強制転化コンパルションリバース』をルドルベキアを使って行い、瀕死のストロンフェス、アポクリファを竜器ならぬ龍器として封じ込める。


そのまま逃亡を図るミザリィに対し悠は新たな切り札であるスフィーロの『仮契約インスタントコントラクト』を発動するも、あと僅かという所で取り逃がしてしまう。


ドラゴンズクレイドルを半壊させた悠に歯向かう者は無く、幾つかの瑕疵を残しつつも悠はドラゴンズクレイドル攻略を成し遂げ、その運営を協力した五体の竜に委ねると、新たに仲間となったプリムと共に全土の地震で大きな被害を出した人間領域へと戻るのだった。




大地震が人間社会に与えた影響は大きく、戦争が続いていた各国に余剰の食糧は乏しかった。支援物資を集める傍ら、アルベルト達と『開拓者』のメンバーを屋敷に招いた悠は雪人にこれまでの経緯を報告する。


蓬莱独自の技術が用いられている事から雪人は死亡した『竜騎士』の中に裏切り者が居ると断定、協力者の存在を指摘し悠に力による改革を暗示するが、悠は現状の改革に拘った。


雪人から食糧調達案を受け取る最中、アルベルト達にシャロンやギルザードの正体が露見するが、悠が積み上げて来た信頼とシャロン自身を信じたギャランらによって不問とされた。しかし、雪人の口からこの大地震が『星震スターシェイカー』という滅亡の警報であり、人だ魔物だと言っている場合では無いと知らされ、一同に重い責任が伸し掛かったが、あくまで諦めない悠に雪人は結局は折れ、ナナに代わる新たな交渉役を紹介する。


そこで蓬莱の時以来となる母の美夜と再会した悠は厳しい忠告を受けつつも美夜に新たなる力の存在を示唆された。


カルマ。それこそが物質体、精神体、星幽体に続く『第四の力』であり、悪鬼羅刹を屠る力であると知らされた悠は更なる修行を誓うのだった。


その後、天界で生まれた妹の詩織や父の修とも再会を果たした悠に美夜は女性嗜好を改める事を強引に納得させ女性陣の尊敬を勝ち取った。




ビリーとソフィアローゼが故国の復興の為にアライアットへ帰り、イライザに『千里眼』による捜索を依頼した結果、香織の捜索が何者かに阻害された事実を持って香織の生存に一縷の望みを抱いた。


明くる日の三王会議終了後に修行に入る事を決意した悠だったが、その会議の開会が宣言された途端、ノースハイアは何者かの襲撃を受ける。


会議に参加していたビリーウェルズによってその正体が探していた『外道勇者』サイコであると判明し、悠は不意をついて人質となっていたサリエルを救出、サイコの説得を試みた。


しかしサイコの、野上 彩子の恨みは深く、言葉で捨て去るには時が流れ過ぎていた。


自分こそが今や世界の害悪なのだと悟ったサイコは悠に殺される事を望み、『勇者ブレイブハート』の能力スキルである、相手か自分が死ぬまで解ける事の無い『聖戦ジ・ハード』を発動し自殺を敢行するが、サイコの剣で致命傷を負う事で『聖戦』と解くという、悠の捨て身の説得に遂に恨みを乗り越えた。


一件落着かと思われたが、サイコはこの暗殺に本腰を入れており、護衛を足止めする為に『影刃シャドーエッジ』ミロを雇っていた事が判明すると、悠はそれを止める為にミロの下へ赴いた。


再戦を誓う事でミロを退かせた悠はレベルアップを望むウィスティリア、サイサリスを竜器へと変じ、新たな竜器使いを作り出す事に決め、ルドルベキアの炎によって癒えぬ火傷を負ったフェルキュラスも迎え入れるとミロすら更生の為に受け入れたのだった。


悠の下を去る仲間達と新たに迎え入れられた仲間達。再び厳しい修行の日々が始まろうとしていた……。

100話以上あった第九章もこれ一つでスッキリ解消!!


次回からは第十章です。

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