第九章用語解説 《登場順2》
思ったより多くて続いてしまいました。
『裂光牙』
物質体分解の力を両手に宿し、対象を引き裂く技。変形の『竜ノ爪牙』に近い特性を持つ。主に攻撃に用いるが、悠が作中で使った様に物質体強度でこの技に劣る攻撃を防ぐ事にも使える。
『竜ノ狂奔』
物質体、精神体の融合奥義。魂以外の全てを侵食し崩壊させる。アポクリファの『龍ノ爪牙』が完全であれば半分は相殺出来たかもしれないが、至ったばかりのアポクリファでは制御に隙があり防ぐ事は叶わなかった。
『仮契約』
悠とレイラは魂を共有しているが、『竜気解放・参』により魂の容量を一時的に増大させ更にもう一体の竜と契約する奥義。これにより飛躍的な戦闘能力の向上効果を得る事が可能になる。
『仮契約』した竜とレイラの竜気は個々に分かれており、『仮契約』した竜の竜気が尽きても悠の『竜騎士』化が解ける事は無いが、レイラの竜気が枯渇した場合、『仮契約』も破棄される。
『竜槍スフィーロ』
竜器に封じられているスフィーロの武器化形態。神鋼鉄はおろか真龍鉄でも切り裂ける硬度を有するが、この形態を維持するだけで常に竜気を消耗する。
『屠龍槍翔覇』
レイラとスフィーロの合体奥義。重槍と化したスフィーロに推進力を付加し、絶え間ない破壊エネルギーを発生させ続ける技。意志ある槍と化したスフィーロはあらゆる防御や攻撃を突き破るが、操作性は皆無で直進以外は不可能。
ミザリィに対して使用したがコンマ以下の僅かな差で逃げられ、破壊エネルギーの一部しか届かせる事が出来なかった。
《大崩壊》
世界の崩壊を指す語。この段階に至ると界を保つ力が失われ、その世界は閉じる。
『龍騎士』
竜器ならぬ龍器によって変ずると仮想される『竜騎士』。龍を『龍角』で操る事で誰であろうと『竜騎士』の力を振るう事が出来ると考えられている。
龍器
己の意志に寄らず洗脳によって縛られたドラゴンを封じた竜器。魂レベルでの洗脳である為、ミザリィに絶対服従を強いられている。
『星震』
《大崩壊》の予兆。これが起こると1年後に世界は《大崩壊》を起こし滅亡する。
業体
第四の力である業で作られた本体。この世界体系の神や悪魔の本質でもある。
中位以上の神や悪魔は物質体、精神体、星幽体の全てを破壊されてもこの業体に本体を移して消滅を避ける事が可能である。
物質体情報
その物質の本来あるべき形を記憶した情報体。竜の用いる『再生』はこの物質体情報を読み取り、そこから再構成して損傷を補っているので回復魔法とは根本的に異なる。
『栄枯盛衰』
成長の概念を最終段階まで強制的に進める魔法。ハリハリは作物を効率的に作り出す為にこの魔法を作り上げたが、通常の生命体にも行使が可能で、人間に使えば数十秒で老衰し死亡する。
魔力がある限り食糧を増産可能であり、富の独占すら可能と思われる為、ハリハリによって勝手な使用は厳に戒められている禁術。
『勇者』
数々の強力な能力を有する才能。召喚されたサイコが有していたが、魔法的な戦闘能力が高く無いせいで冷遇されていた。
鍛えれば鍛えるほど能力が解放されて行くタイプの才能であり、今のサイコは光属性の適性大向上により魔法攻撃力も相当なレベルである(しかし、世間で流通している魔法は未だ詠唱が必要な物が多く、サイコが習得している物は多くない)。
悠が救世によって勇者と呼ばれる事があるが、この才能とは無関係な一般的な意味を指す。
『聖戦』
『勇者』の最終奥義。魂から力を引き出す事によって身体能力、魔法抵抗力を超向上させ超人化する。指定した対象に致命傷を与えるまで自動戦闘を行い、命が燃え尽きるまで戦い続ける。
突発的な状況に動揺しないように感情も制限されており、まさに戦う為の機械と化す禁じ手。
『無影斬』
『絶影』に開眼していないミルマイズが編み出した劣化『無明絶影』。神鋼鉄の剣に凝縮した魔力を高速で解き放つ。
劣化と言えどその威力は凡百の剣士とは隔絶しており、これが受けられる者は人間の中にはごく僅かであろう。
『影気収束』
ミルマイズの『無影斬』を受け止めたミロの正体不明の技。『影刃』と同じ力が用いられていると推測されるが……。
『水鏡越界』
ファルキュラスが用いた空間転移術。水を介しパスを繋いだ場所に移動する。
海気を用いてすら消耗が激しく、同じ力の使い手でもプリムなどでは再現は不可能。
使った時の絵面がホラー染みていて神奈には大不評であった。
『跳躍』
念願の転移術……であるが、発動に時間が掛かる上、転移出来る距離は10メートル前後と戦闘中に用いるには些か心許ない魔法。
しかし、潜入や逃亡には非常に有用であり、改良が待たれる。
個人だけでは無く接触している相手も一緒に転移させられるが、その場合制御にバグが生じるのか衣服や装備品が置き去りにされるという致命的な欠陥を持つ。
安定のハリハリ規格であり仕様です。
用語お終い。後は今日中にあらすじ纏めてしまいます。




