第七章用語解説 《登場順１》
用語も多いですー
『龍哭』
他のドラゴンと力を合わせて破壊エネルギーを放つ技。『調和』が必須であり、協調の気質を持たないドラゴンでこれを使える者は多くない。
竜気の結界すら貫通する破壊力を持つが溜めの時間が長く、全竜気の半分以上を一度に消費してしまう。
『調和』
『心通話』を併用する事で『連弾』よりも高い相乗効果を得るドラゴンの技術。
『纏雷』
全身に電気を帯びる風属性魔法。人間が使っても触れた相手を痺れさせる程度だが、ドラゴンが竜気で用いれば強力な放電現象を引き起こし、触れた相手は感電死する威力になる。
『槍竜穿』
『竜騎士』状態の悠の技。回転しながら飛行し対象を貫く。それはあたかも赤い槍が飛翔しているが如くである。
『裂空』
神鋼鉄で作られたコロッサス用の剣。魔力の蓄積能力があり、離れた相手に斬撃を飛ばす事が出来る。
バローの『無明絶影』に比べると効果範囲・威力・射程距離共に低いが、消耗する魔力が小さく使い勝手が良い。
『破鏡』
コロッサスが長年構想だけは温めていた奥義。両目の視界を確保して初めて使用が可能になる。
簡単に言えば、全局面型カウンター攻撃。
『朧返し』は待ち主体の防御的なカウンター技だが、『破鏡』は制限が無く、どの局面からでも繰り出す事が可能である。
『裂空』を持てば遠距離攻撃に対してもカウンターが可能になり、今のコロッサスは『戦塵』のメンバーと比べても互角か、或いは彼らを上回る剣士である。
『虚空』
神鋼鉄で作られたアイオーン用の槍。コロッサスの『裂空』と同じく魔力蓄積能力を持つ。
斬撃性能は『裂空』に劣るが、刺突性能は威力・射程共に『虚空』が上である。
『豪風翔』
ハリハリ謹製試作型飛行魔法。原理は単純で鎧の背部に設けた排気口から風を送り出し、その反作用で飛行するというものである。
……つまり、舵や空気抵抗が一切考慮されておらず、唱えたが最後どこに飛んでいくか分からない自爆魔法。要改良。
聖気
天界に住む者達が用いる力。人間で言えば魔力、竜で言えば竜気に当たるものである。
特性もあるが現時点では不明。
『無明絶影』
真龍鉄の剣を持ったバローの必殺技。厳密には剣技では無く闘技。
魔力を真龍鉄の剣に流して竜気に変換し、それを斬撃として放つ。密集していれば１００人同時に斬る事も可能だが、消耗が大きく多用は出来ない。
『夢幻朧月』
コロッサスの『朧返し』とバローの『夢幻絶影』の合わせ技。ギリギリで敵の攻撃を見切り、相手の技後硬直に合わせて滅多切りにする。この技でバローはバルボーラの腕をバラバラに切り刻んだ。
ソリューシャ
ノワール領の本拠地である街。前線に近いので以前は商業活動などはあまり盛んでは無かったが、現在はバローの評判を聞きつけた商人や冒険者なども増え、街の拡大を画策中である。
ナグーラ
ドワイド領の本拠地である街。狂ったクレロアによって暴政が敷かれ活気を失っていたが、バローが自領として拝領して以降は元の活気を取り戻した。
『自在奈落』
唯一無二のヒストリアの才能。詳しい原理はまだ解明されていないが、絶対破壊能力たる『竜ノ爪牙』に迫る破壊性能を誇り、ヒストリアの操作に従ってその形を変化させる事が出来る。結界のように自身を覆う事で決して貫かれない盾としても使用可能。
未解明な部分として、完全に自身を覆い切ると時の流れすら遮断出来るのでは無いかと推測される。
移動しながら使用出来ない事と遠距離攻撃が出来ない事が弱点。
『火竜ノ円刃』
両手から火柱を水平に伸ばし、回転する事で効果範囲内の敵を一掃する魔法。一撃で数百人を屠る事も可能な大量殺戮魔法。
『強制解読』
精神体に直接アクセスし、対象の偽りない情報を覗き見る事が出来る技。ただ、あまりに古い記憶であったり、本人が意識していない記憶は見る事が出来ない事もある。
フォロスゼータ
アライアットの王都。１０万を超える人口を有する大都市だが、下級市民は年々減少しており、兵士が占める割合が多い。街の中央にある聖神教大聖堂が特徴。
謎の女の技術提供で街の上空は『生命結界』で覆われており、３つある門にも各種防御魔法が組み込まれている一種の要塞でもある。
クォーラル
小国群の盟主に当たる、冒険者ギルドが治める国。冒険者ギルド本部が存在し、Ⅸ（ナインス）試験はこの本部でしか受ける事が出来ない。
周辺の小国は農業、工業など役割が分担されており、クォーラルを支えている。
冒険者ギルド本部
全ての冒険者ギルドの頂点に位置する組織。世界各地の冒険者ギルドを統括し、その行動を監視している。武器、魔法、魔道具などの開発も盛んであり、影に日向に冒険者を助けている。
現在のギルド統括は病床の為半ば引退しており、元Ⅸのオルネッタが統括代理を務めている。
『遠隔視聴』
冒険者ギルド本部で開発された魔道具。離れた場所の映像と音声を遠くの受信体で受け取り映写出来る。その有用性から各国への支給が急がれている。
非業の円環
ホーロが開発した時限殺傷装置。一定時間が経過すると、装備している者に向けて『電撃』が発動し感電死させる。
『奈落崩腕』
『自在奈落』の一形態。己の腕の延長の様に扱う事から名付けられた。射程距離は１０メートル前後。
『浮雲』
シュルツにしては珍しく足技が主体の技。剣を杖にして体を支え、相手の意表を突いて蹴撃を叩き込む。
『霞蜂』
悠の剣技にして拳技。相手の防御を見越して剣に意識を集中させ、その際に発生した隙を攻撃する。
『測量』
土属性魔法。触れている場所を中心として地面の内部の構成を読み解く。
『硬化』
土属性魔法。密度を上げ、硬度を強化する。
『成形』
土属性魔法。土や鉱物を任意の形に変形させる。硬度が上がるにつれて難易度が上昇する。
『風球』
風属性魔法。圧縮空気の塊で対象を打つ。直撃すると殴られた様な衝撃がある。
『水球』
水属性魔法。水の塊で対象を打つ。作中でエルメリアが使った際は威力を絞っている状態であり、攻撃魔法として使用するよりも消火などに用いられる事が多い。
『鎮火』
火属性魔法。周囲の炎を集め、消滅させる。あまりに炎が大き過ぎると集め切れない事もある。
『濃霧』
水属性魔法。水分を細かな霧として発生させる。周囲の環境や気象条件によって範囲や効果、持続時間が異なる。
『極炎鳥乱舞』
マーヴィンとオリビアが『連弾』で放ったオリジナルの火属性魔法。炎の鳥を形作り、高火力で対象を焼き尽くす。だが、火の鳥なのは形だけであり、判断能力を持っている訳では無いので時間の無駄。
『吸魂』
『流魂のナイフ』とも呼ばれる。傷付けた相手の星幽体を吸い取り『転移』を可能とする。だが『転移』は一方通行であり、聖神教大聖堂の一室にしか『転移』出来ない。
また、それ以外の能力もあるようだが現時点では不明。
『天使』
聖神教の切り札。一般的な聖神教の解釈では神の御使いの事。
まだ推測段階であるが、ある種の媒介によって人間に超常的な力を付与すると思われる。
現在確認されている『天使』は第一天使バルバドスのみ。
業が何らかの形で関与しているようだが……。
『軽身』
無属性魔法。重力の影響を緩和する魔法。ハリハリは難なく操っているが実はかなりの高等魔法である。
『大気生成』
風属性魔法。人間の呼吸に必要な大気を作り出す。
『乾燥』
火属性魔法。触れた物の水気を飛ばす魔法であり、スライムのような水分が主体となっている魔物モンスターに対しても効果があるが、接触しなければ効果が無い為習得している魔法使いは少ない。
『土中伝播』
土属性魔法。地面に伝わる振動を介して隔てられた場所に居る相手と交信出来る魔法である。主に鉱山などで働いている者の為に開発されたが、この魔法はダンジョンの攻略などに幾つかのパーティーで挑む時に有用なので今ではそちらがメインの使われ方である。
ただし、交信出来る範囲はそれほど広くない（大体５０メートル前後）。
『空中伝播』
風属性魔法。大気を介して離れた相手と交信出来る。一見便利な魔法に思えるが、半径１００メートル内に居る者全てに声が届いてしまう為、内緒話には向かない魔法。
『闇影伝播』
闇属性魔法。闇を介して離れた相手と交信出来る。交信距離は５００メートルと長いが、相手が明るい場所に居ると通じない。
用語は詰め込んだので次で終わりです。
