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神様になる前にもう一つ世界を救って下さい  作者: Gyanbitt
第零章 各種情報(※ネタバレ注意)
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【登場人物事典】さ行・その2

【し】


ジェイ 人間:男性 13歳 所属:ミーノス


下町で娼館を営んでいる母を持つ少年。この第七章において主役級の人間は誰かと問われれば間違い無くその一人に数えられる。


13歳とは思えないほど世間慣れしており、世俗に疎いアルトを度々翻弄する。


性格は享楽的で現実主義。出来る事、出来ない事の線引きがはっきりしており、希望的観測を持たない。だが、時に自分の現実的な思考にうんざりする事もある。


容姿は中の上。硬めの茶髪で少々ツンツンヘアー気味。瞳も同色。斜に構えた表情をしていなければもう少し容姿の評価は上かもしれないが、不敵な態度がデフォルト。


身長は163センチ。この年齢にしては大きい方だろう。その分体は細めだが、必要量の筋肉はある。


アルトが学校で作った友人第一号にして親友と言っても差し支えない存在のジェイだが、中々自分の中でのアルトの位置を確定出来ずにいた。最後にアルトと本気で渡り合い、やはり手放し難いほどに大切な存在になっていた事に気付く。別れの際に一発くらい殴ろうかと思ったが、アルトの顔を見ていると殴る気が失せたので、その時は女性になっていたとはいえアルトにキスをした剛の者。その代償に奥歯を一本折られたのは多分いい思い出。




ジェラルド・ファーロード 人間:男性 31歳 所属:ミーノス


ミーノス王国正騎士団『鋼鉄アイアン薔薇ローズ』騎士団副団長にしてミーノス王国子爵。


ベルトルーゼとは親戚に当たり、幼い時から活発なベルトルーゼのお守はジェラルドの仕事であった。その為、ベルトルーゼが騎士団長に就任した時、満場一致で副団長に任命された。


騎士とは思えぬ穏やかな人柄で柔軟性もあり、内外からの信頼も厚い。


実はベルトルーゼを憎からず想っているのだが、まだ初恋すらしていなかったベルトルーゼに迫る事は無く、彼女が幸せなのなら誰かいい相手が見つかるまで待とうと考える少々出来過ぎの人格者である。


ベルトルーゼの素顔を知る、数少ない一人でもある。


『現在』


戦争前にベルトルーゼに告白するという死亡フラグを立てたが無事に終戦。今は返事を待っている所だ。




ジオ 人間:男性 14歳 所属:冒険者ギルド


ミーノス近郊で冒険者として暮らしていた少年。リーンが悠に治療を依頼した事で縁を持つ。剣を得物とするが、特に秀でた能力は持っていない。悠と非常に相性が悪く、一方的に悠を敵視している。が、心のどこかでは憧れもあるという複雑な心境である。


性格は猪突猛進、短絡思考。深く考えるという事が無い性格はマイナスに見えるが、常にポジティブなジオはパーティーのムードメーカーとして上手く機能していた。


容姿は中の中。短くツンツンとした明るい茶色の髪で、気の強そうな形をした目元を持ち、瞳は薄い茶色。


身長160センチ。冒険者である為、同年代の者よりは鍛えられた体をしている。リーンの作る食事が良かったせいもあるが。


リーン、サティとパーティーを解散し、合同訓練で知り合った格上のパーティーに参加している。しかし、このパーティーは悠と最後まで戦い抜いたパーティーであるので、皆悠の事を信頼しているのが若干面白く無い。ランクも実力も他の者より劣る為、日々扱かれる毎日を送っている。


いつか強くなってリーンを迎えに行くのが目標だが、当のリーンがあり得ないくらいに強くなっている上に年齢でも追い越されてしまった事をジオはまだ知らない。


『現在』


戦争で危ない目に遭いながらも無事帰還。リーンを迎えに行く為にまだまだ修行が足りないと痛感した。




ジスカ 人間:男性 64歳 所属:冒険者ギルド


冒険者ギルド本部の酒場兼食堂の料理長。恵の腕前に惚れ込み、自分の後継者として熱望していた。


悠に断られてからは後進の育成に益々力を注ぎ、今日も厨房では彼の怒声が絶えない。




シモン 人間:男性 24歳(享年) 所属:ミーノス 


ハモンドの息子。昔は多少ヤンチャな少年といった程度であったが、彼を躾けず野放しにしたハモンドのせいで傲慢な性格に育ってしまい、結果として若くして悲惨な死に様を迎える事になった。




シロン 人間:男性 25歳 所属:ミーノス


フェルゼン警備兵隊隊長にして防衛責任者。年は若いが文武に優れた俊才であり、周囲からの人望も厚い好人物。


貴族では無いが、優秀な成績を収めている事を知ったローランが自ら登用した努力家でもある。


性格は体育会系。見出してくれたローランを心の底から敬愛しており、時折尊敬の念が暴走して周囲とローランを閉口させるのが玉にキズ。


容姿は上の中。警備の職責からくすんだ金髪を短く切っている。瞳は碧眼。


身長182センチで筋肉質な体をしている。


ローランを救ってくれたユウとベロウもまた尊敬しており、出来るなら「様」を付けて呼びたい、どこまでも体育会系な人。




シャルティエル・ミーニッツ・ノースハイア 人間:女性 20歳 所属:ノースハイア 


ノースハイア王国第一王女。アグニエルの妹でサリエルの姉。


政治闘争にまるで興味が無く、今回の王位継承権の白紙化でも好機とは捉えず、「面倒な事になった」と嘆いている。


性格は享楽的で怠惰。王家に生まれた事を最大限に利用し、次期の王の下で一生遊んで暮らせていけたらいいなと考えている。が、怠惰や浪費を悪と捉えないならば悪人では無く、波風の立たない平穏な日々を望んでいる。


容姿は上の上。ノースハイアでも屈指の美貌を誇り、光を浴びると美しく輝く金髪に、男性を夢中にさせる少し下がった碧眼の目元、赤く映える唇、流れる様な鼻梁、完璧な曲線を描く輪郭と非の打ち所が無い。


身長165センチ。均整の取れたプロポーションで、シャルティエルが唯一努力している事があるとすればこのスタイルの維持くらいである。


早く3月経ってこの禁欲的な生活から抜け出して遊び呆けるのが彼女の望みだが、他人から見ると別に禁欲している様には見えない。


『現在』


悠の再襲来の時に恐怖が裏返り悠に惚れ、怠惰な日々と決別。家事に政治にと努力するシャルティエルに以前の享楽的な雰囲気は薄れた。そのせいか逆に美しさに磨きが掛かっていて、むしろ以前よりも敬愛するファンは多い。




シャロン 真祖トゥルーバンパイア:女性 1000歳以上(人間としての死亡時は11歳) 所属:『戦塵』


アザリア山頂のダンジョンに住まう吸血鬼バンパイア。1000年に渡る放浪の末、『迷宮創造ダンジョンクリエイト』の能力を得てアザリア山頂にダンジョンを作り出した張本人。


元々はやんごとない身分の生まれであったが、『真祖トゥルーバンパイア』の才能ギフトを持っていた事で全ての歯車が狂い出す。


性格は臆病で控えめ。自らの暴走を懸念し人と交わる事を拒絶していたが、悠に保護されて生前の明るさを取り戻していく。


容姿は特上。吸血鬼は誰もが美しい容姿を持って生まれ変わるが、シャロンの場合は目と髪の色が黒く変わっただけで大きな変化は無かった。その髪は立った状態で太ももに届くほど長く艶やかで、顔立ちは清楚な中に蠱惑的な魅力を感じさせる。


身長145センチと小柄。体も勿論あまり凹凸が無いが、『吸血エナジードレイン』する事で成長させる事が可能であり、その際は男の視線を釘づけにして止まない極上の肢体となる。


現在は悠の下で居候をしており、自らの嫌悪する暴虐性と吸血衝動を抑える為に鍛練の日々。家事なども手伝い恵を助けるが、箱入り娘なのであまり上手く出来ない事に引け目を感じている。が、平和に暮らせる現在の状況を悠に深く感謝しているのだった。


『現在』


ある程度本来の力を制御出来るようになり、索敵能力を買われて悠を手伝うようになった。ただし、半覚醒状態は本能と欲望に忠実で、意志に反して勝手に体が動いてしまう事もある。




シュルツ 人間:女性 23歳(『竜ノ微睡オーバードーズ後24歳) 所属:『戦塵』


『双剣』の二つ名で知られるⅧ(エイス)の冒険者。合同訓練に参加した際に悠に敗れ、以後忠実な弟子として悠に付き従う様になる。


元々シュルツの家は代々武芸者の血筋であり、シュルツ自身も例に漏れず普段は山奥で修行の毎日を送っていた。それに加えて家固有の妙な掟があって弱者とは口を聞かなかったり、一人前になるまで覆面を外さなかったりと浮世離れした感覚を持って生きている。なお、シュルツは家名であり、本当の名はあるらしいが、これも一人前になるまでは名乗らないと決めている。


高い戦闘能力を持つ反面、一般教養は絶望的に低い。


性格は武人。剣士として強くなる為なら命すら惜しまず、裸体を見られても動揺の欠片も見せないが、覆面を取られそうになると急に情緒不安定になる。強くはなりたいが何をしても勝てばいいという思考はしておらず、あくまで剣士としての高みを目指している。


容姿は不明。覆面のせいで最初誰もシュルツが女性であると気付かなかった。一人で風呂に入る時には外すらしい。


身長173センチ。スタイルは鍛え上げられている為に筋肉質ではあるが女性特有の柔らかさも残している。


とにかく悠の強さに心底惚れ込んでおり、一生を賭けて悠に付き従う所存である。ただ、それが単に師弟であるからという理由だけなのかはシュルツ自身分かってはいない。


『現在』


相変わらず戦闘以外には疎いが、少しだけ性格が丸くなり、戦闘にも柔軟性を持つ様になった。




シュレイザ 人間:女性 25歳(享年) 所属:『六眼』


冒険者パーティー『六眼』の元メンバー。『慈眼』のシュレイザと呼ばれた。『六眼』解散の原因となった魔族との戦闘で死亡している。オルネッタの実妹。




ジョナス 人間:男性 41歳 


ミーノスの裏社会武闘派組織のナンバー3。ラクシャス襲撃の際、全てを捨てて逃げようとしたが、ラクシャスの短剣で脹脛を貫かれて御用となった。


その後、拷問を経て処刑された。




シルヴェスタ・ボーレンス 人間:男性 63歳 所属:聖神教


聖神教第四代教主。聖神教の最高権力者。


ボーレンスの姓が示す通り、元々はボーレンス侯爵家の末子であり、確たる基盤を持たなかったシルヴェスタは早々に後継者争いから脱落し僧籍に入る事を強要された。


性格は侮蔑的で偽善的。神の代弁者としての権利を信じ、全ての人間を己の下に見ている。その為、他人と話す時に必ず嘲りが混じる。


容姿は中の中。豪奢な法衣を身に纏い、単眼鏡モノクルを嵌めた老人。薄くなった総白髪で薄茶色の瞳を持つ。この世界の単眼鏡には視力矯正効果は殆ど無く、単なる拡大鏡であり、更に言えば非常に高価なアクセサリーでしかない。


身長167センチ。恰幅は良いが肥満には至っていない。しかし体を鍛えている訳ではないので筋肉も無い。


当てにしていた『天使アンヘル』が一蹴され動揺したが、今は気を取り直して打倒連合軍を神に誓っている。


『現在』


大天使アルカンジェロ』統合の際に無理矢理吸収されて死亡。




白金しろがね 直人なおと 人間:男性 15歳(享年) 所属:ノースハイア


樹里亜より更に一月前に召喚されていた中学3年生。回復術の使い手だったが、アライアットとの戦争で死亡。彼の死が与えた影響は大きく、その動揺を突かれた召喚者の子供達は次々に打ち取られてしまった。


現在の所、名前以外は不明だが、アーヴェルカインで死んだので、その魂は魔界に堕ちたはずである……。




【す】


ステファー 人間:女性 19歳 所属:『戦塵』、静神教 


元聖神教司教。パトリオの相談役兼恋人として側に仕えている。


元々パトリオの側に居たのは彼の栄達によって自身の後ろ盾する事が目的であったが、いつしか本当の愛情を抱くようになっていた。その心はパトリオにも伝わり、変心させる切っ掛けとなった。


聖神教の司教という立場ながら信仰心は薄いが、容赦の無い聖神教に多大な恐怖を感じており、取り乱している所をオリビアに発見され静神教の信者1号になる。聖典の挿絵が苦手。


『現在』


テルニラでパトリオと共に暮らしている。戦乱からの精神的な脱却を図る為、聖典片手に街で布教活動に勤しんでいる。




スフィーロ ドラゴン(後に竜):男性 500歳前後(人間換算は不明) 所属:『戦塵』


アザリアダンジョンに巣食っていたドラゴンのリーダー。ドラゴン独自の魔法によりエルフに似た人型の姿で悠達の前に立ち塞がる。


性格は享楽的で好奇心が強い。アザリア山脈に来ていたのは『龍王』の下知での事らしいが、詳しい事は不明。ドラゴンでは珍しく、人間や他の生物にあまり敵意を持ってはいない。


ランクⅤ~Ⅵ(シックスス)のドラゴンで(アーヴェルカインではランクⅩ(テンス))、鉱物のブレスを操る。


人型でもドラゴンとしての頑強さや膂力は失われておらず、通常であれば肉体的な能力だけでどの様な生物でも圧倒出来るスペックを誇る。しかし、そのせいで戦闘技術を磨く事を怠り、悠には敗北を喫する事となった。


ドラゴンの形態では全長8メートル以上、緑色の鱗に包まれた美しいフォルムをしている。


サイサリスを逃がす為に悠の『竜ノ爪牙マテリアルコラップス強制転化コンパルションリバース』によって強制的に竜器へと封印される。


戦闘のダメージと竜器への変換という肉体的、精神的な消耗の為、意識を凍結中。


『現在』


悠の一貫した生き方に理解を示し、今ではレイラと共に戦闘のサブパートナーとして悠を支えている。肉体が無いので正確には分からないが、意識的に星幽体アストラルに干渉出来るスフィーロはランクで言えばⅦ(セブンス)並である。




スルーシア・リヴァイア 人間:女性 26歳 所属:ミーノス


学校で算術を教える才媛。姓名がある事から分かる通り貴族である。異性に興味が無い訳では無いが、男よりも数式に心惹かれる完全な理系人間。ミーノスギルドのサロメとは同じ才媛同士交流がある。2人で食事などしていると中々絵になるのだが、声を掛けて来た男性はその後プライドを圧し折られて不味い酒を飲む事になる。


実家の者達も既に彼女の結婚を諦めていたが、男性も働いている職場に勤め出した事からこれが最後の好機かと縁談を進めるタイミングを計っている事を彼女は知らない。




【せ】


該当者無し。



【そ】


ゾアント・メルクカッツェ 人間:男性 39歳 所属:アライアット


樹里亜、小雪にとって因縁の相手。メルクカッツェ侯爵家の当主。


メルクカッツェ家は武門の名門として名を馳せており、数々の戦争によってその力を増大させていった。特に対ノースハイアの『異邦人マレビト』狩りに力を発揮し、精神的に脆さのある子供達を大量に虐殺。樹里亜と小雪も殺される寸前で悠に助けられたのだった。


将軍としては有能だが、人間としては劣悪。嗜虐的で残忍、好色と、人間的な美徳が見当たらない。


悠との一騎打ち、というより一方的な拷問で全身を砕かれ、一生病床で過ごす羽目になったが、誰も彼の面倒を見る者は居ないであろう。


『現在』


唯一仇を取ってくれそうだった娘のルビナンテもゾアントが戦場で行っていた事を知り訪れる事は無くなった。




ソフィアローゼ・ダーリングベル 人間:女性 13歳 所属:『戦塵』


ロッテローゼの妹。ダーリングベル家最後の生き残り。


幼い頃から病弱で、これまでの殆どの時期をベッドの上で過ごし、本を友として生きて来た。最近では視力も失い、余命幾許もないと思われていたが、その体調不良はガルファが持ち込んだ毒の影響であり、悠に救い出され、全身に及ぶ大手術を経て健康を取り戻す。


性格は控えめ……に見えたが案外勝ち気。言われるままでおらず反発するソフィアを見て、悠はあえて気力を持続させる為に辛く当たっていた。その甲斐あって現在では心身ともに健康である。


容姿は中の上。しかしあくまで発展途上。姉と同じく亜麻色の髪を持ち、病床では長かったが悠の手術後は肩に掛かる程度の長さに落ち着いた。


身長146センチ。これまでは最初に保護された時の蒼凪に迫る病身であったが、治療後は食の素晴らしさに目覚めぐんぐんと成長中。


病床で何かと世話を焼いてくれた恵に尊敬の念を抱き慕っている。これまでは我が身を儚んで厭世的であったが、周囲で一生懸命生きる者達を見て、自分自身の未来を模索している最中である。

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