第五章人物紹介 《名前登場順2》
続きです。
カーライル・サリンガン 男性:人間 23歳
サリンガン侯爵家次期当主にして、マンドレイク公爵家騎士団長。合同訓練に参加し悠に因縁を付けるが、大勢の前でこっぴどく叩きのめされ大恥を掻かされる。
元々、剣の腕は大した事は無いが謀略に秀でており、マンドレイク公爵に重用されている。
性格は見栄張りで陰険。上昇志向が強く、ローランの事もただ自分より家格が高く、より容姿が整っているというだけで嫌っている。
容姿は上の中。時間を掛けて手入れをしてい金髪は艶やかかつ華やかであるが、人を見下す性格のせいか青い瞳が冷たい印象を与えている。
身長182センチ。マンドレイク公爵家の騎士団長を務めているだけあってそれなりに鍛えられた体をしているが、均整の取れた美しさに重点を置いているのでそんなに力がある訳でも無い。
悠とローラン、それにバローをこの世から排除する事に情熱を燃やすカーライルであるが、その後は機会を待ってマンドレイク公爵も排除するつもりである。
シュルツ 女性:人間 23歳(『竜ノ微睡後24歳)
『双剣』の二つ名で知られるⅧ(エイス)の冒険者。合同訓練に参加した際に悠に敗れ、以後忠実な弟子として悠に付き従う様になる。
元々シュルツの家は代々武芸者の血筋であり、シュルツ自身も例に漏れず普段は山奥で修行の毎日を送っていた。それに加えて家固有の妙な掟があって弱者とは口を聞かなかったり、一人前になるまで覆面を外さなかったりと浮世離れした感覚を持って生きている。なお、シュルツは家名であり、本当の名はあるらしいが、これも一人前になるまでは名乗らないと決めている。
高い戦闘能力を持つ反面、一般教養は絶望的に低い。
性格は武人。剣士として強くなる為なら命すら惜しまず、裸体を見られても同様の欠片も見せないが、覆面を取られそうになると急に情緒不安定になる。強くはなりたいが何をしても勝てばいいという思考はしておらず、あくまで剣士としての高みを目指している。
容姿は不明。覆面のせいで最初誰もシュルツが女性であると気付かなかった。一人で風呂に入る時には外すらしい。
身長173センチ。スタイルは鍛え上げられている為に筋肉質ではあるが女性特有の柔らかさも残している。
とにかく悠の強さに心底惚れ込んでおり、一生を賭けて悠に付き従う所存である。ただ、それが単に師弟であるからという理由だけなのかはシュルツ自身分かってはいない。
サイコ 女性:人間 ?歳
合同訓練に参加していたバローが挙げた人間五強の頂点。悠に撃退されるも、まだ余力は残していたと思われる。
サイコの名は功績と悪評が均等に存在しており、巷では「外道勇者」の二つ名で呼ばれて恐れられている。世に現れたのは比較的最近で、それ以前にサイコがどこで何をしていたのかを知る者は居ない。所持する聖剣をいつ手に入れたのかも不明である。
性格は享楽的かつ自己中心的。自分が世界の中で最も大切であり、他者に依存する心を持たない。
容姿は定まっていないが、合同訓練の際は最初は気弱そうな三つ編みの駆け出し剣士風を装い、見破られると髪を解いて口から綿を吐き出して正体を現した。後者の姿を見た時に気付いた者が多数居た事から、これがサイコのデフォルトだと思われる。三つ編みのせいでウェーブのかかった背中に届く色素の薄い茶色の髪と黒い瞳を持つ。上の下程度に整ってはいるのだが、口調と共に表情も崩壊気味でとてもそうは見えない。
身長170センチ。スタイルはよく変装するので不明である。
サイコの行動理念は他者には理解出来ない。敵になっても味方になっても厄介な人物である事だけは間違い無い。
戦闘巧者であり、悠もその点だけはサイコを認めている。
合同訓練に参加した冒険者達 人間:性別、年齢は様々
最初は悠に反抗的な者も多々居たが、悠の的確な指導によって途中で諦めなかった者達は悠を教官と呼んで尊敬する様になった。
剣士は受け持っていなかったので恐れられたままだが、そちらはバローが上手く人心を掌握している。
ギャラン 男性:人間 15歳
合同訓練に参加した冒険者の一人。この訓練の中で悠が最も目を掛けていた人物。
ギャランは対人関係に問題を抱えており、親にも見放され、口調は吃音、容姿も優れず友達も居ないという四重苦を抱えていたが、初めて自分を信じてくれた仲間の為に悠と激闘を繰り広げ、吃音と友人が居ないという問題は解消された。
投擲武器をメインにしており、その潜在能力は悠も認める所である。
性格は臆病で控えめ、かつ心優しい。現在のパーティーメンバーもギャランと生活する様になって彼の内面の美徳に好感を抱いた。恐らく悠が出会った中でも1、2を争う善人。
容姿は下の中。くすんだ茶の髪はざんばらで目を隠しており、外見上に秀でた所はまるで無い。
身長は149センチ。碌な物を食べて来なかった為に体も細く手足も枝の様である。
現在は初めて誘われたパーティーにて奮闘中。悠に貰った投げナイフはギャランの生涯の宝物である。
ギャランのパーティーメンバー
重装槍兵の男性、格闘家の男性、短剣使いの女性、弓使いの女性、そしてジオとギャランの6人で構成されている。他の4人の名前もあるが、また登場の機会があったらその時に。
諜報員 男性:人間 33歳
シュルツに捕まったマンドレイク公爵子飼いの諜報員。魔法的な間諜に長けており、自分の得意魔法の『盗聴』に強い自負を持っていたが、ミーノスギルドを『盗聴』しようとして失敗した事で近寄り過ぎ、シュルツに捕えられた。
その後、情報を持ち帰ったが隠密行動失敗の責任を取らされて拷問に近い罰を受け、現在療養中。
ウィン 女性:人間 19歳
格闘場の司会進行役にして人気マスコットキャラクター兼アイドル。
金緑赤と3色に染めた斑色の髪と目の下に描かれた星がトレードマークで圧倒的な男性人気を誇り、その可愛らしい容姿はビリーを虜にした。
締めのセリフは「ウィンウィン!!」。
グロス、ピアース、バルト
格闘場の歴代優勝経験者。グロスは剣、ピアースは槍、バルトは大斧を得物とする。
悠に脅されてバローは必死に戦って全員纏めて秒殺した。
ベリッサ 女性:人間 65歳
フェルゼンで定食屋を営む老婆。元王宮総料理長を務めていた女傑であり、『孤高』のベリッサと呼ばれていた。
周囲との人間トラブルで王宮を追われ、ローランと知己を得てフェルゼンに出店するが、王が体調を崩してからというもの、現在総料理長を務める者に自身が記した覚え書きを譲渡する様に迫られ、嫌がらせを受けていた。
ラクシャス(悠)とハリハリの機転でそのトラブルは解消され、恵に自身の覚え書きを託す。
非常に口の悪い老婆であるが、これは持って生まれた物であり、悪意は無い。
過去に娘を幼くして亡くしており、神楽にその面影を見ていた。
ディオス・マンドレイク 男性:人間 55歳
ミーノス王国公爵にしてローランの最大の政敵。第2王子派の筆頭であり、ローランとルーファウス第1王子の排除を目論む。
先代フェルゼニアス公爵が存命の時は対立する事は無かったが、それは先代の怪物染みた精神性とアランという直接的な脅威に恐れを抱いていたからである。ミレニアに懸想しており、何とか手に入れたいと常々隙を窺っていた。
性格は傲慢、繊細。貴族でなければ人では無く、家畜も同然と考えている。
容姿は中の上。老いが見え始めてはいるが、切り揃えられた白髪交じりの金髪と大きい目が威厳を醸し出している。
身長は175センチ。流石に下腹が出て来ているが、まだ十分に均整の取れた体付きである。
この度56歳の誕生日を迎えるが、その誕生パーティーで何事かを企んでいる様だ・・・。
次は用語解説です。




