第五章人物紹介 《名前登場順１》
毎度、人物紹介です。
《人物紹介・名前登場順１》
ハリハリ（エルフ名 ハリーティア・ハリベル） 男性：エルフ（普段は人間に変化）：？？？歳
前章で悠達に惚れ込んで付いて来た自称超絶吟遊詩人。その正体はエルフであり、長年魔法開発に携わって来た凄腕の魔法使いである。
２００年ほど前に、エルフの国での生活に嫌気が差し、前々から憧れていた人間の世界の英雄を求めて旅に出る。その際、自宅に放火して死亡を装うなど、やる事がかなり過激。人生において身を焦がす様な熱情を求めており、バロー達にその人生の目的を賭ける。
また、魔法の教師としても世界で有数の能力を持っており、五章後半の修行ではハリハリの開発・伝授した魔法によって悠から１本取れるまでに子供達は成長した。
性格は享楽的で軽妙。エルフの傲慢さを好まず、他種族とも肩を並べて語り合える稀有な存在であるが、時にその性格が仇となって人から信用を得られない事もある。一人称が「ワタクシ」というのも胡散臭さを感じさせる。
容姿は人間状態の時は上の下。エルフ形態の時は特上である。人間時は所々癖のある金髪の長髪で瞳は青。常に笑顔を張り付けているが、エルフに戻ると髪の癖が無くなりストレートロングの緑髪に染まる。目も切れ長になり、輪郭も顎に掛けて細く整う。
身長１７６センチなのは人間時でもエルフ時でも変わらない。エルフは体を鍛えても身体能力の上昇が他の種族よりもかなり小さいのでそのスタイルは細い。
今後もハリハリは魔法開発、『虚数拠点』の改良、そして戦力と三面六臂の活躍を期待されているが、本人的にはそれよりも英雄譚の制作に力を注ぎたいと常々思っている。
ライラ 女性：レイラの分体 ０歳
レイラと同じ名前では区別が付き難いという事でミレニアが贈った名前。以後、この呼称を用いる。
ミーノスの冒険者 人間 年齢、性別は様々
基本的に王都近郊で活動している者達は悠の恐ろしさが身に染みているが、合同訓練の為に集まった者達は知らない者も多かった為に悠の「超〇磁砲」で酷い目に遭わされる。
それでも理解出来なかった短剣使いは鉄棒無しで大車輪をする羽目になり、以後彼がどうなったかを知る者は居ない。
ラクシャス 男性：人間 ２６歳
ある日突如としてミーノスの街に現れた正体不明の義賊。通称『鬼面のラクシャス』。
顔に鬼を模した仮面を付けている事からそう呼ばれる様になり、庶民に絶大な人気を誇る。
刃を焼いた２本の短剣を操り、また体術も常人を遥かに超えている。
今日もラクシャスは陰から王都の平和を守る為に戦うのだ！！
・・・と、言うのがレイラが設定した事柄であり、その正体は変装した悠である。
ガストラ 男性：人間 ４５歳
ミーノスの裏社会の悪辣武闘派組織の頂点に座する、粗暴さが人の形をとった様な人物。
見た目と異なり狡猾さと繊細さを併せ持ち、見た目通りの腕力も駆使してミーノスの裏社会で恐れられていた。
恐喝、障害、強盗、そして殺人にも躊躇いを持たなかったが、その悪行が祟り、ラクシャスに目を付けられてしまい、抵抗するがあえなく片腕を３度に渡って切り落とされ、発狂寸前の状態で御用となった。
作中では語られていないが、これまでの罪状の自白をさせる為に激しい拷問を受けた後に縛り首にされて処刑された。
ヘイロン 男性：人間 ７０歳
ミーノスの裏社会に長らく生き続ける情報屋の元締め。
豊かな髭を伸ばした好々爺然とした小男であるが、いざという時は強面のガストラにも一歩も引かない芯の強さを持つ。
その情報網は確かで、ミーノスにおいてヘイロンが知らない事は殆ど存在せず、一部貴族に伝手さえ持ち、暗然たる力を誇示していた。
先の事件で上手く事を治めたメロウズを信頼する様になり、行く行くはミーノスの裏社会を統括する事を期待している。
ジョナス 男性：人間 ４１歳
ミーノスの裏社会武闘派組織のナンバー３。ラクシャス襲撃の際、全てを捨てて逃げようとしたが、ラクシャスの短剣で脹脛を貫かれて御用となった。
その後、拷問を経て処刑された。
コッコス 男性：人間 ４３歳
ミーノスの裏社会武闘派組織ナンバー２。
ガストラ、ジョナスらの惨状を見て心が折れ投降。御用となる。
その後も協力的な姿勢を見せた為、罪を一等減じられて終身刑となる。
リーン 女性：人間 １４歳（『竜ノ微睡』後１５歳）
ミーノス近郊で冒険者として暮らしていた少女。合同訓練の前に悠に助けを請うた事で知り合った。
両親を亡くした為に冒険者になるが、冒険者としての能力は低かった。だが、合同訓練で悠に槍の才能を見出され、後に『竜ノ微睡』にも参加。その才能を花開かせた。
性格は控え目で思慮深い。そのせいでパーティーメンバーに自分の考えを主張出来ない所もあった。
容姿は出会った当初が中の上。『竜ノ微睡』後は上の下。緩やかな長い金髪と気弱そうな印象の碧眼を持つ。
身長は当初は１４９センチで肉が少ない非常にスレンダーなスタイルだったが、『竜ノ微睡』後は身長１５９センチでかなり女性らしい体つきに成長した・・・が、胸は余り大きくならなかったのをかなり残念に思っている。特にリーンは恵と仲が良いが、恵の胸の成長が著しかった為にその劣等感も一際大きい。
目下の所、強くなって立派な冒険者としてジオやサティと再会する事を目標に頑張っているが、既にⅦ（セブンス）以上の力量に成長している事をリーンはまだ理解していない。
ジオ 男性：人間 １４歳
ミーノス近郊で冒険者として暮らしていた少年。リーンが悠に治療を依頼した事で縁を持つ。剣を得物とするが、特に秀でた能力は持っていない。悠と非常に相性が悪く、一方的に悠を敵視している。が、心のどこかでは憧れもあるという複雑な心境である。
性格は猪突猛進、短絡思考。深く考えるという事が無い性格はマイナスに見えるが、常にポジティブなジオはパーティーのムードメーカーとして上手く機能していた。
容姿は中の中。短くツンツンとした明るい茶色の髪で、気の強そうな形をした目元を持ち、瞳は薄い茶色。
身長１６０センチ。冒険者である為、同年代の者よりは鍛えられた体をしている。リーンの作る食事が良かったせいもあるが。
現在はリーン、サティとパーティーを解散し、合同訓練で知り合った格上のパーティーに参加している。しかし、このパーティーは悠と最後まで戦い抜いたパーティーであるので、皆悠の事を信頼しているのが若干面白く無い。ランクも実力も他の者より劣る為、日々扱かれる毎日を送っている。
いつか強くなってリーンを迎えに行くのが目標だが、当のリーンがあり得ないくらいに強くなっている上に年齢でも追い越されてしまった事をジオはまだ知らない。
サティ 女性：人間 １４歳
ミーノス近郊で冒険者として暮らしていた少女。リーンが悠に治療を依頼した事で縁を持つ。徒手格闘を得意とし、その実力は年齢にしては中々に高かった。ジオの事を好いており、本当は冒険者をしたくなかった事を悠に指摘されて冒険者の道を断念。今は親元に帰って家業の手伝いをしている。
性格は強気に見えるが献身的。冒険者もリーンを助けたいという心と、ジオに付いて行きたいという恋心から２人とパーティーを組んでいた。
容姿は中の中。濃い茶色の髪を後ろで括っていて、瞳も大き目の濃い茶色。
身長１５５センチ。スタイルは年齢相応という所だが、格闘職なので少々筋肉質。その為、リーンの細い体を羨ましく思っていた。
今はたまに帰って来るジオに会うのが一番の楽しみ。
余談だが、サティの格闘センスは相当に高く、本気で強くなろうと思ったならばⅧランクくらいまで成長しただろうと悠は思っていた。才能と資質が合致しなかった事がいい事か悪い事かは今後の本人の生き方次第であろう。
宿のゴロツキ集団 男性のみ：人間 年齢は２０～３０代
職人街近隣の宿で悠達に難癖を付けて来た男達。悠の「汚物は消毒だぁ！」を食らって第一ラウンドは撃退され、仲間を集めての第二ラウンドでもあっけなく殲滅される。その後、近くの住民（のフリをしたメロウズの部下の者）に警備に突き出され、牢屋の住人となった。
