第四章 あらすじ
ミーノスで『黒狼騒動』を収めた悠達は、子供達が安全に暮らせる土地をローランに提供された事を受けてローランの領地へと向かう事になった。
しかし、いつにも増して魔物の襲撃が多い事を不審に思った一行はフェルゼン冒険者ギルドにてコロッサスの元パーティーメンバーであるギルド長アイオーンより領内各地で魔物の襲撃事件が相次いでいる事を知り、事態の収拾を決意する。
ローランの実家に招かれ、束の間の休息を楽しむ一同であったが、宴席の途中でローランの妻であるミレニアが産気付き、魔物襲撃で医者が不在である中、悠は自ら取り上げる事を申し出、無事双子の姉弟レイリア、ユーリの出産を成功させた。
保険と祝いの品を兼ねて悠はレイラの分身である『分体』をミレニアに贈り、同行する事になったアイオーンを伴ってフェルゼンを出発、途中でローランより提供された土地に拠点と子供達を置き、護衛をビリーとミリーに任せてアザリア山脈を目指す。
アザリア山脈の麓の町アザリアで一悶着に巻き込まれた悠達であったが、ベロウの機転で上手く状況を纏め、後顧の憂い無くアザリア山脈の調査に向かう。
調査を深める内に標的がドラゴンである事に薄々気付いた一行の前にエルフの一団が立ち塞がった。それはエルフの国の第一王女ナターリアが率いるエルフ側の調査隊であった。
度重なるエルフ達の傲慢な態度に破局を迎えるかと思われた両者の間に突如として舞い降りた影。その影こそ悠達が目的としていたドラゴンだった。
青きドラゴン、ダイダラスはあっという間にエルフ達を壊滅状態に追い込むが、油断を突かれて悠達に敗北する。
難を逃れた悠達だったが、ダイダラスの背後に別のドラゴンの影を感じ取った悠は辛くも命を拾ったナターリアを一行に加え、山頂のダンジョンへと急ぐ。
そこで待ち受けていたのは人型に化けたドラゴン、スフィーロと薄紅色の鱗を持ったドラゴン、サイサリスであった。
悠は一騎打ちの末、融合奥義にてスフィーロを『竜器』に再構成して封印し、サイサリスもまた重傷を負って逃げ去った。
無事依頼を果たした悠は色々な経験を経て成長したナターリアと再会を約束し、帰路についたのだった。
エルフ女王アリーシアの思惑や、レイラの心に芽生えた思慕の情に気付く事無く・・・
これで第四章は完結です。
次からは第五章。修行します!




