第四章人物紹介 《名前登場順2》
シモン:男性:24歳
ハモンドの息子。昔は多少ヤンチャな少年といった程度であったが、彼を躾けず野放しにしたハモンドのせいで傲慢な性格に育ってしまい、結果として若くして悲惨な死に様を迎える事になった。
シモンの取り巻き達 男性のみ:年齢20~30歳
シモンのおこぼれに預かっていた連中。町の人々からは嫌われていて、全員悲惨な最期を遂げた。
ナターリア・ローゼンマイヤー 女性:エルフ:207歳(人間換算で20歳前後)
エルフィンシード第一王女。魔法の才覚はエルフとしても優れており、本人の努力と相まって国でも有数の使い手。
しかし本人は母親であるアリーシアから認めて貰えない事に焦り、アリーシア不在時に起こった魔物襲撃事件を解決すべく、数人の供だけを連れて調査に赴いた際に悠と出会った。
性格は依怙地で傲慢・・・であったが、様々な体験がナターリアの目を開かせ、今ではちゃんと人の話に耳を傾ける余裕が出来た。根は素直だったようだ。
容姿は特上。背中に届く長く艶やかな緑髪と深緑色の大きな瞳を持つ。エルフは基本的に美しい容姿をした者が多く、身体的には200歳ほどで成人とされるが、以降は死ぬまで外見上老いる事は無い。
身長161センチで細身。そもそもエルフは筋肉や脂肪が付きにくく、男でも女でも外見的にはあまり変わらない。が、稀に肉感的なエルフも存在する。
現在は王宮の自室にて軟禁状態であり、母であるアリーシアが不在になるのを待っている。そして悠に会いたいと思っているのに、それは借りを作ったままにしているのが義理を欠く事だからと自分に言い聞かせている。
護衛のエルフ達(キース、ムラー、ハイラック) 全員男性:エルフ:250~300歳前後(人間換算で25歳前後)
ナターリアの護衛にして婚約者候補達。調査隊が組まれる時に、各家の親の意向によって送り込まれた。
一応水準以上の魔法の使い手であったが、勝ち戦での殲滅戦くらいしか経験していない彼らにドラゴンの相手は荷が重過ぎた。
キースは噛み殺され、ムラーはキースの死体と激突死、ハイラックに至っては風のブレスでバラバラにされて殺されてしまった。
エルフ以外を下等な生物としか認識していなかったが、これは9割以上のエルフの共通認識であり、それ以外の思考を持っている者の方が稀であり異端。
ダイダラス 男性:ドラゴン:不明
悠がアーヴェルカインで初めて出会った、全長6メートルあまりの青い体を持つドラゴン。説得を試みるも攻撃され、交戦状態になる。
性格は粗野で好戦的。あまり深く考えず、とりあえず殺してから仲間に報告すればいいと思っていた。
ランクⅣ(フォース)のドラゴンで(アーヴェルカインではランクⅧ(エイス))、風のブレス(吐息)を操る事が出来る。
エルフ達を瞬殺し、悠達にも襲い掛かったが、悠の戦闘力の前に敗北。ベロウにより首を落とされて絶命した。
サイサリスの弟である。
サイサリス 女性:ドラゴン:不明
アザリアダンジョンに巣食っていたドラゴンの一匹。全長7メートル前後の薄紅色の体を持つドラゴン。説得の甲斐無く交戦状態となる。
性格は一途で激情家。スフィーロに心酔しており、それは愛情に裏打ちされていた。
ランクⅤ(フィフス)のドラゴンで(アーヴェルカインではランクⅨ(ナインス)以上)、爆裂のブレスを操るだけで無く、一点爆破や全周爆破などバリエーションのある攻撃手段を持つ。
本来であればベロウはおろかアイオーンにも楽勝出来る強さを持っているが、横で戦うスフィーロの有り得ない劣勢に心を乱され、更にナターリアのサポートを受けたベロウとアイオーンによって追い詰められる事になった。ちなみに目はベロウが潰し、足はアイオーンの氷の蔦で封じられたのを自分で爆破して逃れている。
愛するスフィーロと弟のダイダラスの仇を討つ為にスフィーロが時間を稼いでいる間に戦場から離脱。悠達に復讐を誓う。
スフィーロ 男性:ドラゴン:500歳前後(人間換算は不明)
アザリアダンジョンに巣食っていたドラゴンのリーダー。ドラゴン独自の魔法によりエルフに似た人型の姿で悠達の前に立ち塞がる。
性格は享楽的で好奇心が強い。アザリア山脈に来ていたのは『龍王』の下知での事らしいが、詳しい事は不明。ドラゴンでは珍しく、人間や他の生物にあまり敵意を持ってはいない。
ランクⅤ~Ⅵ(シックスス)のドラゴンで(アーヴェルカインではランクⅩ(テンス))、鉱物のブレスを操る。
人型でもドラゴンとしての頑強さや膂力は失われておらず、通常であれば肉体的な能力だけでどの様な生物でも圧倒出来るスペックを誇る。しかし、そのせいで戦闘技術を磨く事を怠り、悠には敗北を喫する事となった。
ドラゴンの形態では全長8メートル以上、緑色の鱗に包まれた美しいフォルムをしている。
サイサリスを逃がす為に悠の『竜ノ爪牙・強制転化』によって強制的に竜器へと封印される。
現在は戦闘のダメージと竜器への変換という肉体的、精神的な消耗の為、意識を凍結中。
エルフの文官達 性別は様々:エルフ:400~600歳前後(人間換算で40歳前後)
エルフの王国、エルフィンシードの文官達。女王不在時に起こった今回の事件に頭を悩ませ、ナターリアの行動に更に頭を悩ませていた可哀想なエルフ達。
今回も貴族同士の癒着でナターリアの護衛に貴族の子弟を付けるなど色々画策したが、アッサリ殺されてしまい、また、アリーシアもそれに対する補償などはしないと宣言したので、恐らく何人かはクビになると思われる。
アリーシア・ローゼンマイヤー 女性:エルフ:不明
エルフィンシード女王。圧倒的な魔法戦闘力と明晰な頭脳でエルフを束ねる『世界5強』の一角。
掴み所の無い小悪魔的な少女性と、冷厳な為政者としての面を持ち合わせた人物。
容姿は特上でナターリアと並ぶと姉妹であるかの様によく似ている。腰に届くほどの緑髪を持ち
、深緑の目はナターリアよりも細く蠱惑的ですらある。
身長166センチ。スタイルはエルフとしては破格なほど肉感的で男性陣の目を引き付けて止まないが、本人は現在はナターリアの父である夫を亡くしてからは独身を貫いている。
ドワーフとの戦争も一段落した今、アリーシアの関心はナターリアを助けたであろう者に向けられている。それをどうするつもりなのかは、アリーシア以外に誰も知らない。
今回から性別の後に種族を足しています。人間以外の種族は性別の後に入れる様にしますので、参考にして下さい。
次は用語解説です。




