第三章 あらすじ
冒険者となる為にミーノスへと旅立った悠。
悠とベロウは子供達を森の奥に隠し、ミーノスへと向かうが、途中で盗賊に襲われている貴族、ローラン・フェルゼニアスとその息子アルト、護衛の冒険者のビリー、ミリーを救う。
盗賊を撃退した悠達はそのまま護衛としてローランと共にミーノス入りを果たし、冒険者ギルドへ入ったが、その際に不良冒険者集団『黒狼』のガーランと揉めるが、ギルド長のコロッサスの仲裁でその場は収まった。
しかしその後、『黒狼』によるローラン襲撃が発覚し、『黒狼』は指名手配され、冒険者となった悠達は紆余曲折を経てローランやコロッサスと友誼を結び、その後ろ盾を得た。
そんな悠達の前にベロウの挙げた人間5強の一角、『影刃ミロ』とその配下の『影刃衆』が立ち塞がるが、悠の強さと機転でこれを撃退。フェルゼニアス家の人間を狙っていたミロの目を自分に向けさせる事に成功した。
ビリー、ミリー、アルトを鍛えつつ装備や食料を揃える悠達。またそこで新たに鍛冶師親子カロン、カリスとも親交を持ち、その信を得る。
順風満帆に見えた事も束の間、コロッサスの情報提供で『黒狼』の残党が子供達を隠した森林地帯に居る事が発覚。悠は一路屋敷へと戻ったが、その時には既に屋敷は『黒狼』の襲撃を受けていた。
子供達は力を合わせて時間を稼ぐ事に成功。悠達の到着まで犠牲を出さずに生き延びる。
が、生き残っていた『黒狼』の副頭領のガーラン、タムランの両名に恵を人質に取られ、悠は絶体絶命の窮地に立たされる。
しかし悠はこれを機に子供達だけの力で状況を打破させ、現実の厳しさと達成の喜びを同時に感じさせる荒療治を決行。新たな力に目覚めた蒼凪と活躍の場を求めていた神奈の両名が見事にそれを果たした。
これにて『黒狼騒動』と名付けられた事件は表向きは終息したが、結局黒幕である依頼人は判明せずに幕を閉じる。
一連の事件の後、ローランから安全な土地の提供を受ける事が出来た悠達は、束の間の平和な時間を楽しむのだった。
――別の場所で闘争心を高ぶらせるミロの事など知る由も無く。
これで第三章は終わりです。次からは第四章となりますー。