第三章人物紹介2 《名前登場順2》
エリー 女性:18歳
ミーノスの冒険者ギルドに勤務する受付嬢。悠と『黒狼』のメンバーが揉めた際に仲裁に入った事で縁が出来た。
生真面目で融通の利かない性格で、ルールとルールとして額面通りに実行しようとする。アーヴェルカインでは珍しい常識人だが、そのせいで逆に周囲から浮いてしまう。父親が冒険者であったので、冒険者に関わりのある仕事に就きたいと思い、ギルドの門を叩いた。
受付嬢をしているだけあって容姿は上の下ほどだが、特にそれを使って冒険者と懇意になる事も無い。
身長は158センチでスタイルも飛びぬけた物は無いが、その普通より少しだけ上というのが男達に手の届く存在に見えて人気は高い。
正論に加えて現実主義な面を持つ悠に興味を持つが、あくまで人としての興味だと本人は周囲には説明している。ちなみに恋愛経験は無い。同年代の男性では受け止めるのが困難なタイプだろうとは同僚の職員の談。
コロッサスとサロメだけが知る、隠された能力を持っている。
ガーラン 男性:26歳
冒険者集団『黒狼』の副頭領。アリバイ工作の為に冒険者ギルドに残っていたが、悠と諍いを起こして街に出た時に兄ゴーランが捕まった事を知り逃走。後にタムランと合流する。
悠の屋敷を襲ったが、子供達の戦力を過小評価していた為に時間を稼がれ、恵を解放された隙を突かれて悠の一撃で脊椎を損傷、下半身不随となり捕縛される。
最後まで協力を拒み、拷問の末に王宮前の広場にて絞首刑により絶命。その際、捕えられていた他の『黒狼』のメンバーも、タムランを除いて全員斬首刑となった。
悠とコロッサスに強い恨みを持つ。
コロッサス 男性:46歳
ミーノス冒険者ギルドのギルド長。悠とガーランの揉め事を仲裁した事で悠達と知り合う。
片目を子供の頃の病で無くしており、それでも剣士としての過酷な修練の末、『隻眼』コロッサスと呼ばれるほどのⅨ(ナインス)ランクの冒険者に上り詰めた努力と根性の人。
自分の限界を悟って冒険者を辞めたが、その精神性と腕っぷしを買われて冒険者ギルドのギルド長に抜擢された。
性格は豪快というか大雑把。細かい事は気にせず、その点はサロメがしっかりしているので更に大雑把になりかけているが、たまにサロメが冷たい釘を刺すので何とか踏み止まっている。
容姿は中の上。前は少し延びた白髪まじりの濃い茶色の髪を無造作に放置し、顔にも無精髭が浮いていたが、最近はお偉方への挨拶回りの為に髪は纏め、髭もちゃんと剃っている。無くした目には眼帯を使用。たまに手入れを怠ってサロメに怒られていたりする。
身長185センチ、筋肉量もかなり多いマッチョ体型だが、動きを阻害しないレベルに留めている。
『黒狼騒動』を経て片目を治療してくれた悠達に同調し、ローランと共に心強い味方となる。
最近は毎夜、己を高める為に秘密特訓中。
『黒狼』のメンバー 全員男性:年齢は様々
ギルド内にアリバイ工作の為に残っていたメンバー。ミーノスからの逃走の際に半分は捕まり、もう半分も屋敷襲撃の際に捕縛され、全員斬首となった。
殆どの者は冒険者としてのドロップアウト組で真面目に依頼をこなさず、恐喝や恫喝、また強盗などで不正に金銭を入手していた。
ミーノスの冒険者達 性別、年齢は様々
ミーノスのギルドを拠点とする冒険者達。殆ど高ランクの者はおらず、『黒狼』を諫める様な骨のある人物もまた僅少である。
悪党とまではいかないが、善良な人物も少ない。
悠とベロウを自らのパーティーに参加させようと目論んでいる者達も居たが、更にランクを上げた2人に声を掛けられる者は今の所は居ない。
その実力を憂いたコロッサスは近々合同訓練の様な事が出来ないかと画策している。当然、講師に悠とベロウを参加させるつもりである。
サロメ 女性:23歳
ミーノス冒険者ギルドのギルド長補佐。コロッサスと同じ時に悠達と知り合う。
若くして比類ない才媛として名を馳せており、一度覚えた事は忘れないという特技を持つ。魔法理論にも詳しく、サロメの魔法哲学は魔法使いの間でも一目置かれているほどだ。
性格は真面目で冷静。細かい所まで気が付くが、反面、大枠の事を考えるのは苦手で、コロッサスとは互いを補い合う良きパートナーである。本人に言うと冷たい視線で睨まれるが。
容姿は上の下。金の髪を片側に寄せて7:3で分けている。釣り目気味でコロッサスとは逆側の目を隠した髪型。サロメなりにコロッサスの無くした片目たろうという矜持かもしれない。
身長170センチとかなり長身。スタイルは非常にスレンダーで細い。体術の心得は多少はあるが、ギルド長たるコロッサス自身が名を馳せた剣士であるので護衛的な意味合いは無く、護身の為である。
コロッサスと共に悠達の味方となるが、たまに暑苦しくなる男しかいない現状にうんざりしたりもする文系お姉さん。アルトを見ると少し和む自分に悩む時もある。
陰で「真のギルド長」と呼ばれるほどコロッサスはサロメに頭が上がらないが、サロメがコロッサスをどう思っているかは誰も知らない。
せっかく作った名簿を誤操作で全部電子の海に飲み込まれてしまいました。出来上がるまで少々お待ち下さい;;