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神様になる前にもう一つ世界を救って下さい  作者: Gyanbitt
第十章 二種族抗争編
1106/1111

10-164 王は戻れり1

エースロット還るの報は翌日、後詰めの兵士達の帰還に合わせて大々的に発表された。2百年以上前にこの世を去り、戦争の引き金となった王の帰還にシルフィードは蜂の巣を突いたような大騒ぎとなったが、エースロットの口から語られる言葉は更にエルフ達を驚かせた。


「私とゴルドラン様は争いを回避するという方向で意見を一致させていたのだよ。しかし、何者かに操られたゴルドラン様と私は相争う結果となってしまった……。エルフとドワーフはもう争う必要など無いんだ。今回の戦争で最終的にエルフとドワーフは手を組み、共通する脅威に立ち向かい勝利を収めた。兵士諸君、肩を並べて戦うドワーフは頼もしくは無かったか? もし少しでもそう思ってくれるのなら、芽吹いた思いを大切に育てて欲しい。それは私の思いでもあるのだから」


全滅の気配が漂う中、ドワーフの援軍に助けられた兵士達は黙してエースロットの言葉に耳を傾けていた。実際に命を落としかけ、それを乗り越えた事実は命を救われた者達に安易な反駁を許さなかったのだ。これはセンチメンタリズムなどではなく、実感を伴ったリアルなものであった。


「……過去の私が最も愚かだったのは、周囲の理解を得られないからといって一人で全てを成そうとした事だ。何を焦ったか、生き急いで事態を最悪の方向へと導いてしまった。我々エルフには長い寿命があるのだから、少しずつでもいい、理解者を増やす努力をするべきだったんだ……。摩擦を恐れ、言うべき事を言わなかった私に罪がある。だから今度こそは言おう、宣言しよう! エルフの民よ、私はドワーフとの間に再び国交樹立を目指すと! ……戦争で身内を失った者達の中には許し難い者も当然居るだろう。だが、その悲しみや憤りはドワーフもまた同じなのだと理解して欲しい。2百年以上殺し合って、国軍の半数を死なせて、まだ殺し合うか? 次に死ぬのはあなたの身内かもしれないのに? ……私には耐えられない、愛しい民やアリーシア、ナターリアが戦場の塵となる事など。それは皆も同じではないのか?」


戦争を優勢に進めていたエルフだが、毎回少なからず犠牲になる者達は存在した。勝ったからといって得られる物は殆どなく、残るのは死者への悲哀だけだ。


今回の戦争にはハリハリの呼びかけで新たに兵士に志願する者が続出した為、エースロットの言葉に共感を覚える者は相対的に多くなっており、もう戦場に送り出すのは御免だと頷く者は少なくなかった。身近な者が死ぬかもしれないという事実がエースロットの言葉に説得力を持たせていたのである。


「新たに即位したザガリアス王は前向きに検討して下さるそうだ。近く私はかの王と会談の場を設けようと考えている。火種になりがちなアガレス平原の利用法や今後の両国の在り方について議論を深めたいと思うが、意見のある者は陳情して欲しい。建設的な意見は大歓迎だよ」


戦争の発端となったエースロットの死が立ち消え、アガレス平原について平和的な解決を模索するとした宣言に真っ先に異を唱えるはずの者達は既に排されていた。好戦的なオビュエンスやジャネスティら『六将』は戦場に倒れ、主戦派のグレンデール侯爵は失脚して牢に、ナビロフ侯爵らは戦場で行方不明となっていたからだ。


そういう意味では女王であったアリーシアこそが主戦派の筆頭なのだが、今回の敗戦の責任もまたアリーシアに帰されるのであり、エースロットが戻った今、アリーシアの恨みは解消されていて反論を述べる事は無いどころか、実に幸せそうにエースロットの隣で微笑むのみであった。女王を退く事で責任を果たし、ただの王妃に戻ったアリーシアはエースロットの決断に従うつもりのようで、ナターリアも異議はなかった。


王家が一枚板となり、更に大賢者ハリーティア、『六将』、ティアリング公爵家、そしてそこに連なる貴族や武官が融和を目指すと宣言したなら、最早対抗出来る反対勢力はエルフィンシードには存在しなかった。探索者ハンターギルドも長であるゲオルグが非戦を説いており、裏の世界でも頭目たるレインがエースロットの熱烈な信奉者である事を思えば、反対派を糾合する旗印すら見当たらないのだ。今やエースロットの道を阻むものは個々人の反感だけなのである。


「今回の大敗はエルフの排他性が引き起こしたものだ。人族の国々では世界規模の良からぬ策謀を巡らせていた存在があったと聞くし、今回のドワーフの新兵器もそれに連なる物のようだ。ゆえに私はドワーフに先立ち、まずは人族と交流を持とうと思う。この国を救ってくれた勇者達がそれを望むのなら私が門戸を閉ざすのは狭量に過ぎるというもの。無論、段階を踏む必要はあるだろうが、まずは彼らだけでも自由な往来を認めよう」


こちらの提案はドワーフに比べ感情的なしこりは少なかった。悠達が救国に力を尽くした事は全てのシルフィードの住人の知る所であり、危険が遠のいたから出て行けというのは器が小さい以前に恥知らずであると誰もが納得させられたからだ。


「我が国は疲弊している。これまで通りではこの消耗から立ち直るのに長い月日が掛かるだろう。しかし、世界の情勢は予断を許さず、悠長に時を浪費する事は許されないんだ。……エルフは変わらねばならない、世界の変化に背を向けるのは緩慢な自殺と変わらないのだから。少しずつでもいい、変化を受け入れていこう。それがエルフの更なる発展に繋がると私は信じているよ」


エースロットの微笑みはあらゆる意味で疲弊していたシルフィードの民衆の心に染み渡った。長い戦争と甚大な損害に皆疲れ果てていたのだ。ドワーフが攻めて来ず、王が戦争を止めるというのなら、安堵の溜息も漏れようというものであった。


「本当はハリーや人族の勇者達をこの場で直接労いたいのだけど、知っての通り彼らは身を粉にして働いてくれた後だからね、少し休ませてあげて欲しい。まあ、近くには居るのだから、出会ったら友好的に接してくれると私も嬉しいな」




砕けた口調でエースロットが述べた頃、悠達はシルフィードのすぐ側に設置した屋敷に戻っていたが、屋敷には常にはない緊張感が満ちており、その中心にはやはりと言おうか、悠と蒼凪が向かい合い無言の会話を交わしていた。


「……」


「……」


前夜の事はある程度箝口令が敷かれていたが、人の口に戸は立てられないもので、尾鰭のついた噂は既に蒼凪の耳にも入っていたのである。多少事情を知る恵が情報に修正を入れていたが、恵が知るのはそこに至る事情までで、肝心の中で何があったのかは分からず仕舞いのままなのだ。


「……」


「……」


娼館から朝帰りというだけで察するに余りあるが、噂の中には朝までご乱行だったというものまで存在し、あまり子供達の耳に入れるのは不味いと、智樹が近辺の探索に連れ出している……と言うと聞こえがいいが、要はこの緊迫感に智樹が耐えられなかったのである。


「……」


「……」


何故か目の光を失うほど疲労していたハリハリは恵の補足説明によって情状酌量され部屋でダウンしており、バローはいつもの事なのでお咎めなし……とは行かず、今日は屋敷の敷地内から出ないようにロメロから厳しく言い渡されていた。エースロットは休暇と柔らかく表現していたが、実質的には悠達は騒ぎを起こした責任として、本日中は自宅謹慎させられていたのだ。むしろ、この程度で済ませてくれて感謝するべきだろう。


「……」


「……」


悠と蒼凪から離れたテーブルで固まる女性陣も表向きは聞いていないようでいて、蒼凪が質問するのを今か今かと待っていた。なにせ、あの堅物の悠が、よりによって娼館で騒ぎを起こしたのだ。実際は悠が暴れた訳ではないのだが、悠が自分の意志で娼館に行き、騒ぎに巻き込まれた事は確かだった。


恵も非常に気になっていたが、アリーシアが恵を側から離したがらず、悠の前に置かれた湯呑みには冷めた白湯があるのみだ(つまりただの水である)。


しかし、いつまでも無言でいてもしょうがないと、蒼凪は意を決して口を開いた。


「……悠先生」


「何だ?」


「セックスしたんですか?」


「「「ブホッ!?」」」


蒼凪の直球ど真ん中の質問に、女性陣は呑んでいた固唾の行き場を失い噎せ返った。一番興味がある点ではあるが、もう少し遠回しに聞くのが普通である。年頃の少女達は真っ赤になって誰とも目を合わせられない状態であり、唯一サイコが無音で口を押さえて爆笑するのみだ。


聞いている者すら恥じ入る質問だったが、当の悠は平静な表情のまま答えた。


「しておらん。あれを性交とは呼ばんだろう」


「つまり、挿入はしていないと?」


「「ブーッ!?」」


2球続けてストレートを叩き込む蒼凪に意表を突かれ、樹里亜と神奈が気を落ち着けようと口に含んだ茶をお互いの顔に吹きかけた。シャロンとリーンは真っ赤に染まった顔を覆い、サイコは椅子から転げ落ちて腹を抱えて笑い続ける中、ヒストリアだけが蒼凪の言っている事が分からず内心で首を捻っていた。


(挿入とは何だ? ゆーが誰かに何かを入れるのか? ……分からん、誰か聞いてくれればいいものを……)


精神的には悠と同い年のヒストリアだが、軟禁生活が長く、オルネッタが過保護にその手の情報を遮断していた結果、男女の交わりで知っているのはキスまでという純真無垢なヒストリアは子供扱いされたくないが為に物知り顔でウンウンと頷くだけだった。後でシャロンにでも聞けばいいだろう。


そんな外野の思惑にも悠の鉄面皮は崩れない。


「ああ。……蒼凪、質問が偏っている気がするのだが……?」


「詳細な情報が得られなければ誤断を招くからです。この謹慎に至る経緯を詳らかに知り、以後このような事にならないように備えなくてはなりません」


「そうか……そうだな、反省は重要だ」


「はい。……それで、ハリハリ先生の部屋に踏み込むまでに、相手の女性に何をしましたか? キスくらいはしていたのでは?」


悠の疑問をこの上なく真剣な表情でやり過ごし、蒼凪は3球目の豪速球を叩き込むべく、ずいと悠に向かって身を乗り出した。


「相手はあまり俺の事を好ましく思っていなかったようだったからな、身体的な接触は最低限だった。……蒼凪、あまり年若い少女に聞かせる話ではないと思うのだが?」


「必要な事です!」


カーブを要求するキャッチャーのサインに首を振るように、蒼凪はあくまでストレートに拘った。悠相手に迂遠な質問は禁物であり、勢いで押せる間に聞きたい事は全て聞いておかなければならないのだ。


ちなみに、相手に好まれていない云々は悠の主観であり、客観的な意見ではない。


「……緊張していたようだったからマッサージはしたが……」


「おっぱいをですか!?」


「「「ゴフッ!?」」」


忌むべき脂肪の塊を脳内で握り潰し、蒼凪は更に身を乗り出して悠に詰め寄った。はっきり言って蒼凪は謹慎の原因などには興味がなく、あるのは悠がどこまで何をしたのかという点だけである。


人体を知り尽くす悠のマッサージの快感は屋敷の住人達も大いに知る所であり、核心に近付いた会話に聞く方も思わず熱が入った。


「違う、快楽を高めるツボを突いただけだ。そんな所を揉んでも緊張させるだけだろう。だが、エルフには効き過ぎたようで失神させてしまい、後はベットで寝ていたら近くの部屋から破壊音が――」


「待って下さい、快楽を得られるツボとは?」


悠的にはこれからが本題なのだが、蒼凪が食い付いたのは別の箇所であった。


「悠先生のマッサージの腕前は知っていますが、一撃で失神させるほどの威力があるとは俄には信じられません」


「エルフの神経系が人間より過敏なのだろう。こればかりは信じて貰うしか無いのだが……」


「私も信じたいのはやまやまですが、正確な情報が無ければ正確な判断は出来ません。どこですか?」


身を乗り出すのももどかしいと、蒼凪は席を立って悠の正面で腕を開いてみせ、悠の説明を待った。私の体で説明して下さいという意思表示であるのは明白だ。


「正面ではない、背中側だ。肩甲骨の頂点から斜め下にある」


何かおかしい気がするが、真剣そのものの蒼凪の表情に悠はツボの位置を示したが、蒼凪は首を振った。


「その説明では全く分かりません。詳しく示して下さい」


「肩甲骨の頂点から45度斜め下2センチに――」


「これっっっぽっちも分かりませんし見えませんし届きません。指で示して頂けますか?」


「……いや、お前なら届くと――」


「イタタタタタ無理です届きません!!」


柔軟はしっかりやらせているので屋敷の者達は背中で手を繋げるほど可動域は広いはずだが、蒼凪は悠が腕に触れると大声で首を振った。蒼凪に限ってサボるという事はないだろうし、筋でも違えたのかもしれない。


「……ここだ」


仕方なく悠はツボを刺激しないように指し示したが、当然蒼凪は納得しない。


「特に何も感じませんよ?」


「それは刺激していないからで――」


「悠先生……同じようにして頂かないと確認が取れないじゃないですか!」


「しかし……」


「大丈夫です! 先ほど悠先生も仰ったではないですか、エルフは神経系が過敏だと。私は人間なんですから失神したりはしません! ……それとも、本当はもっと違う事をしていたのですか?」


「嘘は言っておらんぞ?」


「ですからそれを証明して下さい! さあさあ!!」


「……こうだ」


実践があるまで納得しないと気を吐く蒼凪に、悠はあくまで説明だと指に僅かに力を込める。


「ふぅっ!?」


突かれた指先から電撃のような甘く鋭い快感が蒼凪の背中を走り、蒼凪は歯を食いしばって快感に耐えた。


(す、凄い……想定以上……!)


強烈な快楽に陶然となりかけるが、ここまでは想定内・・・・・・・・の流れだ。むしろ、これを味わう為に質問をしていたと言ってよく、たったこれだけで終わらせては勿体無さ過ぎるというものであった。葛城 蒼凪、たった一つの欲望にはどこまでも忠実に生きる所存である。


得た快感を痛みで止めるという矛盾も、更なる快感の為には必要な忍耐なのだ。


「……いくらエルフが過敏でも、この程度で失神するとは思えませんね。悠先生、手加減されては困ります。ちゃんとその時の力で再現して下さいませんと。私は何も感じませんでしたよ?」


声に震えを乗せない蒼凪はいっそ見事というべきか。確かに手加減をしていた悠は常々情報の正確性を説いていた事を思い、自らの行為を恥じて頷いた。


「分かった、いくぞ」


《ユウ待っ――》


静観していたレイラが悠の本気を感じて止めようとした時には悠の指が第一関節まで蒼凪の背中のツボに潜り込んでおり、そこから悠は物質体制御によって蒼凪の神経に干渉、発生した快感をコンマ以下の時間で増幅し、脳に直撃させた。


「―――――!!!」


どのような快感にも耐え、少しでも悠と触れ合う時間を作ろうとした蒼凪の脳は一瞬で漂白され、声にならない嬌声を放ちながら意識は遥か彼方へと旅立っていった。多分、天国に近い場所であろう。


「『竜騎士』は苦痛だけではなく快楽にも耐えねばならん。これはその初歩だが……蒼凪?」


苦痛には常人よりもかなり耐性のある蒼凪だったが、所詮はまだ男性経験もない少女であり、未知の快感にそのままくたりと崩れ落ちた。


「そ、蒼凪っ!」


「うわっ、目ぇ開けたまま気絶してる!?」


今までに見た事もない幸せそうな顔で痙攣する蒼凪に樹里亜は一体どれほどの快感だったのかと唾を飲み下した。エルフが過敏だという話だったが、これを見た後では単に快感が強過ぎただけではないかと思えてくる。人並みに樹里亜も興味はあったが、とても人前で試してみる気にはなれなかった。


「悠先生……」


「信じて貰えたか?」


「はい。ですけど、その技はもう使っちゃダメです!」


「技というほどのものではないが……分かった、樹里亜の判断に従おう」


この手の事は自分よりも他の者の方が正しい事が多いと理解していた悠は素直に頷いた。樹里亜としては情操教育上好ましくないし、何よりこれ以上悠に懸想する女性が増えるのは勘弁して欲しいのである。もっとも、どこまで効果があるかは怪しいものだが……。


「それで、続きは樹里亜に話せばいいのか?」


「え? ……あ、ああ、そういえばそういうお話でしたね……」


もはや誰もその後の事など気にしてはいないので、樹里亜は首を振った。


「理由があっての事でしょうし、いいですよもう。ですが、小さな子供達も一緒に行動している時は気を付けて下さい。それ以外はとやかく言いませんから」


「うむ、些か軽率だった、済まん」


ハリハリを慰める為という言い訳を使わず、悠は真摯に頭を下げた。本当はあまり悠に娼館などには行って欲しくないと樹里亜も思っているが、世界の為に身を粉にして働く悠に息抜きすら許さない権利は誰にもないのだ。


(……屋敷で解消出来れば……って、な、何を考えてるの樹里亜!?)


ふと浮かんだ妄想を樹里亜は赤い顔で振り払った。悠と抱き合う裸の自分が妙にリアルに感じられ、神奈に抱きかかえられる蒼凪に視線を移す。


「……こりぇはもう……しぇっくしゅなのでは……はうっ……」


夢見心地のまま寝言を垂れ流す蒼凪を見ているとこうはなるまいと思う反面、これだけ一途に欲望に忠実に生きられたら楽しいだろうなぁと若干羨ましく思う樹里亜であった。




別の一幕。


「なァ、溜まってるんならヌイてやろうかァ? 処女のお子ちゃま達にゃあ荷が重いだろうしよォ」


「若い女が冗談でもそういう事を言わん方がいいぞ」


「本気ならァ?」


「必要無いと言っておこう。俺はお前を抱く為に屋敷に招いた訳ではないからな」


「お堅い事で……ま、気が向いたら部屋に来な、カギは開けとくからよォ」


「葵、サイコの部屋の鍵が開いていたら閉めておいてくれ」


《了解です》


「チェッ、つまんねーの~」




更に別の一幕。


「なあしゃろ、さっき言っていた挿入とは何だ?」


「え!? そ、それは、その……な、何でしょう、ね?」


「……しゃろ、本当は知っているんだろう? 教えてくれ、ゆーが何を挿入するんだ? 話の流れでは床を共にした相手にするみたいだが、ひーやしゃろにも入るのか?」


「まだ入りません!!! ……あ、いえ、た、試してみないと……って、私ったら何を……!」


「む~、要領を得んな。よし、それならゆーに試して貰――」


「ダメーーーッッッ!!!」


病弱でガリガリだった蒼凪がこんなに生き生きと……思わずホロリと来てしまいますね!(強引)


会話の内容的に14歳以下のアーヴェルカインでの未成年は含まれておりません。


次回からはエースロット復活の経緯を辿る形になると思います。十章は後3つほど書いておかなければならない事がありますので、締めはもう少し先になりそうです。シリアスが多目になるかと。

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