誕生《激しい痛み》
お久しぶりです。
これまで時間取れなくて。ええ。
ならなぜ元旦に書いたのかって?
休みだからです……かね?
……
………
…………ズキィ!
目が覚めtズキィ!痛てえ!?
んな…なにgズキィ!ぎぃ!
ズキィ!いtギィ!ズキィ!ギィ!ズキィ!ギィ!ズキィ!…………
本能的に叫んだ。なんだこの経験したこと無いような痛み!頭の奥から響く、継続的かつ耐え難いこの苦痛!
生まれてこの方病気などせず無病息災に過ごしてきた俺にとっちゃキツイ!
いや、コレは誰だって痛いって!
ズキィ!
ぎゃああああああ!!
■■■■
「お父さん!赤ちゃん生まれた!なんかすっごい元気そうだね!」
「そうだな……コロナのやつ、よく頑張ってくれた…!」
「オーライトさん、男の子のようです!」
ここはオーライト、コロナ夫妻の家。
村の助産師の指導の元、コロナは出産を行っていた。
この夫妻待望の男の子が生まれたとなっていま、この家族はとても深い喜びに包まれていた。
……産まれてくる子は激しい痛みに悶絶していたが。
「そうか……この子はきっと俺が立派な騎士に育ててやる!」
「お父さん……気が早いよ……」
「そう……です……よ…もっと…ほかの道も……あるでしょうに…」
エリンはともかくコロナなど、息を切らせながら諫めてはいるものの、
「なに言っているんだ!男に生まれたからには騎士になるのが当然と言うものだろう!」
と、この父親は決して譲らない。
オーライトは、この子にただならない熱意を向けていた。コロナも、娘のエリンも、そんな父親にあきれた視線を向けている…もっとも、それは嬉しさのあまり感情的になっていると知っているからこその反応だ…
もっとも、生まれるまえから、「男の子なら騎士に!女の子なら淑女に!」と、何度か漏らしていたため、
「また始まったよ……」
「本当に……しょうがない……ですね…」
と、こんな反応は、日常茶飯事だったりする。
「名前はどうするの?」
娘のエリンの問いに、
「もちろん決めてある!何しろ騎士になるならそれに相応しい名が必要だろう?」
と、一抹の不安を感じさせる答えを返す。……即答で。
「…………へーえ、どんななまえですかー(棒)」
ここまで会話には混ざることの無かった助産師が、聞きたくなさそうに相づちを打つ。
この人は実はエリンの出産にも立ち会っており、このシーンには実は既視感を覚えていたのである。
……アレはひどかった。そういえばあのときは結局コロナがきめたんだったよなぁ……
かくして、この父親はその名を告げようと口を開く。
「それでは…この子の名は………」
▲△▲△
「…ダイちゃん、せっかくだしあの子の名前さ、前の世界のやつにしてあげない?」
異世界で無事に過ごせるか勝手に送りつけたこちらとしては一応確認くらいしておかなければと、今回のを見てたけど……あのままじゃ不憫だ。
本当に。
「リライア様?あまり干渉しては宜しくないかと……」
彼が増長するのは、今後彼が成長していく中で宜しくないというのは分かっている
……だけどねダイちゃん。
「影響無きゃ良いじゃん。」
「そ、そうですがしかし万が一…」
「そんな事はない。神の名の下にッ!」
「何でこんなところで神権限行使してるんですか!?」
「というわけで「少しは話を聞いt」皆!あの父親の意識をちょっといじれ!今考えてる名を、アイツの元の名にしてやれ!家名はどうにもならんからショウで宜しく!」
慌ただしく動き出す使い魔たちーアイツを捕まえるときにもお世話になったーを見て、なんだかすっきりした気分になる。
う~ん!コレがあるから神様って堪らない……!さて、今日のトコはこれd
「リライア様?」
「………」
後ろを向くと笑顔のダイちゃん。
怖い。
「ちょっと…よろしいですか?」
「…………ハイ。」
そのまま部屋の隅に連行される私。
だが、
反省はしている。だが、後悔はしていないッ!
そうして、オーライトからはその名を聞いたコロナたちは、そのまともさに驚きながら承諾。めでたく『ショウ』と、命名された。
かくして古崎璋はショウとなり異世界へ降り立ったのだった。
こんだけ書いてもバーが長い……
泣けてきた




