代替案《生か死か》
昨日はこの流れに行くのに手間取ったので…結局あげられませんでした…
PVありがとうございます!
「誰に近づくだって?」
起きてみると、近くで言い争っている女の人二人………というか銀髪の女の人を、茶髪気味な女の人が叱っているようなそんな光景が繰り広げられていた。
「人が寝てるとき位は静かにしてくれない?なんか頭に響くんだよね……」
そう言われた彼女たちは、「わ…わかった」と、少し慌てながらお互いの顔を見合わせた。うん、そうしてくれると助かる。
人が居るとわかった以上、なんか二度寝するのも気が引けたので、未だ残っている眠気をどうにか振り払い、意識を覚醒させた。
………で、この人たち誰?つか、ここ何処?自分の顔殴ったのはアレはやっぱり夢だとしても……夢…か?夢と同じ場所に居るってことは……やっぱりまた夢?いや、でもさっき完全に起きたとこだし……え?じゃやっぱりここは現実なのか?え、なんで、俺何してた?部屋で……寝てただけだよな?そうだよ、寝てただけじゃん!何処だよここ!?
チラリと、今は横で何か話し合っている女の人たちを見てみた。こちらの視線に気づいた二人は、やはりまだ慌てていたようだ。
はぁぁ……聞くしかないか
「あのさあ、ちょっと良いですか?まず、ここ何処?」
△▲△▲
「どうするのよ、ダイちゃんの所為で起きちゃったじゃん!」
「すいません……って、そんな事より!」
「拙いわね……」
だいたい何でこの子はもう起きたの!?だって、さっき薬で寝たのをみて、もう一、二時間は起きないだろうと踏んだのに……!
「ええ。このまま本当のこと話すと元の世界に返せとか言い出しそうですし……だってあの子はまだ死んでないですし…下手に帰られても困ります。」
「じゃどうすんのさ!」
チラと少年に目を向けると目があってしまった……
「本当にどうしてくれんのよダイちゃん!」
「ここはひとまずごまかします!ここは私に…」
「あのさあ、ちょっと良いですか?まず、ここ何処?」
……タイムオーバーか。まあ、ダイちゃんに任せよう。
ダイちゃんは一つ深呼吸して、咳払いし、改まった表情になって少年と向き合った。
………流石にごまかすだけの話は持っているよね?ダイちゃん。
△▲△▲
コホン。
咳払いし、少年を見る。少年は先程から私達に向かって雑な態度を取っているものの、反面、その瞳の中には不安を抱えている。まあ、これなら多少高圧的に出たっていいでしょう。
「まず、貴方には言っておかなくてはならないことがあります。…………貴方は死んでしまいました。」
「………は?」
少年は理解するのに苦しんだようだ。まあ無理もない。死んでないのだから。でも、つじつまを合わせてしまうなら、これしかない。
「え?だって俺、ただ寝てただけだし……」
「その部屋は火事でしたが……気づいていました?」
ー否。
よし、ここからはもう勢いで押すしか無い。
「貴方は死んでしまったのです!死因は一酸化炭素中毒!貴方の部屋は3階でしたし、煙を浴びて暑さを感じることなく死んだ、というわけではありませんか?」
うん、火災で死ぬ人見てたのがこんなに役立つとは……それはともかく。
「しかし、私の主……まあ、そこにいる神ですけど……貴方の未練が強過ぎてこっちでは抱えきれないと、そのかわりに何か出来ないかと、呼び出した次第なのです!」
「は…はぁ!?んな勝手に…」
「そんなに生きたいとか、返せとかいわれても、貴方の依代となっていた体はすでに焼けてしまいましたし「なっ……!」もう戻れません。」
今後の憂いを絶つため、ここでしっかり諦めさせておく。
「もう貴方には死んでーいや、既に死んでるから消えてーといったところでしょうか。
それが嫌ならこちらの言う代替案に従ってほしいのです。」
「………」
こっからが本題。てか、あらすじたどり着けないかよ…