5
あと三日で私の演劇部に人が入るか入らないかが決まるめちゃくちゃ緊張してきた。
「姉ちゃん、舞台は体育館でやるのか?」
「そうよ」
「でも、たしか体育館って今週中はなんか使えなかったような」
「なんでよ。どうしてそれを言わないの」
「今日のHRで言ってただろう」
「先生に聞いてくる」
職員室にご到着
「先生、どうして体育館が使えないんですか?」
「栗山聞いてなかっただろう先生の話」
「だから今聞きに着たんですよ」
(((((なぜ上から目線)))))
「15日に有名な進学校の先生達と勝負するからだよ」
「進学校だったら私達の学校負けるに決まってますって」
「・・・・・それはない」
「なんで間があるんですか、自信があるなら即決で」
(((((生徒のほうがすごいな)))))
(こうなったら校長に頼むしかないわね)
「先生失礼しました」
「やっと納得したか」
私は校長に会いに行くためにもう一人の演劇部の部員北山修一君を携帯で呼び出す
プルルル
プルルル
「はい。瑞希さん何?」
「今すぐに2年職員室に集合一分以内でよろしく」
「一分ってあともうちょっと」
「それじゃ三分ね」
「えっちょっと」ぷっ
携帯を切った音が周りに響いてきた
この学校は職員室がそれぞれの学年に分かれていて1年は1階にと分かれているだから2年は2階にあるのだ。そして普通クラスは1階にあるため彼は2年職員室まで走らなくてはいけないのだ
三分まであともうちょっとのところに演劇部部員北山君のご登場
「瑞希さんなんで携帯切ったの?」
「三分まで譲歩してやったんだからいいでしょ」
「わかったよ部長さん」
「そういえば、職員室に何かあったの?」
「それはもう終わったの。今から校長先生のところに出発よ」
「もしかして体育館を使うために?」
「当たり前よ」
「ちょっマジで勘弁してよ」
「緊張してくるわね」
「それなら来なければ良かったじゃん」
「とにかく行くの」
コンコン
「失礼します普通科クラス2年の栗山瑞希と北山修一です」
「どうぞ」
(ちゃんと言えるかな?)
(もう何で俺が)
「どうして、校長室に来たのかしら」
((直球で来たー))
甲陽高校の校長の遠山春先生で年齢は50代らしいがもっと年上だと言う説が流れている女性だ。
私から見たら肌がめちゃくちゃ綺麗でまだ30代に見える。
「あの、三日後に演劇部の劇を見せたいので使ってもよろしいですか?」
「駄目です」
ばっさり切られた
部長栗山瑞希おちこんでしまった
「あなたはないのですか?北山修一君」
「あっちょっとお尋ねしたいんですけど、校長の名前は」
「あら、この学校に通っているのに校長の名前も知らないのかしら」
(怒ってるよ。この人)
「いえ、ちょっとした確認を」
「遠山春ですけど」
修一は名前を聞くと携帯を開き。父の舞台を見に行く人の名前を登録しているデーターを開くとそこのは校長の名前が載っていた。
「失礼ですけど、校長先生はある人物の舞台を見に行ってますよね」
「そうですけど。それが何か?」
「ですが今度の舞台はいい席取れなかったそうですね」
「・・・・・ちょっと北山君どうしたの?」
「ここにプレミアム席のチケットがあるんですけど」
(なっプレミアムって確か舞台の人たちの知り合いとかご家族しか座れない場所)
「どどどうして貴方がプレミアムチケットを?」
「俺の父親が舞台俳優なので、父に代わりますが」
いつの間にか彼は父親と電話をしていたようだ
「こんにちは遠山春さん私は北山修一の父の北山昇ですけど」
「えっあの伝説の舞台俳優の北山昇さんの息子さんが我が高校に」
「いやー先生のおかげで息子が劇に出れるなんて」
「はい。お任せください我が校は生徒の意思を考えてますから」
「「校長先生ありがとうございました」」
無事三日後に劇ができるようになりました。