Crossing 邂逅
なんとなく、書きたくなって書きました。
gdgd駄文ですが、少々お付き合いくださいませ。
―――ここは、どこだ?
視界に入り込むのは、真っ白な空間。見渡す限り白く、無機質な広がりが続く。
静寂とはもっと異種のもの。自分を除けば、ただただ空間という空が存在している。
「やぁ」
背後から声がした。聞き覚えのない…だが知っている声だった。ゆっくりと後ろを振り向いた。
その男の姿も見覚えない、だが知っている顔だった。
一志警戒心を増す。
「そう警戒するな。ここがどこだか知っているか?」
男は戸惑う彼にいたずらっぽく聞いた。
沈黙を貫く一志をみて、軽く息を吐き、男は目を閉じた。
目を開いたかと思うと、徐ろに一志のもとへ、歩き出すが、一志は動こかない。正しく言えば、「動くことができなかった」。
風が吹いたかと思うと、一志は左の腹部に激しい衝撃を感じた。そして、知らぬ間に男から急速に遠ざかっているのに気づいた。しばらくして状況を理解した彼は落下し、地面に激突する前に体制を整え直す。
男の方へ目を向けると、そこに男はいなく背後に気配を感じ、すんでのところで右に体をそらした。そのまま、飛んでくる突きをかわす。拳の連打が途切れた瞬間を狙い、一志は大きく後方に飛んだ。
「…お前一体何者だ」
男は微かに笑ったまま、答えない。そしてまた、目を閉じた。
しびれを切らした一志は男へ向かって一直線に走りだした。数メートル先から宙に飛び、落下の勢いに任せ男へ飛びかかかる。軽く身を避けて躱され、そのまま地面を蹴り距離を詰めて突きの連打を繰り出す。男はそれをすべて、目を閉じたままかわしていく。
「筋はいいが、まだまだ甘いな…個体値は高いが、まだまだ足りんなぁ」
男はいとも簡単に一志の腕をつかみ、軽々と地面に叩きつける。白い床に、真っ赤な血が意味のない模様を描いた。
すぐさま体制を整えた一志は男の足をなぎ払う。体制を崩したところを一気に地面に叩きつける。男は、一秒に満たない時間の中で、ダメージを最小限に抑える形になる。そのまま、落下の衝撃を利用し蹴りを一志に食らわせる。みぞおちを的確に突いた蹴りは一志から呼吸する機能を奪う。
地面に這いつくばり、大きく息をし、呼吸を整える一志を男は黙って見下ろした。
再度、無音の世界が訪れる。
二人とも微動だにしない。
―――先に動いたのは、一志だった。
地面を強く蹴り、男に不意打ちを食らわせる。さすがに男の方も、予想がだったのか躱しきれず頬を拳がかすめる。そして、先ほどとは比べ物にならない速さの突きを一つ一つ捌いていく。
身をかがめ、突きの嵐をやり過ごし、足元を払った。倒れた一志の首元を、迷いなく締め上げる。
「教えてやろう。僕は君で、君は僕だ」
男は一志の目をじっと見据えながら言った。何か言おうとするも、酸素が供給されないため抵抗する力が一志には残ってない。
それにもかかわらず、男は首にかかっている手に力を込めた。
「ただ、君は僕に勝てない。そして…」
男は言葉を切り、手を緩めた。そして、どこからともなく小さなナイフをだす。
静かな動作で自分の首元にあてて、小さくつぶやいた。
「ゲームオーバーだ」
とりとめのない、よくわからない位置づけになっとりますが気にしないで下さい。
おそらく、もっと話が進んでから言ってる意味がわかると思います。
それと、戦闘シーンも綺麗していつか書きなおすと思います。