Checkmate チェックメイト
ども、久々の登場です。
[壁]д ̄) チラッ
すいません、最近冗談抜きで忙しすぎて更新できませんでした…
今回は…
まぁとりあえず読みましょー
はーじまぁーりぃー
頭上に差された傘から出た。
用件を済ませて、駆けだした。
―――とその瞬間だった。
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「……おい、…おい、一志!」
ぼんやりしていた意識が次第にはっきりしてくる。遠くで水が流れる微かな音が聞こえる。
うっすらと目を開けると、黒い影が見えた。
真事の頭だ。
「大丈夫か?いきなり後ろで倒れたからさ、何事かと思って振り返ったんだよ ったく…心配させやがって」
どうやら、うつ伏せに倒れたよううだ。
鼻の部分が痛い。折ってはいないようだが、かなり腫れている。
「とりあえず、担いで茂みに適当な空間を見つけた所だ」
確かにまことの言う通り、人が二人分は入れるくらいの広さが周りの低木に囲まれるようにある。
「あれからどれくらい時間がたった?」
「んー わからん。半刻あるかないかだな…」
そう言いながら、真事はずっと森の隙間から見える真っ暗な夜空を凝視していた。
頭に手を当ててみると、ズキッとした痛みが頭部にはしった。
―――闇夜でどのくらい時間がたったかわからないが、空を見上げ続けボソッといった。
「もう立てるなら、急ごう。ここも時期に見つかる」
いつものおちゃらけた感じの真事からは見てはとれない、真剣な声色だった。
「ここから、北西に進んでいくと町があるはずなんだ。そこまで一気に進むぞ」
真事の視線の先には、相も変わらず暗闇が続くばかりだった。
最後に辺りを慎重に見まわす。相当警戒を払っているようだ。
だいじょ―――
一志の耳へと聞こえた呟きはそこで途切れた。
それとほぼ同時に、目の前で眩い閃光がはじけた。
目の前が真っ白になる。
突然の事に対応できなく、一志は行動に移すのが何テンポか遅れた。
真事はというと、閃光の瞬間に目を閉じていた。
そして、気配を探る―――
一人、二人、三人―――
いや、それ以上。完全に包囲されている。
じりじりと包囲網を縮めてくる。
二人は互いを背中合わせにしていた。
少しづつ、少しづつ距離が縮まっていく。
少しづつ、少しづつ―――
敵の一人が振りかぶった瞬間、真事が足元の土を思いっきり蹴りあげた。
地面から大量の土が同心円状に弾け飛ぶ。
突如の不意打ちに敵が狼狽した声を上げる。
その声に一志側にいた敵も何事かと一瞬たじろいだ。
「走れ!」
その声に二人は走り出した。
とにかく距離を稼ぐために森の中を駆ける。
走る―――
駆ける―――
空気を切り裂く―――
木々の間を縫う様に走り続ける―――
ゴォォォという水の流れる大きな音が聞こえてきた時、ようやく二人は速度を緩めた。
さすがに、息は絶え絶えだった。
そして二人は疲労が混じった安堵の表情を浮かべる。
しかし現実はそう甘くはなかった。
パン
乾いた音が聞こえたかと思うと、真事の腿から血が噴き出した。
足を打たれた反動で、バランスを崩す真事。
たちまち独特の消炎のにおいと、血のにおいが混ざる。
「おい、おい真事!大丈夫か!おい!」
腿を抑えてうずくまる真事。それに必死に声をかける一志。
「だ、だいじょうぶだ。それより敵の位置を… 二発目が来る、可能性が」
言葉の途中途中に痛みをこらえるようなうめき声を上げる。
一志が敵の気配を探るより早く、もう一発銃声が鳴り響き弾丸が頭上をかすめる。
その一撃で場所を特定する。
そして、足元の石を弾こうと構えた。
指が震えて、狙いがうまく定まらない―――
友の苦しむ姿、立ち込める臭気、そして死への恐怖―――
躊躇した。
もう一発別の方向からの射撃に気付かなかった―――
暗闇の中でも、発砲された時の閃光ははっきりと視界の隅に観測された。
身体が動かない―――
そして銃弾と一志の間に飛び込んでくる真事―――
銃弾が肉に食い込む、グジュッ!という音がやけに大きく響く。
自分以外の肉体から吹きだすどす黒い液体―――
身体の震えが止まらない。
歯がガチガチと音を立てる。
キョウフ恐怖キョウフ恐怖恐怖キョウフ恐怖―――
真っ暗な底がない穴へと無限に落ち続けていくような恐怖。
思考が停止する。
「逃げろ!はやく!俺の事はいいから、逃げろ!」
真事の苦し紛れの声が聞こえる。
それでも脳の神経の末端までしびれて、身動き一つできない。
「逃げろってんだろ!聞こえねぇのか!!」
その声でハッとなった。指の先から動かし始める。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
一志には、その声が聞こえたのと同時に真事が地面に拳を叩きつけるのが見えた。
そして、世界がゆっくりと―――
ゆっくりと、遠ざかっていった。
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「チェックメイト…」
男の呟く声が時間が止まったかのように静かな部屋に響いた。
ふー
かなり、急ぎ足で書きましたwww
決行ヤマになる一話だと思います。
次回からは、まぁあれです、回想シーンが終わります
過去編はまだまだ続きます。
てなわけでよろしくおねがいしまふm(_ _ )m
それでは!(・д・)ノ