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AKATSUKI   作者: 銀夢 煉志
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26/36

Chaser 追手

久々の投稿です!


それではそれでは

はぁじまりー

背後から出てきたのは、体長が1m以上はある大きな犬だった。

暗がりでもわかるほど牙をむき出して、警戒をしている。

低く唸る声が、耳の奥底に響いてくる。


二人との距離が一歩一歩縮んでいく。

二人は犬を刺激しないようにゆっくり、ゆっくりと後ずさりする。


ふいに真事まことが立ち止った。


一志いちと、俺が合図したら横に飛び退け。そうすればやつは必ずそっちに反応する。そこに俺が攻撃を仕掛ける。いいな? あ、飛んだ後はちゃんとかわせよ」

隣にしか聞こえないような小声で真事まことは言った。


「どれくらい飛び退けばいい?」


「5m程度でいい。 それじゃ行くぞ。  5,4,3,2…」


「1!」

真事の合図とともに横に一気に飛び退く一志。

突然の動きにワンテンポ遅れながらも、見かけによらず俊敏な動きで犬は一志のほうへと飛びかかってきた。


犬が動き出した直後に真事も動き始めていた。

距離を一気に縮める。





今まさにその鋭い牙を相手の身体に突き刺そうとしている犬に真事は眼中にない。

その猛犬の背中に真事はひじ打ちをくらわせる。

獣特有の咆哮を上げながら地面にたたきつけられる犬。

そこにすかさず真事がとどめを刺しにかかる。

ひじ打ちの際にひいた拳を前肢に叩き込む。


苦痛に歪んだ咆哮が森の中に響いた。



「…こ、殺したのか?」

動かなくなったその犬を見ながら、一志が震えた声で聞いた。


「殺してはいない、内臓をちょっと傷つけて、前足の組織を破壊しただけだ」

その言葉を聞いて少し安堵したのか一志は長く息を吐き出した。

体中から冷や汗が吹き出している。相当動揺している。


「…どうした?体調でも悪いのか?」

心配そうに顔を覗き込む真事。暗がりの中に心配そうな顔がぼんやり見えた。


「いや、大丈夫だ」

深く呼吸をして、息を整える。それを数回繰り返した後、一志は小川の水を口に含んだ。


「それより、はやく行こう」

まだ動悸はおさまらなかったが、それを悟られないように相棒を急かした。


「…そうだな。この犬も追手の可能性があるし。にしても早いな… とりあえず行くか!」

小川の中をジャブジャブと足をつっこみ、わたる二人。

かなり冷たいが、臭いを絶つために選択の余地はなかった。


「ううっ…予想以上に冷たいな 時間もねぇし、行くか」

寒さにしびれた足をほぐしながらそう呟いた。






――――――――――――――――――――――――――――――――


コンコンコン、と重厚な扉越しにノックの音が聞こえる。


「失礼します。逃亡者の状況について報告にまいりました。」

くぐもった声が聞こえる。


「どうぞ入ってください」

男の声に錠が反応し扉が開く。

殺風景な部屋の中に眼鏡をかけた小柄で神経質そうな男が入ってくる。


「それでは報告させていただきます。先ほどG-1は活動を停止したと思われます。ここからそう遠くない地点です。信号が途切れたのが数分前なのでまだ遠くへは行けてないと思われます」

報告を終えたその男は相手の反応を待つ。

しばらくしてくるりと椅子がこちらを向いた。

少し体が強張る。蛇に睨まれた蛙のように微動だにしなくなった。


「どうもありがとうございます。もう戻ってよろしいですよ。引き続き追跡を続けてください。また報告があれば随時知らせてください」


「そっ、それでは失礼致します」

声が裏返らないように敬礼をして男は部屋から出た。

部屋から出た男は緊張がほどけたように息を吐いた。


部屋の中では男が扉を眺めていた。

殺風景な部屋で一人笑みを浮かべるその表情からは、うかがい知ることができた



狂気を―――

ふぅ疲れた


最近いろいろありすぎて、

次もいつ出現するか全く予告不可能です(汗


こんな人ですが、気長に待ってください。。。

いつもこんなんですいません、、、


それでは!

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