Chance 機会
どぉぉぉぉぉぉぉぉも
久しぶりの投稿となります銀夢です。
最近お気に入りユーザーが一人増えてうれしいです!
ありがとうございます!
とりあえずはじまーるーよ!
「おっと、語るより先に自己紹介といこうじゃないか。俺は藍朧ってんだ。おまえらは?」
「俺は、真事。んでこいつは相棒の一志」
「そうかい。とりあえずお前らに話すことはあんまねぇが聞いてけ」
そういって藍朧はごつごつした洞窟の地面に腰を下ろした。
一志と真事もいったん座ったものの、しゃがむ体勢にした。そんな二人の姿を見て藍朧はこうつぶやいた。
「そうか、持久戦はだめか。なんなら早めにここから抜け出したほうがいいな」
「どういうことだよ、それ?」
こういうとき二人の対応はほとんど正反対だ。
真事はすぐに聞き返すことが多いが一志はたいてい黙って聞いていることが多い。
「おまえらが入ってきてからざっと20時間ってとこか… 俺はここに入ってそうだな…もう十年近くこの洞窟から出ていない」
「こんなところでか… 食料や水はどうしたんだよ」
真事の問に藍朧は実際にやって示した。いや、正確に言うと事実上実践して見せたが、二人にはそれを捉えられなかった。
かすかな空気の動きがあったこと、それぐらいしか感じられなかった。
壁が崩れた。
二人はそれが藍朧のやった事だと気づくまでに少し時間がかかった。
「この技はほんの序の口だ。もう少し威力を出せば4mくらいまではいけるんじゃないか。腕の長さ+刀身+衝撃波だな」
自慢している様子もなく実に淡々と事実を述べている口調だ。
「それでここから逃げ出そうと思ったことがないのか?」
一志が抑え気味の口調でそう聞いた。
そうきくと藍朧は少し哀しい表情で笑って見せた。
「考えたことはあるさ。でも俺は世界からもう死んでいるんだよ。ここに来る前から。過去の亡霊。だから外に行くよりもここで誰とも関係を持たずに死を待とうと思ったんだが、やっぱり数回は人に会ってみたくてな。あんなことを書いてるわけだ。ここに来るのは外から見捨てられてやつばかりだ。俺も、お前らも」
藍朧は言葉を切り大きく息を吸ってめんどくさそうに立ち上がり言った。
「もともと、俺は人間ってのが好きじゃねえ。でも人が来るのを待ち続けている。さっきも言ったみたいに死にきれない哀れな奴さ。人が来るたびにそいつを測ってるんだ。 ………俺が見た所、久々に骨のありそうな人間に会えたから、おまえさんたちには頼み事をする。おまえら二人のどちらかは必ず預言者の類をしている人間に会う。そいつらにあったら伝言をしてほしい『もう時間がねぇから急ぎやがれ』ってな」
伝言相手の事を思い出しているのか、藍朧の表情には笑みが浮かんでいた。
そしてそろそろ厄介払いをしたいのか、早口でしゃべり始めた。
「年に一度、教官とかいうやつは自ら視察に行く。そのときにこの建物の正門が解放される。最も安全にここから脱出できる方法はそれしかない。だがそれなりに警備も厳重だ。最も安全でも確率は期待できるほどではない。ここがどんなところか少しわかってきただろうよ。冬。春と冬の間だ。それ以上はわからん。 …もう長居は無用だ。おまえらが入ってきてからすでに20時間。残り28時間。ここは全体の三分の一あるかないかの所だ。 松明を持て。頭の上に維持して持ってろ。近道を教えてやる」
そういって藍朧は刀に手を添えた。鞘は地面と平行にして手の甲を下に向けているという奇抜な構えだ。
藍朧は目を閉じて呼吸を整えた。
そしていきなり目を開いたかと思うと。二人の立っている地面が切り崩されて二人は下に落ちて行った。
そしてその穴に藍朧が叫ぶ。
「そこからは近道だが危険な道が多い。とくに水には気をつけろよー!」
その忠告は二人に届いたかどうかは定かではない。
「疲れた…」
藍朧めんどくさそう呟いた。
そして藍朧は一志たちが来る前と同じ様に目を閉じた。
今回の題名は文章全体の題名ではなく、この章のある一つの文についてです。
一応いっちゃなんですが伏線のつもりです。
今年はまたまた忙しくなりそうです。
でも頑張ります!!
この逆境を乗り越えて強くなるんだ!!
うち負けへんでー!!
沈みかけている夕日にそう叫んでますw
まぁまぁまぁ
とりあえずまた次回お会いしませう
それではそれでは
沙世ー並ぁ!
(〃⌒ー⌒)ノ゛゛゛゛~~~~~