表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

この楽器に出会った日。

夢を見つけた。


なにげなく中学校生活3年を終わらせ、高校に入る。

正直言って頭がいいわけではない高校だが、充実した生活を送れるだろうと思いこの高校を選んだ。単純に家から近いのもあったが...


入学したて。部活はいまだに決めていなかった。中学のころは何もしていなかったが、高校ではさすがに何かやらなければならないという使命感に駆られ、いろいろな部活を見学してみた。

卓球部、テニス部、芸術部、茶道部。運動がまったくできない私は激しい運動をする部活を避けていた。

最終的にたどり着いたのは、吹奏楽部。一番文化部の中でメジャーなのかなと思い、見学に行ってみる。


吹奏楽部の見学をする。吹奏楽には一年に一度「吹奏楽コンクール」なるものがあるらしく、そこで課題曲と自由曲を吹くらしい。今年の課題曲は「管楽器のためのフィナーレ」、自由曲は「さくらのうた」という曲だった。この日、部員は自由曲「さくらのうた」の練習をするようで、わたしも聴いてみた。


麗しい笛の音。ここから始まる、壮大な曲。

途中に急にじゃじゃーんとはじまり、丸いぐるぐるした楽器が一人でひき始めた。いい音だなーとなんとなく思っていた。

そのあと、長い棒が動く楽器が、とても綺麗な音でひき始める。麗しく、美しい。私は、この楽器にあこがれた。この楽器で、いつかここを吹きたい。この曲を聴くのも初めて、しかも今まで吹奏楽に興味もなかったのに、わたしは夢を持った気がした。なぜかこの楽器が運命の楽器のように感じた。15歳で運命を語るのもおかしいかも?


わたしは吹奏楽部に入部した。そして、あこがれの楽器を触ってみた。トロンボーンというらしい。スライドと呼ぶ長い部分がぬるぬる動く。親指をひっかける位置を教わったが、そこにはレバーのようなものがある。スライドとレバーで音を変えるらしい。パート練習に入ったとき、わたしは息を吹き込んでみる。意外とすっと音が出た。先輩方はすごいすごいといったが、わたしには何がすごいのかいまいちわからなかった。

スライドを動かしてみようとするとボフッとなり動かない。先輩によるとロックがかかっていたようだ。

わーぁぁぁぁんという風に音が下がる。なぜ音が変わるのか意味わからないと思ったが、そういうものかと割り切る。こんな感じで音を出しまくっていたら、意外にもすぐに練習は終わってしまった。


この日で、私はこの楽器、トロンボーンが好きになった。練習が終わるとコンビニに寄って帰った。あの音楽に思いを馳せながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ