表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アマテン短編集  作者: アマテン
3/7

現実世界 学校 いじめ リベンジ2

中学2年生の1月終業式


「本来なら次の時間はホームルームを経て帰宅となる予定でしたが、ある生徒の話を聞いてもらいます」


 校長先生が教壇下に下がったので俺が裾から出てくる。心当たりのある俺のクラスメイトと担任・副担任は顔を引きつらせる。特に担任(女性)・副担任(男性)は壇上に上がろうと腰を上げるがそれぞれ両脇にいた他の先生(先生たちには根回し済み)により止められている。


「僕の名前は進藤快人です。今日は2学期に屋上から転落した僕の友達紅林大輝と僕のクラス2年1組の問題について話したいと思います。紅林大輝ですが現代病院で治療を受けており復帰するのは4月からとなります。原因は屋上からの転落、理由は足を踏み外したこと学校から報告されましたがこれは真っ赤なウソです」

「「え?」」


 俺の話で体育館が騒ぎ出す。そして


「嘘なわけがないだろう。学校側がそう報告したんだぞ」

「そうだ」

「何か証拠でもあるのか?」


 クラスメイトから反論が飛んでくる。


「静粛に。まだ彼の話は終わってない。反論は彼の話が終わってからだ」


 すぐに教頭先生がクロスメイトの反論を抑え会場を静かにさせる。どうやらわざわざ教頭先生が動いていることで事の重大さに気づいた生徒も出てきたようだ。体育館が静かになったので俺は話し出す。


「本当の理由を話す前に2年1組の問題について話します。それは大輝・僕を対象にしたクラス全体のいじめです。担任・副担任も加担していました。これが証拠です」


 俺が合図を出すと後ろのスクリーンに今まで撮影していたいじめの画像が流れる。画像にはばっちしクラスメイト・担任・副担任の顔がばっちり映っている。その画像を見ているクラスメイト・担任・副担任の顔は青ざめ


「今すぐ止めて―」

「ねつ造だ」

「辞めろー」


 発狂したりどうにか止めようと壇上に上がろうとしたが先生(体育会系)に止められている。それから30分その動画は流れ続ける。


「さて2年1組の状況はわかってもらったと思います。次は紅林大輝がなぜ屋上かあ転落したのかです。原因については大輝に聞かないとわかりませんが知っている人は知ってます」


 俺の合図で再び動画が流れる。それは屋上の扉から飛び出て慌てておりていく数人のクラスメイト。時間は大輝が屋上から落下した時間。更に画像は変わり2年1組の教室。教室には担任の先生が雑務をしており、さきほどの生徒たちがなだれ込む。俺は涙を流しながら話を続ける。


「これはとある方法で僕の元にたどり着いた大輝が仕込んだ落下前後の動画です。僕があとから回収しました。これは後で警察に提出して捜査の役に立ってもらいます」


 これは大輝が屋上から飛び降りた日に大輝と一緒にしていたゲームの通知機能で伝えられた情報。この通知機能は予約投稿ができるので、保険のために大輝が準備した物だろう。その通知を見た瞬間、夜の学校に忍び込みデータを回収した。俺は息を整え、心を落ち着ける。さあ、最後だ。


「僕が学校側に要求するのは

・2年1組の生徒を僕・大輝以外をそのまま3年生の一クラスとしてまとめる

・担任・副担任が、僕・大輝の家族を連れクラスメイトの家に行き直接親に説明

・クラスメイト・担任・副担任が天候・転職する時、転校・転職先に校長又は副担任が直接事情を説明する

の3点です。後の処理については任せます」


 そのまま僕は壇上のから離れ裾に向かう。それと入れ替わり校長先生が壇上に上がる。


「学校側としては彼の要求に全て答える。まず彼ら以外の2年1組の生徒・担任・副担任は今から警察に事情聴取を受けること。それ以外の先生はすぐに各保護者に電話して警察に向かってもらうように説明。担任・副担任は警察署で集まった親にその場で事情を説明。もちろん私も向かう。どうしても集まらなかった親に関しては後日説明。もちろん彼等も一緒に行ってもらう。それ以降処理が決まるまで自宅謹慎」


 そこまで説明が終わると体育館の扉が開き、警察官が待機する。どうやら校長の話が終わるまで待ってくれるようだ。


「2年1組の生徒はそのまま3年6組として進学。教室は旧校舎の一室を使用。特別カリキュラムで授業を行う。新3年6組は学校行事について参加禁止とする。これらの内容については本校の戒めとして入学式・始業式に全生徒に説明することとする」


それから学校側の誘導で2年1組の生徒・担任・副担任は警察署に連行される。


 それから2か月後


「大輝、俺ら1組だって」

「ああ、1年間よろしくな、快人」


 俺と大輝はクラス発表の前にいる。あれから校長先生の指示の旧2年1組の生徒は警察で事情聴取を受けた後3学期の間は自宅謹慎。数人の生徒はその間に転校したがほとんどの生徒は3年に進学。こちらの要望通り一クラス(3年6組)にまとめられる。学校の生徒はもちろん、住民にもいじめの件については知られているため栞目で見られています。

 担任は詐称・障害・脅迫など、副担任は障害・脅迫などの罪で逮捕。学校側は今回のいじめについて教育委員会に報告・保護者への説明などを行い、信用回復に努めている。現在も教育委員会の職員が校舎を見回って、目を光らせている。ちなみに3年6組だが教育委員会の職員が担任、副担任に学校側の先生が配置される。


 大輝だが落下先に大きな樹木に衝撃が弱められ骨折と脳震盪で意識を失っていたが俺が訴えた始業式の数日後に目を覚まし、警察や教育委員会からの事情聴、取記者からの取材を受けながらリハビリを行い無事3年の始業式には間に合った。屋上から落ちた理由だが、おばあちゃんから送られた大事なお守りを捨てられたため飛びついてしまい落下したらしい。


 これからどんな学校生活が送れるかわからないけど、去年よりはよくなるはず。




短編なので省きましたが、

・クラスメイトを警察に送るのではなく自宅謹慎にして、それぞれの家に副校長・担任・副担任・主人公・大輝の兄と共に向かい事情を話す

・進学した旧クラスメイトの話(実際の授業風景や学校行事の話など)や転校した旧クラスメイトの話など

・進学した主人公たちの話(3年1組には旧クラスメイトの双子の兄弟のはなしなど)


を考えていました

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ