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一の巻・七

「その男がかけた願とは何なのじゃ?」


武将が問うた。

夜が更けるにつれ、寒気はさらに厳しくなっていたが、武将は男の話に聞き入っていた。


「実はこの男、謙信公の屋敷に住んでおられた、とある武将の奥方に、邪な想いを抱いていたのでございます」


男が言った。


「ほう。それはどう足掻いても報われぬ恋であるな。

そのような立場にありながら、この男はその奥方が手に入るよう願をかけていたのじゃな、身の程もわきまえず」


武将の言葉に、男は首を横に振った。


「残念ながら、この男はそのような品の良い輩ではありませんでした」


「どういうことじゃ?」


「この男は、自分にとっては恋敵である奥方の夫が死ぬよう、毘沙門象に願をかけていたのでございます」


男の言葉に、武将はひどく驚いたような顔をした。

男は続けた。 

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