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一の巻・五

夜が更けていった。

武将は、憑りつかれたように目の前に座す男の話に聞き入っている。

男は話を続けた。



翌日か翌々日か、あるいは数日か、どれ程の時が過ぎた頃でございましょうか。

鬼が目覚めますと、その体は以前と同じように、倒れたまま石のように固まっておりました。

そして、以前と同じように、毘沙門天が鬼の上に鬼の上に乗っておりました。

しかし、毘沙門天自体は石の像に変化しておりました。

しかも、鬼自身も像となってしまったようなのでございます。


「面倒なことになったな」


鬼は一番にそう思いましたが、すぐさま堪えがたい痛みに襲われました。

鬼は痛みを堪え、体を動かそうとしましたが、石のように固まった体はぴくりとも動かすことが出来ませぬ。

鬼はなす術なく、毘沙門天に踏みつけられたままとなっていたのでございます。

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