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一の巻・十六

「何じゃ、それは?

何が起き上がったというのじゃ?」


武将が問うた。


「謙信公の魂ともいうべきものにございます」


武将の前に座す男は、淡々と答えた。

そのまま、男は話を続けた。


「謙信公、お命をいただきに上がりました」


鬼は、大胆にもそう言ったのでございます。


「わしはまだ死ぬわけにはゆかぬ」


謙信公は答えました。

謙信公の体は横になったままでしたが、その体を抜け出した魂が、そう言ったのでございます。

鬼は、にやと笑いました。


「あなたの寿命は尽きております」


そう言うと鬼は、分厚い帳面を取り出し、謙信に突き出しました。



「それは何の帳面じゃ?」


武将が問うた。

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