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一の巻・十二

「それは駄目じゃ。そればかりは勘弁してくれ」


男は泣き叫ばんばかりの顔で言いました。

しかし、鬼が引くはずがございませぬ。


「ならば、おまえが心を寄せている女房の夫を殺すのは諦めるしかあるまい。おまえはその女を手に入れることが出来るというに、惜しいことじゃ」


鬼の言葉を受け、男はまだ体を震わせておりました。

今度はおそればかりではなく、葛藤を感じていたため、そうしていたのでございましょう。

しばらくして、男は毘沙門象の前から退いてゆきました。



ここまで話したところで、武将の前に座す男は、ふーっと大きくため息を吐いた。

一方で、武将の方は身を乗り出していた。


「その後、男はどうなったのじゃ?

一体、鬼はこの男に何と言ったのじゃ?」


続きが待ちきれぬ様子の武将に対し、男はだいぶ間を取ってから話を続けた。

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