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1話 プロローグ① 僕が考えた最強のおとぎ話
昔々、森の中の階段も入り口の無い塔に、少女と魔女のおばあさんが住んでいました。
少女は、おばあさん以外誰にも会えません。
少女は、外に出られません。
少女は、ただただ与えられる、この狭い世界を、幸福として享受していました。
そうして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
「ねえお姉ちゃん。僕たちの物語に王子さまなんて、いらないよね?」
僕はきっと生まれたときからお姉ちゃんのことが好きだった。
昔々、森の中の階段も入り口の無い塔に、少女と魔女のおばあさんが住んでいました。
少女は、おばあさん以外誰にも会えません。
少女は、外に出られません。
少女は、ただただ与えられる、この狭い世界を、幸福として享受していました。
そうして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
「ねえお姉ちゃん。僕たちの物語に王子さまなんて、いらないよね?」
僕はきっと生まれたときからお姉ちゃんのことが好きだった。
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