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女子大生篠峯愛のセクシャルリベンジ【前編】

【アルバイト20歳女子大生のケース】


「可愛いユニフォームを着て、レストランで働くのが夢でした―――」


 とあるマンションの一室。私は来月オープンするファミリーレストランの従業員面接を受けていた。通常面接は、レストランで行われるのだろうが、これからオープンする店舗のため、レストランが管理するマンションの一室で面接は行われていた。面接官である、40歳の店長と二人きりの面接だ。

 始め店長と面接と聞いた時は、中年の脂ぎった男性を想像していたのだが、年齢を感じさせない爽やかな長身の男性でシトラス系の良い香りを身に纏っていた。「この人と一緒に働きたい」と思ってしまう程、魅力的な男性だった。


「最後に、何か質問はありますか?」さわやかな笑顔で語りかけてくる店長。歯も真っ白で、前かがみになった胸元から鍛えられた胸筋がチラリと見えて、ドキッとしてしまった。

「あの、面接の結果は、いつ分かりますか?」店長は、天井を見上げ少し考えていたようだが、直ぐに私の目を見て答えた。

「うん、決めた。篠峯愛さん、君をオープニングスタッフとして採用するよ。宜しく」そう言って握手を求めてきた。私は両手で店長の大きな手を握り、「宜しくお願いします」と答えた。


「そうだ。君、ユニフォームを着たいと言っていたね。隣の部屋に用意してあるから、試着してごらん。サイズが一通り用意してあるから、合わせてみるといい」

「本当ですか?!」やった。憧れのユニフォームを着ることが出来る。店長に案内された部屋にはさっき言われた通り、サイズ違いの制服が何着も揃えてあり、全身をチェックできるように、姿見も備え付けられていた。店長が部屋を出た後、早速憧れの制服を試着してみた。可愛いユニフォームとして認知されているこのレストランのユニフォームは、白いシャツとピンクのエプロン、ピンクのミニのスカートで構成されている。エプロンの胸の部分が大きく開いており、シャツの胸の部分が強調されているのが特徴だ。可愛さと男性受けするセクシーさが同居したデザインである。私は胸が大きめなので、きっとこのユニフォームが似合あうんじゃないかと思っていた。実際に着てみると、思ったより胸が強調されて少し恥ずかしい。しかし憧れのユニフォームを着られた喜びの方が勝っており、鏡の前で何度もポーズをとってしまった。


 隣の部屋から店長に呼ばれ、私は恥じらいながら店長にユニフォーム姿を披露した。

「思った通り、すごく似合っているよ」「本当ですか?」店長は私の周りを回りながら、「実に良いのは間違いない!」店長は興奮していた。「君を目当てで、お店に来てくれるお客様も居るだろう。間違いない!!」私も嬉しくなった。

「そうそう。今度うちのお店で新たに発売するケーキを用意したから、食べていきなさい」見ると、テーブルの上に、おいしそうなケーキと珈琲が置かれていた。「うわー美味しそう!」

「このケーキが凄く美味しいんだよ。珈琲ともとっても良く合うんだ。マリアージュってやつだ。実に旨いのは間違いない!!」


フルーツをふんだんに使ったケーキは、見た目も味も今まで食べてきたケーキの中で、群を抜いて美味しかった。

「店長、このケーキ本当においしいですね」

「そうだろう?コーヒーも飲んでごらん。甘いケーキによく合うんだ。」私は店長に言われるまま、ケーキと濃い目のコーヒーのマリアージュと店長との会話をしばらく楽しんだ。店長は聞き上手で、大学生活の事や将来の話など色々と聞いてもらった。


 気が付くと、日はすっかり落ちていた。店長から窓際に呼ばれ、外の景色を眺めた。この辺りは、オフィスビルが立ち並ぶ一角だが、今私達がいるマンションは少し高台に建っており、街の光が眼下に星屑をちりばめた様に光り輝いていた。私は初めて見る素晴らしい夜景にうっとりと見入ってしまった。気が付くと店長が、私の肩を抱いていた。店長のボディタッチは少しも嫌な感じはなく、むしろ自然な流れのような気がした。


「素敵な景色ですね・・・。」すると店長は私の顔を正面から見据え、「君の方が何倍も素敵だよ」「え?」気が付くと唇と唇が重なっていた。強く抱きしめられると、筋肉質のガッチリとした体とシトラス系の良い香りに包まれ、まるで夢の中へ自分の体と意識が深く浸透していく気がした。店長に軽々と抱き抱えられた私は、ベッドに下ろされ、ユニフォームを脱がされお互いに求めあうように抱き合った。


 まどろみから覚めると、私は店長の腕枕に包まれていた。店長が呟いた。「お願いがあるんだが・・・」

「なんでしょう?」「パートナーになって欲しい」耳元で囁かれた。

「恋人になるという事ですか?」「いや、ちょっと違う」

「じゃあ・・・体だけの関係?」「それとも違うなぁ」

 店長は、腕枕から私の頭を優しく下ろし、ベッドから降りて、壁際に立った。いつの間にか窓にはカーテンが閉められていた。

「私の本当の姿を、君に見て欲しい」「本当の姿・・・?」店長は、部屋の照明を落とした。

「驚かないで欲しい。これが私の本当の姿だ」次の瞬間、店長のシルエットが、大きく変わった。巨大な化け物に変化したようだった。薄暗い部屋の中で、ディティールは確認できないが、明らかに人間の体ではなくなっていた。私は声も出さなかったし逃げようともしなかった。というより驚きすぎて、頭も体も反応出来ずにいた。


「驚きすぎて、声も出ないようだね。無理もない。でも、私は君に危害を加えるつもりはない。アイツの様に」

「アイツって?」

「・・・私は本当の姿を君に見せた。今度は君の番だ。篠峯愛。君の本当の心を知りたい」

「本当の心?」

「君は、今日何事もないように明るく振舞っては居るが、誰にも言えない悩みを抱えているんじゃないのか?」「な、何のことを言っているんですか?」私は動揺した。アノことは友達にも親にも話していない。

「君は、明るすぎる。優し過ぎる。そして強過ぎるんだ。でも、君の心にも限界があるんだぞ?一人で解決できない事だってあるんだぞ。・・・私の見た目は怪物に見えるかも知れない。でも、アイツは、人間の姿をした怪物だ。怪物はアイツの心の中に居るっ!!」

 

 その瞬間私は、泣いた。声を上げて。まるで、少女のように泣き喚いた。この人はアノことを知っている。そして私をこの暗くて深い闇から救ってくれるかもしれない。


「私の名は、【Q】だ。これから宜しくたのむ」

 









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