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違う場所で同じ月を見ている  作者: 佐藤琉奈
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キス

夢の中の、名前も声も知らない男性に惹かれていくことなんてあるのかしら?

彼が夢に出てくるから覚えているのか、たまたま彼の出てきた夢を覚えているのか、彼はいつの間にか私の夢の出演者の常連になっている。

今日見た夢はこうだ。


みんなでクラブに来ている。"B"のマスターや香那、正人に健吾と"B"の常連客の仲間たちとみんなで飲んだり踊ったりして騒いでいた。

私がトイレに立ち用を済ませたあと、パッと見るとトイレの入口の相向かい辺りに彼が立っていた。

勢いよく彼に手を引かれ、死角となっているところの壁に押し込まれたあと、激しいキスをしてきた…

彼の手が私の顎から耳の後ろを優しく髪の毛と一緒に上げながら、もう片方の手は頬や耳や顎を優しく触っている。

ドン、ドン、ドン、とクラブの重低音が体に響き渡る。

私の舌を逃がさないように何度も絡ませながら、彼の吐息も熱くなる。

「どうしたんだろう…」こんな激しいキスは久しぶりだ。

心臓が重低音と共に高まる…

少しお互いの歯が当たる。彼の唇が柔らかい。とろけそう… 息が苦しくなって顔を少し下にずらすと、またその私の顔を追いかけて唇を重ねてくる…

誰かに見られてしまうと思う前に、彼の情熱的な優しいキスに夢中になってしまった。


目が覚めてもキスの余韻が残っている。

胸の辺りが熱い、貪るだけじゃなく本当に上手なキスだった…

布団の中でしばらく余韻に浸っていた。


「……さん!」「沙也香さん!」

あ、! 昨日の夢を思い出してたらボーッとしていまった。

「なにぃ? 何か妄想でもしてたの~? すごく色っぽい顔をしてたけど(笑)」

「そんなふうに見えた?ふふふ」と話題を逸らした。

目の前の健吾には悪いけど、あんな夢なら何度でも見たいわ。と思った。

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