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違う場所で同じ月を見ている  作者: 佐藤琉奈
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負傷

年末に向けてかなり店の活気が蘇ってきて、雪が降りそうで降らない重たい空が、白い息を作り出しているようだ。

そう言えば最近"B"に行ってないなぁと思いながら朝食兼昼食を食べた後に気持ち良くてうとうとと眠りについてしまった。


その日はいきなり戦闘場面だ。

日本の袴のような服を着て、刀を武器に使っていたんだけど、普段の夢とは違って、やたらと足取りが重く走ったり跳んだりが上手くいかない。

後ろには実態の見えない黒い魔物が迫ってきているのに気持ちばかりが焦っていた。

前方にいる彼の清々しい刀裁きを「かっこいいじゃん♪」と思いながら、急ごうとしている時に案の定、足がもつれて転びそうになった。

すぐさま後ろから攻撃を受けてしまった…

今でもその大きな爪で「ガリッ!」と切り裂かれたような音が生々しくて、夢なのに体を傷つけられた瞬間、熱くなった衝撃と痛みに驚いた…


早く彼の元にたどり着きたいのに、思うようにいかない。

そんな私に気付いた彼は驚いた表情で急いで向かってきた。

彼が私に手を伸ばし、その手を掴もうとした時に真剣な顔で彼が何か叫んだようだった…

そのまま夢から覚めた。やっぱりお互い言葉を発すると夢が終わるのを実感した。

目が覚めたのになんだかおかしい。背中に少し痛みがあって起き上がって鏡で見てみたら、腰のうしろあたりが引っ掻いたように赤く腫れていた。

寝ながら自分で引っ掻いたのか?スエットを着ているのに?…夢と現実がリンクしているようで鳥肌が立った…

夢なのにこんなに疲れるのはちょっとしんどい。のんびり日向ぼっこのような夢が見たいものだ…

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