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違う場所で同じ月を見ている  作者: 佐藤琉奈
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合コン

ある日の夢


大学生のようだ。

仲のいい友人に合コンの人数合わせのために出席をお願いされ、普段は合コンには行かないけどその日は急に出席することになった。マジでめんどくさい…

でも仕方がない、興味はないけど友人の顔を立てて適当に食べて飲んで帰ろうと思った。


指定の居酒屋に入るともう既に何人か座っている。友人の手招きでとりあえず端の方に座って、友人が私の事を紹介しながらお酒を頼んでいた。

飲みながら周りの人達の話を聞いていると、もう1人男性が来るはずなのに遅いと言っている声が聞こえた。

少ししてその人が現れた、彼だった。


私はすごくびっくりして、彼もまた私がいることにびっくりしていて、そしてちょっと怒っているような目付きをした。

ああ、彼も人数合わせに呼ばれたんだ。

彼の顔を見た女性たちの目がハートになっている。

意外な発見になんだかクスッと笑ってしまった。大きな目に高い鼻。なんだ、彼はかっこいい人なんだ。

なんだか少し優越感が湧いてきた感じがした。


彼は、彼の友人が呼んでいるにも関わらず、私の横に強引に座ってきた。ほかの男性が私に話かけたり褒めたりすると、テーブルの下の彼の手が私の太ももをギュッとつねる。

なんだか嬉しい拷問みたいだな(笑)

もう、あなただって女の子からモテてるくせに。


そのうち彼の手がテーブルの下の私の手を握ってきたので驚いて彼の顔を見たら

「一緒に外に出るぞ!」

と言っているようなゼスチャーをした。

一呼吸してから、彼と手を繋いだまま2人して一斉に小走りで店を出た!

きっとみんなは2人で抜け出したことを騒いでいるだろう。夜の街をしばらく手を繋いで走った。顔がニヤけてしまう(笑)

お酒を飲んでいるせいなのか、走っているのがとても気持ちよかった。

ああ、それもあるけど彼と走っているのが気持ちよかったんだ。

街外れの小さい公園に着いて、2人して息切れしているお互いの顔を見ながら笑い合った。

あなたの笑顔と、静かな夜の灯りが気持ちよかった。

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