EX/Sub:>このエントリのタイトルは記録されていません。<
>Authentication....id/***********....pass/************....complete/
>decoding......complete/
>analysis ......complete/
>continue? y/n....y/
>loading[///////// ].....
EX/Sub...."**********"/Classified file
>loading completed/
>記録開始
―こちらブラック。所定位置に到達。スタンバイ。
―こちらホワイト、目標位置に移動中。
―誤差確認。0.11、0.02、0.08。補正範囲内
―了解。このままホワイトは所定位置に向かい、パッケージを確保します
―了解。ブラックはアルファ、ブラボー、チャーリー隊と共に目標内部に侵入。ターゲットの確保を行う。
>45秒の沈黙<
―……今回のことは、予測範囲内でしたか?
―いいや。『ラプラス』『マクスウェル』『ハイゼンベルク』いずれの計算区間にも一致しない。ToEモデルの再修正を考えている。
―で、あなたの父親としての勘は?
―……予想以上、だったさ。
―初めからそう言えばいいですのに。
―察してくれ。頼むよ。
―子供たちは大人の予想を超えていくものですよ。
―そうだな。
―私たちの若いころを、思い出しますね。
―いつだって、だろ?
―ふふ、違いないですね。
―こちらブラック、目標を確認。観測開始。座標位置【クリアランスレベル:5が必要。修正済】。対象パターン【クリアランスレベル:3が必要。修正済】。こりゃひどいな……【クリアランスレベル:4が必要。特定ミーマチック分類を確認。削除済】だ。これは見せられないな。
―そこまで、ですか?
―『匂い』がひどい。
―『匂い』と。
―おおかた、神的存在を人工的に作ろうとしたんだろう。元がなんだったかは――もうわからないな。歪み過ぎている。
―解析できませんか?
―時間がかかりそうだ。今回の件には間に合わなさそうだな。
―現在わかることだけでいいです。情報を。攻撃を開始します。
―……(12秒の沈黙)よし、ある程度なら。
―お願いします。
―霊力の集中がある。集積している個所がある。どうやらそこがプロセッサー部だ、もうじき実体化するだろう。座標は133.13/31.133/552.24/628.45/282.91。ファイアウェンレディ。
<ホワイト側、激しいノイズのため記録が一時停止>
―斬りました。
―こちらでも観測した。未来における命中を確認。お見事。
―では、あの子たちを迎えに行きます。ホワイト、アウト。
―よろしく頼む。ブラック、アウト――おっと。
―どうしました?
―いや、これを見ている奴の為に、少々、な。修正を。
―はぁ……早く済ませてください。
―大丈夫だ。もう済んでる。ホワイト、幸運を。ブラック、アウト。
>記録終了。




