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青春と幻想のストラトポーズ  作者: 失木 各人
00/Preface:"中学期の終わり"
26/217

EX/Sub:>このエントリのタイトルは記録されていません。<

>Authentication....id/***********....pass/************....complete/

>decoding......complete/

>analysis ......complete/

>continue? y/n....y/

>loading[///////// ].....


EX/Sub...."**********"/Classified file


>loading completed/


>記録開始


―こちらブラック。所定位置に到達。スタンバイ。


―こちらホワイト、目標位置に移動中。


―誤差確認。0.11、0.02、0.08。補正範囲内


―了解。このままホワイトは所定位置に向かい、パッケージを確保します


―了解。ブラックはアルファ、ブラボー、チャーリー隊と共に目標内部に侵入。ターゲットの確保を行う。


>45秒の沈黙<


―……今回のことは、予測範囲内でしたか?


―いいや。『ラプラス』『マクスウェル』『ハイゼンベルク』いずれの計算区間にも一致しない。ToEモデルの再修正を考えている。


―で、あなたの父親としての勘は?


―……予想以上、だったさ。


―初めからそう言えばいいですのに。


―察してくれ。頼むよ。


―子供たちは大人の予想を超えていくものですよ。


―そうだな。


―私たちの若いころを、思い出しますね。


―いつだって、だろ?


―ふふ、違いないですね。


―こちらブラック、目標を確認。観測開始。座標位置【クリアランスレベル:5が必要。修正済】。対象パターン【クリアランスレベル:3が必要。修正済】。こりゃひどいな……【クリアランスレベル:4が必要。特定ミーマチック分類を確認。削除済】だ。これは見せられないな。


―そこまで、ですか?


―『匂い』がひどい。


―『匂い』と。


―おおかた、神的存在を人工的に作ろうとしたんだろう。元がなんだったかは――もうわからないな。歪み過ぎている。


―解析できませんか?


―時間がかかりそうだ。今回の件には間に合わなさそうだな。


―現在わかることだけでいいです。情報を。攻撃を開始します。


―……(12秒の沈黙)よし、ある程度なら。


―お願いします。


―霊力の集中がある。集積している個所がある。どうやらそこがプロセッサー部だ、もうじき実体化するだろう。座標は133.13/31.133/552.24/628.45/282.91。ファイアウェンレディ。


<ホワイト側、激しいノイズのため記録が一時停止>


―斬りました。


―こちらでも観測した。未来における命中を確認。お見事。


―では、あの子たちを迎えに行きます。ホワイト、アウト。


―よろしく頼む。ブラック、アウト――おっと。


―どうしました?


―いや、これを見ている奴の為に、少々、な。修正を。


―はぁ……早く済ませてください。


―大丈夫だ。もう済んでる。ホワイト、幸運を。ブラック、アウト。


>記録終了。

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