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「はぁ、はぁ、はぁ」
薄い呼吸で僕は倒れている。
ふと僕は考えだした。
どの世界でも自分が一番信じれる物は何だ?
どんな者とも渡り合える装備か?
それとも限りなく有って困らないほどの金銀財宝なのか?
それとも心の底から分かり合える親友か?
それともいつまでも、何処まででもお互いを思いやれる愛なのか?
そんな事は数え出したらきりが無い。考え出したら止まらない。だが僕は傷だらけの肉体で考え付いた。
僕が倒れているのは木々の生い茂っている森林である。目を閉じれば様々なモノを感じる。木々の木漏れ日、鳥の鳴き声、虫の囁き、頰を撫でるそよ風、そして
「…」
「…」
こちらを覗く妖精の視線。それが興味本位で見ているのか、それとも、監視対称として見ているのか分からない。
けど、さっきまで考えていた大事な物については考えついた。本当は最初から分かっていたのかもしれない。
結局信じれるのは自分自身しかいないという事を