1-6 作者より
えー、突然、作者が続きを書くことに対して拒否反応を起こした為、ここから先は、簡単な書き方で説明しようと思う。
目の前のあなたは、アレを知ってらっしゃるだろうか、、ああ。アレだ。例えば、引きこもりや、うつ病などを家族の内の特に子供が発症する場合、その原因は、実は、その特定の子供だけにあらず。家族の歪みがその子供に表出されていた……というアレである。(作者がこの辺りの説明を嫌がった為、アレという説明となる。すまない……)すなわち、このチラシの裏書 に記されていた研究所もそれと同じ状況であったのだ。つまりは、マッドサイエンティストAは、この研究所の歪みを一身に浴びた存在であった。マッドサイエンティストAによって、不安定で歪みまくりの研究員達の精神は一時的に安定し、団結した。
その研究員達に向かって、マッドサイエンティストAは叫ぶ。
「君たちは、自分の問題から逃げている。何をやっているのかね?いつまでも周りの蠅ばかり追っていないで、そろそろしっかりと自分に向き合いたまえ!」
マッドサイエンティストAがそう言い放った時、俺氏の妹に空中でわしづかみにされ、そのまま、林の方へ連れ去られる。
——それから、3時間経過しただろうか……まるで人の変わったような俺氏の妹に寄りかかりながら、マッドサイエンティストAは、研究員の前に現れた。
——彼は、その時既に虫の息であったのだ……。俺氏の妹は、顔を泣き濡らし、サイエンティストAを見つめる。彼の言葉を一言一句忘れたくないとそのような彼女の気持ちが滲み出るようなそのような雰囲気で。
血の気のない真っ白の顔をした、サイエンティストA。彼は、大量の出血によって既にギリギリの状態だった。
彼は、じっと研究員の顔を見つめると、そのままうつぶせに倒れた。
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