1-5 マッドサイエンティストA 対策会議
「えー、あなた方に集まって頂いたのは、他でもない。我ら研究所、気鋭の戦士たちよ←?……もう、薄々、察しの良い優秀な君たちなら気づいているだろうが……とうとうこの日がやってきた……。……やってきてしまったのだ……。奴が…奴が……帰省するという情報を得た。3637時間後に、奴は地球へ、……我らの研究所とともに戻ってくるだろう……」
おい氏「なッ!室長ッ!それは……本当の話でッ!奴が……奴が……戻ってくるのですかッ!」
俺氏「……なんと……辛い闘病生活だったが……生還してみるものだ……早速この旨を妹へ伝えなければ……ッ!」
「ああ。私のマスター、マッドサイエンティストBも警戒をあらわにし、更にこの私の鋼の身体に強化を加えた。皆も、心してかかってくれ。……しかし、俺氏よ……。君、先日は、君の溺愛する妹の料理を口にしないことに成功したとむせび泣いていたではないか……それなのに何故、劇薬を飲んだような症状を起こし、生死の境を彷徨うような羽目に……」
俺氏「……我の不手際です……室長……。俺の言い方が妹の逆鱗に触れたらしく……なんでも、態とらしいと言われまして……」
おい氏「……俺氏よ……互いに同居人には苦労が絶えないようだな……。同士よ……。君の心労を思うと、まるでわがことのように胸が痛い……」
おい氏と俺氏は、互いに肩を組みあい、友情を分かち合った。おい氏には先日、火星人の同居人がある日突然出来たばかりである。……いやはや、人生とは何が起こるか解らないものだ……。一寸先は闇。南無。




