魔法不要論
魔力による補助が無くとも内功だけで、身体速度は上げれるのか。
大きな発見だった。
なら?
「『ベネル師匠』」
「何だ?。。。。」
内功を使い、気を発する。
「ぐぉぉぉ~」
『ベネル師匠』の身体を俺の気で包み、師匠の『気』の流れを無理やり遅くする。
「な、な、な、な、に、に、か、か、よ、うか?」
ふう。出来た。
「はあっ」
もっと気を練り込み、師匠の「気」の流れを阻害する。
おれを見ようと振り向いたところで、師匠は固まった。
「はっ」
肩を掴み一気に『気』の流れを戻す。
「お前俺に何かしたか?」
首をかしげた。
結局、内功で自分の身体を流れている気の循環を早めれば『クイック』と同じ効果が、相手の気の循環を力技で一気に遅くすれば『スロー』と同じ効果が得られるってことか。
そして、流れを阻害した場合は『ストップ』なんだろうな。
『モルモット?』もいるし色々実験して見よう。
「はあ~~~~~あ」
気の循環をゆっくり落としていく。
おっ、目を閉じて座り込んだ?
『グウzzz~』
もしかして寝てしまった?
(面白ろい。これ『スリーブ』っていうやつ?)
「はっ」
肩を掴み一気に『気』の流れを戻す。
「お前俺に何かしたか?」
首をかしげた。
後は、何ができるか?
身体全体の循環ではなく、一部を逆転したらどうなる?
『ほーい』
気の循環を頭の所で逆回転させた。
師匠はなんと目を回してしまった。
(これってもしかして『コンフェ』?)
何だ、魔法必要ないじゃん。。。