地球へ
八十八話目です。
「はい、レイくん。あげる。」
「カグラ、突然渡されても…………チケット?」
ウィロウ王国建国記念パーティーから、一週間たった今日、部屋で寛いでると、突然カグラが現れた。
「“悪魔王”を倒してくれたお礼だよ!」
「いや、うん。何のチケット?」
「異世界地球行き、三日間の旅! 一ヶ月に一度使用出来るよ!」
「マジで!?」
「マジで! ちなみに、他のクラスメイトさん達にも渡しておいたよ!」
カグラから思いもよらぬ物を貰ってしまった。
「あれ? でも、地球には帰れないハズじゃあ?」
「いやー、“原初世界ヴォルテ”にいる“全能神”様に頼んだら、一発オーケー貰ったよ!」
“原初世界ヴォルテ”が何なのか気になったので、聞いてみると、全能神が最初に創った世界らしい。
「ふーん。ん? これ使うと地球の何処に出るんだ?」
「ん? レイくん家の、レイくんの部屋だよ。」
「お、おう。そうか………って、向こうの親にはなんて、説明すればいいんだ?」
「そこら辺は大丈夫! 神様パゥワー使ったから!」
「なんでも、かんでも、神の力で済ませるなよ。」
俺がジト目で見ると、全力で目をそらして
「と、とにかく! フィーちゃん達誘って行ってきたら? もう既に向こうに行ってる人もいるし。」
「ほいほい。んじゃ、誘ってみるか。」
◇
「おーい、地球行きのチケット貰ったが、一緒に行くか?」
「行く!」
「行っきまーす!」
フィーとシェテを誘うと、直ぐにのってきた。あれ? コユキとヒツキは?
「二人なら家に帰るって。」
「向こうで会いましょう。って、言ってました!」
「そうか、んじゃさっそく使うぞ。」
使い方はカグラに教わっていたので、さっそく使ってみる。やり方は簡単、チケットを破くだけだ。すると、俺を中心として魔法陣が現れ、俺、フィー、シェテを白い光で包みこんだ。
光が晴れると、見覚えのある場所にいた。
◇
「着いたな。」
日本の俺の部屋に、帰ってこれたようだ。
「とりあえず、家に誰かいるなら挨さ「ドロボー!」つ………ん?」
扉を蹴破って、ツキネが入って来た。
「よ! 久しぶり。」
「あれ? 兄様、驚かせないでくださいよ。」
「なんだ、あまり驚かないな。」
「ふふん。昨日、ヒツキ義姉様に聞きましたからね!」
成る程。それでか
「お爺様と母上と一緒に、嬉し泣きをしていましたよ。」
「は、ハカゲ! なんで言っちゃうの!」
「よ! ハカゲ。」
「お久しぶりです、兄上。」
ハカゲもツキネも元気そうで、何より、何より。おっと、忘れちゃいけない。
「二人ともこっちの二人が………あれ?」
フィーとシェテがいないだと!?
「義姉上達なら、下に行きましたよ。」
「もしかして、ヒツキから全部聞いた?」
そう言うと、ハカゲとツキネは満面の笑みで
「「異世界では、お楽しみだったそうですね。」」
「ぐほぉあ! 一番言われたく無いセリフをさらっと。」
家族全員知ってるのか
「それにしても、義姉様を四人も連れてくるなんて、流石兄様!」
「もしかしなくても、ヒツキとコユキも来てるな。」
「はい。下で母上と、お話ししています。」
とりあえず。下に降りるか
一階に降りて、リビングに行くと、予想通りフィー達と母さんが楽しそうに話ていた。
「レイさん、お帰りなさい。」
「ただいま母さん。」
いつも以上にニコニコな母さん、何故だろう。
「私嬉しいんですよ。」
「何が?」
「レイさんがこんな可愛い、お嫁さんを連れて来て、それに、孫は四人以上って確定してるんですもの。」
「何さらっと、言ってんの!?」
孫!? まだまだ先の話だろ!?
「子供、四人欲しい。」
「私は五人欲しいです!」
「私は三人ですかね? うち二人は双子がいいです。」
「三つ子が欲しいわ!」
「あらあら、全部で孫十五人、楽しみですね。」
いやぁぁぁぁぁぁ!!! この人達何話てんの!? フィー達の目が猛獣の目なんだけど!? 俺の事狙ってんだけど!?
そんなこんなで、地球での三日間が始まった。
作「現代編と、次で終わりです。」
霊「次はなんの話だ?」
作「レイとベルとフェノとアルタが、逃げるよ!」
霊「意味が分からん。」
作「フェノとレイが逃げる理由はあるけど、ベルとアルタのがまだない。」
霊「あるにはあるのか。」
作「あるよ、ベルとアルタが逃げる理由を作るため。現代編が終わったら、最後の幕間を投稿します。」
霊「もうすぐ終わりか」
作「皆さん、最終話までどうぞ読んでください。」




