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迷宮都市へむけて。

八話目です。

「まずは、“迷宮都市”に向かう。」


「“迷宮都市”?」


「ん。」


迷宮都市がなんなのか分からなかったので、聞いてみると、この、ベルネ王国唯一の名所で、

“三大迷宮”と呼ばれる、ものがあるのだそうだ。


「で、そこ行ってどうするんだ?」


「……強くなりたい。」


「そうか。」


何かあるようだが、深くは聞かない、聞いてほしくないこともあるだろう。


「で、あとどれくらいだ?」


「三日ぐらい?」


「なんで、疑問文なんだよ。」


はぁ、とため息をつくと。何処からともなくゴブリンの群れが、


「おいおい、40匹はいるぞ。」


「まかせて。」


そう言って剣を抜く。


「はぁ!」


「すげぇ。」


“剣舞姫”の名の通り、まるで舞うように戦っている。回避や、移動はまるで、ステップを踏んでいるようだ。


「多い。奥の手使う。」


お、“あれ”を使うのか。


「【舞イ散ル流浪ノ刃】」


瞬間。フィーが消える、次の時にはフィーの周囲にいくつもの、刃ができる。そして刃が花が、“舞い散る”ように、いくつもの刃になって、飛び散る。ゴブリンどもは全員お亡くなりになった。


「終わり。」


「おつかれ。」


「ん。」


「んじゃ、行きますか。」


「分かった。」





「で、こいつどうする?」


「どうしよう?」


迷宮都市へ向けて歩いていると。人がたおれていた。虎耳の獣人の女の子だ。


『がし!!』


「え。」


なんか突然フィーの足をつかんだ。


「ぐ、ぐぉ。」


え、な、なんて?


「お。」


「お?」


「お。」


「お?」


「おな。」


「おな?」


「おな。」


「おな?」


「おなか。」


「おなかがどうかしたの?」


「お腹が、すきすきハラヘリ〜ノ。」


ためて、ためて、最後テンションおかしすぎだろ!?












最後に出てきたのはいったい!?

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