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グレリゴVSフィー

七十五話目です。



「【四ツ呪イ】」


「うっ。」


「ハハハー。これオレっちの勝ち確定っしょー。後三回で、あんたが死ぬぜ!」



何体もの人形を倒したフィー。だが、倒したそばから新たな人形が生まれ、グレリゴを消し飛ばすように殺しても、隠してあった人形が消えるだけだった。



「そろそろ諦めたら? オレっちを倒すなんて不可能なんだよ!」


「いや!」


「へ! 呪いのせいでまともに動けないくせによぉ!」


「くっ!」


「【マーダー・ドール】追加だぜ!」



次々と現れる人形達。殺しても死なないグレリゴ。絶望的な戦いがそこにはあった。



「(私が後三回殺せば、私が死ぬ。)」


「ハハハー。殺れ人形達! そいつを殺せ!」


「(私は呪いで殺される……………なら。)」


「もう終わりだなぁ!」


「よし! 【存在改変:天女】」


「あぁ?」



フィーの身体が光輝き、光が収まると、耳の少し上から、純白の小さな翼を生やしたフィーがいた。



























「なんだ? それは。」


「翼。」


「そういう事を聞いてるんじゃねぇ!」


「うるさい。【神天刀:耀閃】」



振るわれた刀から、黄金の刃が飛び。命中したグレリゴを蒸発させた。



「なんつー、温度だよ! だが、【五ツ呪イ】」



グレリゴは笑って五つ目の呪いをフィーへと飛ばす。



『パリン』



「何!?」



呪いはフィーに当たる前に、ガラスの割れるような音を残して、消えた。



「なんで全部呪いが解けてるんだよ!」


「“天女”に呪いは効かない。」


「そんなのありかよ! くそっ!」


「まだまだ、【神水刀:冰龍】」



フィーの放った突きが、水の龍に変わり、グレリゴを食いちぎる。



「くそっ! こうなったら。どうせ死ぬんなら、てめぇも巻き添えだ! “我を素とし、生まれ落ちよ、呪滅の王よ。”」



グレリゴは、持っていたナイフで自身の首を切り裂き。




―――――【クリエイション・カオスマリオネット】




禁断の人形を生み出した。

























「どうかしましたか?」



シェテは今の今まで、愚痴をもらしていた人物が、突然黙ったので話かけた。



「グレリゴが何かしたようね。」


「えっ!? フィーさん大丈夫でしょうか?」


「分からないわ。」


「そんな。私、助けに行きます!」


「駄目よ! 今出るのは危険だわ。信じましょう。彼女の事。」


「はい。」



シェテは心配そうに、上を見上げた。



「(フィーさん、どうかご無事で。)」




























「何アレ?」



現れたのは、巨大な人形だった。その身体からは禍々しい気が溢れていた。



『グガガ、ギギギ、ゴグゴガ』


「あれは、まずい。【神天刀:輝浄】」


『ガガガ』


「効いてない?」



シェテが放った、浄化の力がこもった斬撃をものともせず、人形は歩いて行く。



「【神空刀:歪壊】」


『グガガ』


「駄目。【神天刀…………】」



その後も、いくつもの技や魔法を放つが、人形にはかすり傷一つ付けられなかった。



「はぁ、はぁ、効かない。」


『ゴグゴガ!』


「ッ!? くぅ!」



突如、人形がその口から禍々しい光線を放ってきた、間一髪で避けたフィーだが、光線が当たった場所は禍々しい気に包まれていた。



「不味い。【千剣舞踏】」



再び、いくつもの剣が空中に現れる。しかし、先ほどまでと違い、剣は輝いていた。さらに



「まだまだ、【万剣舞踏】」



さらに、多くの輝く剣が空中に現れる。



「もっと、もっと、【剣舞踏:無限】」



フィーの頭上は光輝く剣で、埋め尽くされていた。



「よし! “アマノムラクモノ剣”顕現。」



フィーの言葉とともに、空中にあった剣が一つになり、巨大な剣をつくりだす。そして、フィーが腕を振り下ろすと、剣も動き人形を真っ二つにした。



『ガガガガガガガガガガガガガガガ!!!』


「【神ノ涙ハ夢ト散ル】」



そして、剣は人形とともに光になって消えた。



「ふぅ。おしまい。」



フィーに生えていた翼もいつの間にか消えていた。



「フィーさん!」


「シェテ、無事だった?」


「はい! あの人敵じゃなかったんです!」


「そうなの?」


「はい!」


「そっか、良かった。」



こうして、フィーの戦いは終わった。

レイの【神霊衣】忘れてたんで、【存在改変:天女】と一緒に。



【神霊衣】

契約した“神霊”を衣服として身に纏い、一時的に纏った“神霊”の力を使えるようになる。



【存在改変:天女】

一時的に自身の存在そのものを“天女”へと変え、自身の全ステータス値を20倍する。

“天女”の種族スキル【浮遊】【神聖体】【仙術:天】が使えるようになる。



【浮遊】

浮く事が出来る。


【神聖体】

呪い無効化、状態異常無効化、HP自然回復。


【仙術:天】

自然に干渉する事で、“天属性”の仙術が使えるようになる。



“天属性”は“光属性”みたいなものです。



【神ノ涙ハ夢ト散ル】

“アマノムラクモノ剣”で切り裂かれたモノが光に変わり、消える。

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