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幕間その1 彼との出会い。

幕間その1です。

フィー視点です。

そういや、フィーにたいして、レイは自己紹介してねぇな、と、七話目を書き終えた時に気付いたので、この話でレイが自己紹介をしたことにしました。

「それじゃあ、フィネアさん、護衛お願いします。」


「ん。分かった。」


私の名前はフィネア。Cランクの冒険者。

今回は、馬車の護衛依頼を受けた。そして、今回の依頼で、彼に会ったのだ。





「金目の物を置いていけ!!」


盗賊。めんどくさいヤツらがでてきた。というか、数が多い。さっさと、倒そう。


「と、盗賊だ!」


「に、逃げろ!」


あ、だめ勝手に動いちゃ。


「GROOOOOOOOO!!!!!」


あ。


「ぎゃああああ!!!」


食べられた。依頼失敗だ。モンスターは満足したのか何処かへ行ってしまった。どうせなら、こっちに来て、盗賊を追い払ってほしかった。


「なんだかよくわからねぇが好都合だ。」


「しまった。」


モンスターに気をとられていたら、盗賊に囲まれていた。


「へっへっへ、お嬢ちゃん諦めて俺達のものになりなぁ。」


キモい。いやだ。


「嫌だ。」


そう言って剣を振るう。


「おっと危ねぇなぁ。」


む。盗賊のくせに避けるとわ。


「いい加減諦めな、お嬢ちゃん。」


「ん。断る。」


「へへ、この人数相手に勝てるわけないだろ?さっさと諦めな。」


その時、森の中から男の人が出てきて、風の魔法で盗賊を二人ほど倒した。


「な!?誰だいったい。」


無詠唱すごい。それより彼がつくってくれたチャンスを利用しよう。


「よそみ。」


「ぐわぁ。」


盗賊を一人斬りすてる。すると彼が、今度は火の魔法で盗賊を倒した。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」


「熱い!熱い!誰か消してくれーーー!!!」


「くそっ!誰だ!卑怯だぞ、出てこ…ぐぉ。」


「すきだらけ。」


その後は、彼が魔法で牽制と撃破、すきができたら私が斬りすてるを繰り返して、全員倒した。


「ふぅ。」


そうだ、彼にお礼を言わないと。


「助けてくれて、ありがと。」


「……え。」


何故か、彼は驚いて後ろを見る。何もいない。こちらを見て、自身を指差す彼、私は頷く。


「えーーーー!!俺のこと見えるの!?」


「? なんで?」


「いや、だって。」


そう言って足元を指差す彼。


「……浮く魔法?」


「いや、ちがうだろ!?俺は幽霊なんだよ!」


「?レイス?」


「レイスはモンスターだろ!?俺は幽霊だ!この世界ではモンスターに見られるかもだけど。」


そう言われたので【鑑定眼】を使う。


■ ■


【名前】レイ・ヤナギ

【種族】幽霊

【年齢】17

【Lv】15

HP 650/650

MP 5000/5000


ノーマルスキル

【霊術:火】【霊術:風】【霊術:雷】

【精神攻撃耐性】【精神異常耐性】


エクストラスキル

【限界突破】【身体状態異常無効】


■ ■


【限界突破】を持ってるなんてすごい。それに、さっきのは魔法ではなく【霊術】というらしい。

幽霊というのも本当みたいだ。


「いい人?」


「いやまぁ、悪い“幽霊”ではないけど。」


「ならいい。」


「いいのか。」


「ん。」





「そう言えば、名前なんて言うんだ?」


「フィネア。」


「フィネアか……、“フィー”って、呼んでいいか?」


フィー……、いい響き。


「ん。」


私は頷く。


「あなたは、なんていうの?」


もう知っているけど聞いてみる。


「俺は、“レイ・ヤナギ” レイでいいよ。」


「分かった。」


レイ、いい名前。これからいいことありそう。




設定 ギルドランク他について


〈ギルドランク〉

下から順に、F、E、D、C、B、A、Sです。

Sクラスにもなると、小国一つぐらいは、潰せます。


〈モンスターランク〉

下から順に、F、E、D、C、B、A、Sに加えB以上のクラスには、+、-が前につきます。さらに〈災害〉〈災厄〉などのクラスがあります。


レベルについて。

上限は全種族共通で、500です。【限界突破】があると無限に上昇します。


ステータス値について。

上限は全種族共通で、9999です。こちらも、【限界突破】があると。無限に上昇します。


測定不能について。

【限界突破】あるなしに関わらず、ステータス値が1兆を超えるとなります。〔LUK〕によくあります。


〔LUK〕が高くても、面倒事に巻き込まれないわけではありません。


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