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幕間その9 出会い

幕間その9です。

王女様視点です。




私の名前は、“リミル・ブライル”といいます。 “ブライル獣王国”の第三王女です。偉大な父様と、優しい母様、二人の兄と、二人の姉をもつ、末っ子です。

今回は、港町“ラルド”の視察に、同行させていただく事になりました。 家族の皆には内緒です。



「リミル様、そろそろお時間です。」


「はい。分かりました。」



出発の時間のようです。王都から出るのは初めてなので、楽しみです。






































「王女がいるのは分かってるんだ、さっさと出てこい!」



どうしましょう? 盗賊に襲われてしまいました。それに何故、私がいるのが分かったのでしょう?



「くっ! お逃げください、リミル様! ここは我々が!」


「ザコにようはねぇ! 【変化】」


「なっ!? がはっ!」


「【変化】だとっ!? くそっ! とにかく時間をかせぐんだ!」


「ハハハ、無駄だぁ!」
















「くぅ。」


「本当にいましたね、お頭。」


「あぁ、貴族もたまにゃぁ役に立つな。」



そんな、貴族のかたが? まさか、反対派の……誰か助けに来て下さい。















盗賊のアジトでしょうか? 洞窟に連れてこられた私は、牢屋の中に入れられました。

この後どうなるのでしょう? 奴隷にされるのでしょうか? 殺されてしまうのでしょうか?



「父様、母様………………………」



もう一度会いたい、その腕に抱かれたい。



「誰か助けて……………………」



『ズドォォォォォン!!!』



「おい! 大変だ!」


「何があった!」


「敵が乗り込んできた!」


「冒険者か? 何人だ!」


「一人、狼族の男が一人だ!」


「一人? ならさっさと潰そう。」


「おう!」



一人? 誰でもいい、助けて…………………


































『バキッ!』



何の音?



「もう大丈夫ですよ。」


「助けていただき、ありがとうございます。何かお礼を……………………」


「そんなもの要りません、当然の事をしたまでです。ご無事でなにより。」


「なんて素敵な人なんでしょう。(ぜひ、婚約を…………………)」



こんな素敵な人に助けていただけるなんて、今日はなんて、いい日なんでしょう♪



「おーい、フェノ大丈夫か!」


「王女様を助けるなんてさすがでヤンス!」



フェノ、フェノ様というのですか、お名前まで素敵です!



「フェノ様というのですね。私は、リミルといいます! リミルとお呼びください。」


「素敵なお名前ですね、リミル様。」



素敵、素敵なんて、えへへへ。



「アニキ王女様もしかして…………………」


「あぁ、ありゃ惚れてるな。フェノには幸せになってほしいし、協力してやるか。」




『あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!』


『ほれほれ、ここか? ここがいいのか?』


『弱点めっけ!』


『ぶはっ! やめろ! やめてくれ!』


『アハハ、楽しいですね! 師匠!』


『だろう? さぁはけ! 誰から依頼された!』


『話す! 話すから! やめてくれ!』



「兄さん、あの人達何してるんだ?」


「なんでも、王女様を拐わせるように依頼したヤツがいるらしく。拷問してはかせるらしい。」


「あれ拷問なんでヤンスかね?」



ふふふふふ、フェノ様。あぁ、フェノ様、私がんばります! フェノ様との、薔薇色の生活のために!

【記憶視】を使えば分かるのに、何故拷問するかって? 面白いからだ! byレイ

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