VS“とりっく・すたー”
四十九話目です。
◇
■シェテ視点■
「【バーニング・ドロップ♪】」
「くっ。」
“とりっく・すたー”からの攻撃を間一髪かわすシェテ。
「今度は、こっちの番です! 【鉄拳:氷結】」
「あったらないよ〜♪」
シェテの攻撃は、ふわりとかわされる。
「ここならいいかな、改めてウィは“光のとりっく・すたー”だよ〜♪」
「光?」
「ウィ達は双子なんだ〜♪」
“光のとりっく・すたー”が楽しそうに笑う。
「一気にいくよ〜♪【シャイン・ドロップ♪】」
「【鉄拳:暗闇】!!!」
“とりっく・すたー”の攻撃と、シェテの拳がぶつかる。
「くっ。」
「アッハハー、ウィの攻撃を打ち消したのはいいけど、自分の拳が傷ついちゃ意味ないよね〜♪」
シェテの拳からは、血が出ていた。
「一気に決めちゃお〜と、【パンドラ・ボックス♪】」
「なっ!?」
シェテが黒い箱に閉じ込められる。
◇
ここは何処?
ーーーーよくも殺したな。
『ズキッ』違う私じゃない。
ーーーー私達は家族なのに。
『ズキッ』違う、違う、私のせいじゃない。
ーーーーお姉ちゃん。
『ズキッ』ニコ? 違うよ、私じゃない。
ーーーー許さない。
違う、違う、違う、違う、私じゃない、私のせいじゃない。私は悪くない。
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーー許さない ーーー許さない ーーー許さない
ーーーーー絶対に許さない………………
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
◇
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「アッハハー、いい悲鳴〜♪」
シェテを閉じ込めていた黒い箱が無くなる。
『ドサッ』
シェテが倒れる。
「な〜んだ、もう終わり? つまんないの。さぁ〜て、手伝いに行きますか〜♪」
もう一人の“とりっく・すたー”のもとへ向かい始める“光のとりっく・すたー”だが、そこで気配を感じ振り向くと……………
「え?」
シェテの拳が迫っていた。
「【カラミティ・ストライク】」
「がっ!」
シェテの渾身の一撃を受け、地面に倒れる“とりっく・すたー”そして、それを冷たく見下ろすシェて、そしてそのまま地面に倒れた。
“光のとりっく・すたー”VSシェテ
勝者シェテ
◇
■ネア視点■
「う〜ん、なかなか、決定だに欠けるな。」
「アッハハー、“闇のとりっく・すたー”のウィに勝つきなの? 無謀だな〜♪」
う〜ん、シェテちゃんのことが心配だけど、この娘を倒さなきゃだめか〜。
「【パニック・ノイズ】」
「ぐっ、何? この音? 頭が割れる〜♪」
余裕そうだな〜、一応遠距離攻撃っと。
「弾よ〜し、照準よ〜し、発射!」
「え? うわ〜、危ない。」
やっぱり演技だったか。
「う〜ん、さっさと、トドメをさしたほうがいいな。」
「それは、こっちのセリフ〜♪【パンドラ・ボックス♪】」
「おや?」
シェテと同じように、黒い箱に閉じ込められるネア。
◇
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「アッハハー、いい悲鳴だな〜♪」
黒い箱が消え、シェテと同じように倒れるネア。
「さ〜て、手伝いに行きますか〜♪」
もう一人の“とりっく・すたー”のもとへ向かい始める、“闇のとりっく・すたー”すると。
「クックック、ハハハハハハ。いやー、面白い技だね。」
まるで、何でもないと言うように、立ち上がり笑い始めるネア。
「な、なんで? アレを食らって立てるわけが………………………」
「アレは自分のトラウマをさらに酷くして、見せる技でしょ? もともと、トラウマのない人にはきかないよ。」
「そ、そんな。」
「ボクは前世もある分、効果的なハズだけど、前世でもとくにトラウマなかったからな〜。」
「ぜ、前世?」
「そう、ボクは前の人生の記憶があるんだよね〜、“地球の日本”にいたんだ〜って、どうでもいいか、さっさと終わらせよう【パンドラ・ボックス♪】」
「それは、ウィの技……………………。」
“とりっく・すたー”が使った技を使うネア。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「これで、ボクの勝ちだね。さ〜て、シェテちゃんのところに行きますか。」
シェテのいる場所へ、向かい始めたネアだった。
“闇のとりっく・すたー”VSネア
勝者ネア