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“ふぁんとむ”VSフィー

四十五話目です。

フィー視点です。

■フィー視点■


「ククク、またハズレですね。」


「めんどい。」


ふぁんとむが出した球体が、ふぁんとむに分身したせいで、どれが本物かわからない。


「こちらからいきますよ? 【シャドウニードル】」


地面から出てきた漆黒の刺をよける。


「素早いですね〜、これならどうです?【シャドウトルネード】」


「【シャイントルネード】」


光の竜巻と、影の竜巻がぶつかり合う。二つの竜巻が消えると。


「おや? 逃げましたか「【輝剣:極光】」おっと、危ないですね。」


「当たらない。」


ふぁんとむは、動きが素早く攻撃がなかなか当たらない。


「ククク、【影分身】」


また、ふぁんとむが分身する。


「めんどい。」


「アナタでは、ワタシに勝てないと分かりましたか?」


「そっちも、私を倒せない。」


「ククク、ならばお見せしましょう。ワタシの十八番であり、ワタシが“カゲ”の名で呼ばれる所以となった技を……………………………






………………………【トコヤミノセカイ】」



一瞬で周囲が暗転し、漆黒の暗闇に包まれる。















































「ここは?」


そう思ったフィーの肩に、痛みが走る。


「何?」


「ククク、分からないでしょう?」


「ッ!? どこ!?」


ふぁんとむの声が聞こえたが、上下左右、さまざまな方向から聞こえるため、場所の特定が出来なかった。


「ここは、ワタシが創った影の世界、光が届かない、漆黒の場所。」


今度は、足に痛みが走る。


「ククク、このままじわじわと、苦しめてあげましょう。」









































どうする? どうすればいい? こんな時は



『いいか、二人共今から、目が見えなくなった時の戦闘について教える。』


『『は〜い。』』


『いいか目は見えなくとも、聞こえる、匂いは分かる、他の五感は使えるんだ、大事なのは集中力だな。』


『なるぼど、なんとなく分かりました。』


『よし! じゃあ、石を投げるから目隠しして。』


『『え、石?』』


『顔とかは、狙わないから安心して、どこから石が来るか感じとるんだ。』


『『が、がんばる。』』


『おう、じゃあ、始めるぞ。』




よし、相手の動きを感じとる。



「ククク、いきますよ〜。」



……………………右!



「? おや、避けましたか、運がいいですね。」



次は上。



「ッ!? 何故?」



分かる、何処から来るのか、上か下か、右か左か、分かる。



「ならば、【シャドウダンス・ブラッディパーティー】!!!(全方位からの攻撃なら、どうです。)」



来た!



「【舞イ散ル流浪ノ刃】」


「な!? ぐはっ。」


暗闇が晴れる。









































「はぁ、はぁ、なかなかやるじゃないですか。」


「そろそろ、終わらせる。」


「ククク、ですが。」


「?」


『バキッ』


「ッ!?」


「その剣は、限界のようですね〜。」


「……………………………。」


「武器がないなら、ワタシの方が有利ですね。」


「(“アレ”をやるか。)」


懐から、紙を取り出すフィー、その紙には不思議な模様が描かれていた。


「そんなモノで、何をするつもりですか?」


「召喚! 【光の大精霊 サンクリエ】」


『はぁ〜い、呼ばれて、飛び出て、じゃじゃじゃ、じゃ〜ん。フィーちゃん何かようかな?』


「時間を稼いで!」


『りょ〜かい。』


「精霊召喚ですか、ですがそんなモノでは、ワタシは倒せませんよ。」


『聞いてなかったの?』


光の精霊は、可笑しそうに笑う。


「何ッ!?」


「ミーの仕事は、君の足止めだよ!」


「『我ここに求めるのは………………」











































「ッ!? 詠唱、させるか!」


『やらせないよ〜【シャインランス】』


「ちっ!」


「『絶望を断つ刃、希望を紡ぐ刃……………』」


『【シャインバースト】』


「くそっ!」


「『音の無い空間で、水に波紋が広がる………』」


「やらせるかー!」


「『我が名は、フィネア・ベル・アレクル。アレクルの名を継ぎし、選ばれし者。今ここに、蒼く輝くアレクルの宝を……………』」


『よし!』


「【武具召喚:碧流刀 アル・レイン】」


まばゆい光がフィーを包み、光が収まったとき、フィーの手元には、一振りの刀があった。






































『フィーちゃん、ミーは限界だから後は、がんばれー』


「うん、ありがとう。」


「ふっ、そんな剣でなにが出来ると?」


「剣じゃなくて、刀。それと……………







…………………ついてこれる?」



次の瞬間、フィーの姿はかき消え、ふぁんとむの左腕が切り落とされた。



「なんだと!?」


自信の腕を、影で形成しながら驚愕するふぁんとむ。


「駄目みたいだね。」


居合いの構えで、ふぁんとむに迫るフィー。


「くそっ!」


フィーからの、攻撃を避けつつ自信も攻撃を加えるふぁんとむだが…………


「遅い。」


「くっ!(なんて速さだ、かくなる上は………)」


「?」


「【シャドウバインド】」


影が、フィーの身体を包む。


「ククク、これで避けられず、逃げられません。」


ふぁんとむが、フィーを嘲笑う。


「私の大好きな人なら…………………」


「?」


ふぁんとむは、何故ここで、フィーの好きな人が出てくるのか理解出来なかった。


「私の大好きな人なら、勝つためになんでもする。」


フィーの周囲に、いくつもの光球が浮かび上がる。


「なっ!?」


「自分を犠牲にしても、【シャインバースト】」



『キィィィィィン』





「ふぅ、自分を犠牲にするとは、でもワタシを倒すことは出来なかったようですね。」


そう言って歩き出すふぁんとむ、だが、嫌な予感を感じ振り向くと……………









………………煙の中からフィーが現れた。



「なっ!?」


「“アレクル流王剣術”」






「くっ! 【シャドウ……………」


「【雨紅威朱】」


フィーの居合いの技が、ふぁんとむを切り裂く。


「がっ、ワ、ワタシの負けですか。」


ふぁんとむが倒れる。


「ふぅ、コユキを追わなきゃ。」



ふぁんとむVSフィー

勝者フィー


こんなに長くなったのは、初めてなきがします。


【雨紅威朱】は、“うぐいす”と読みます。

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