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温泉にて

三十九話目です。

「本当に、無料でいいんですか?」


「はい、皆様には町を救っていただきましたから。」


「それじゃあ、お言葉に甘えて。」


ブタ野郎どもを殲滅したお礼に、旅館に無料で泊まっていいと言われた。


「俺とマコトが同じ部屋で、他は大部屋でいいよな?」


「あぁ、それでいいと思うぞ。」


「ボクも、おーけー。」


「「「………………………。」」」


他の三人が、何故か不服そうだな。


「なんだ? 二人部屋とか、一人部屋とかのほうが、いいのか?」


「「「いいえ、大部屋でいいです。」」」


「そっか、それでお願いします。」


「はい、ではお部屋へご案内します。」


















「おお、いい部屋だな。」


「本当だな。」


日本にある、まんま旅館だった。


「よし! さっそく温泉だ!」


「そうだな。」
















「のあ〜、極楽極楽。」


「確かにいい湯だが、『のあ〜』ってなんだよ、『のあ〜』って。」


「おいおいレイくん、気持ちいい時に、思わず出てしまう声に決まってるじゃないか。」


「そうか?」


「そうだよ。」


『うわ〜、広いですね!』


『ボク貸し切りなんて、初めてだよ。』


『私も。』


『そうですね。』


どうやら、フィー達も温泉に入ったようだ、それにしても……………………


「マコト、何しようとしてるんだ?」


「バカ野郎! 男のロマンを叶えに行くんだよ!」


「そうか、逝ってらっしゃっい。」


「おう! 待て、今『いく』の意味がおかしくなかったか?」


「あぁ、もっと分かりやすく言うか、死んでこい。」


「何故に!?」


「お前、あの四人を覗いて、無事でいられるとでも? それ以前に覗けるとでも?」


「バカめ! 俺は賢者だぞ。」


そう言いながら、男湯と女湯を隔てている、柵を登りきる。


「ハーハッハッハ…………………え?」


「「「「変態は死すべし!」」」」


「え? 皆な、何もって………あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


マコトが、落ちてくる。


「ロマンはどうだった?」


「皆な、プロテクトスーツみたいなの着て、銃もってた。」


「……………………もしかしなくても、ネアが作ったのか。」


『その通りだよ!』


服まで作れるのか、やっぱすごいなネアは。









■フィー視点 〔女湯〕■









「師匠は、来ませんでしたね。」


「うん、残念。」


「なんでだい?」


「師匠が来たら!」


「見せてもよかった!」


何がとは言わない!


「そんな、だ、駄目ですよ! はしたないです!」


「何いってんですか! 師匠は鈍感だからここまでしないと、女の子として見てくれないです!」


シェテの言葉に頷く。


「え? そうなんですか。」


「「うん!」」


「そ、そうですか。じゃあ、私も頑張ります!」


「ほどほどにしたほうが、いいと思うよ。」


「頑張ろー!」


「「「おー!」」」


「大丈夫かな〜…………。」


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