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幕間その7 柳家の非日常“狐お嬢様襲来”

幕間その7です。

タイトル見ても分かるようで、分からない。

今日の柳家は、子供三人の学校はお休み。久しぶりのゆっくりとした、休日になる………………




………………ハズだった。




「え!日月お嬢様が来るのか。マジか、母さん。」


「えぇ、そうらしいです。」


「久しぶりのゆっくりした休日が…………」





「兄上、日月お嬢様が、来るって本当ですか?」


「あぁ、葉影、そうらしい。」


「そうですか、………………伊月様は?」


「いや、お嬢様一人だけらしい。」


「そうですか、じゃあ、兄上頑張って下さい。」


「おい、待て葉影。逃げるきか?」


「お嬢様一人なら、兄上でなんとか出来るでしょう?」


「いやいや、無理無理。」


霊と、葉影が言いあいをしていると


「兄様!日月姉様が来るって本当ですか!」


「そうだが、……………はっ!お嬢様の相手は月音に任せよう!」


「前回は、ツキネとお買い物に行ったから、今回は、レイと行きたいわ。」


「…………日月お嬢様。」


「久しぶりねレイ!後、特別に“日月”呼びを許したのです。“日月”と、ちゃんと呼びなさい!」


『従妹』:“柳川 日月”(ヒツキ・ヤナギガワ)


備考:霊の従妹。皆からは、お嬢様呼びされている。力関係は、“柳川家”>“柳家”

霊のことが大好き、いつか伴侶にしようと思っている。そして…………


「ここなら、いいわよね。」


そう、言って、狐の耳と、九つの狐の尻尾をはやした。


……………九尾の狐である。


「さぁ、買い物に行くわよレイ!」


「お嬢様を呼び捨てには出来ません。後、その格好で行くんですか?」


「コスプレってことにすればいいのよ!」


「駄目です。バレたら俺、殺されるんですから。」


「むぅ、レイが殺されるのは嫌ね…………ふぅ、引っ込めたわよ、これでいいでしょ?さぁ、買い物に行きましょう!」


「はいはい、じゃあ、行ってくる。」











「買い物とは、やはり、良いものね!」


「エエ、ソウデスネ。」


「どうしたの?棒読みになってるわよ。」


「イエイエ、ソンナコトハアリマセン。」


「そう?」


「ソウデス。」


「ならいいわ。」



「あ!カフェがあるわよ!入りましょう。」


「ハイ。」


「うふふ。(もしかして、“あ〜ん”とか出来ちゃったりするかしら…………いえ、やってやるわ!)」


「あれ?柳くんじゃないですか?」


「むっ!」


「あぁ、深山さんか、こんにちは。」


「はい、こんにちは。……………ところで、隣の女性は?」


「え?あ、あぁ、い、従妹だよ、従妹の日月。“柳川 日月”っていうんだ。日月こちら俺のクラスメイトの“深山 小雪”さん。」


「従妹………そうですか。(彼女じゃなくてよかった。いや、まだ分かりません、探りをいれないと。)」


「日月………レイに日月って呼ばれた。えへへ。」


「あ、二人共ちょっと、お手洗いに。失礼。」









「柳くんとは、どういう仲なんですか?」


「ふん!そ、添い寝する仲よ!(前に一度、レイが寝た後に布団に潜りこんで、朝、起きる前に出たから気付かれてないと思うけど…………。)」


「な!?わ、私は、ほっぺにちゅー、した仲ですよ!(前にお見舞いに行った時、寝顔を見てたら我慢出来ず一度だけ…………気付いてないと思いますが……………。)」


「な!?私のほうが従妹だから、仲がいい!」


「クラスメイトの私のほうが、仲がいいです!」


「「むむむむむ!」」


「お待たせしました。……………あれ?二人共睨みあって、どうしたの?」


「「なんでもない!」」


「あ、ソウデスカ。」


「レイ!行くわよ!」


「はい、というかなんで、腕を組むんですか?」


「わ、私も一緒に行きます!」


「え?まぁいいですけど、深山さんも、なんで、腕を組むんですか?」


「「なんでもない!」」


「あ、はい。」










「ただいま。」


「お帰りなさい、兄上。大丈夫ですか?」


「ハハハ、葉影、女性には気を付けろよ。」


「はい、なんとなく分かりました。」




小雪と、日月はこの後、仲良くなりました。


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