事件解決
二十九話目です。
「さぁ、反撃のお時間だ。」
『師匠!遅すぎですよ!』
『悪い。でも、もう大丈夫だ。』
「悪いが、大人しくしてもらおうか。」
お、さっきシェテを倒した、騎士団長さんじゃないか。
「悪いが、狙いはアンタじゃない。」
そう言って王様のほうに向かう。
「ッツ!?わしが、狙いか!」
いや、アンタでもないんだが。まぁ、いいか。
王様が持っている杖を掴み…………
「ッツ!?おい!まて貴様!」
「ふん!」
『バキ!』
握り潰した。
「ハッ!わしは何を。」
「よし!戻った!」
王様を正気に戻したので、とりあえずは安心だ。
「き、貴様よくも!」
ガーネルのヤツ悔しがってるな。
「これで、お前の計画は失敗だ。お妃様も助け出したから、完全に失敗と言えるな。」
「ッツ!?バ、バカな、そんなの嘘に決まっている!」
「あら?嘘ではありませんよ?」
お、お妃様が来たようだ、これで、もう安心だな。シェテから出るか。
「レイ!シェテ!」
「フィーさん!もう大丈夫みたいですよ。」
「あぁ、事件は完全に解決だ!」
「えぇ、後のことはこちらに任せてください。誰か、ガーネル殿を牢へ。」
「は、はい。分かりました。」
よしよし、お妃様も任せてもいいと、言っているので、大丈夫だろ。
「レイ、シェテ…………ありがとう。」
「何言ってるんですか、仲間を助けるのは当然です!」
「俺も、お礼を言われるような事はしてないしな。」
「ううん、本当にありがとう。」
そう言って、フィーは向日葵が咲くように笑った。
アレクル王国編終了!
幕間をまたいで次は、身体奪還編!お楽しみに!