助け
二十五話目です。
“アレクル王国”王都
「よくぞ帰ってきたなフィネア。」
「お父様。」
お父様に久しぶりに会ったが、なんか様子がおかしい。
「やぁ、フィネア王女、私の婚約者殿。」
「ガーネル。」
こいつが嫌だったから、お父様に婚約破棄してくれるまで、帰ってこないと言ったハズだ。まだ、婚約破棄してくれていないの?
「フィネア、明日にはお前と、ガーネル殿の結婚式を行う準備しておけ。」
「ッツ!?どういうこと?」
「どういうこともなにも、私と君の結婚式を行うと、言っているんだよ。」
「フィネア今日はもう、休め。」
◇
どういうことなの?お母様もいなかったし、一度抜け出して、レイ達と合流しよう。
「こんばんは、婚約者殿。」
「ガーネル。」
「くくくっ、大人しくしていたほうがいいですよ、でないとあなたのお母様が、くくくっ。」
「ッツ!?お母様に何をしたの!」
「さぁ、何でしょうね?あなたが大人しくしていれば、何もありませんよ。」
「くっ!」
「ははっ。明日が楽しみだね。」
◇
「とりあえず、フィーのお母さんを探すか。……………いや、まずは味方を増やすか、この城をよく知っているヤツをな。」
◇
どうすれば、いいの?いったい、どうすれば?
『ズガァァァァァン!!!』
!? 何この音?
「なんの騒ぎだ!!!」
「いったい、何が?」
「国王様、ガーネル様それが……………。」
「何があったの……………え?」
「フィーさん!助けにきました!」
シェテ?どうして?